遅ればせながら予算10万円でコスパの高いノートPCを取り上げます。すべてLenovo(レノボ)になっていますが、コスパで考えるとこうなると思います。
個人的にも好きなメーカーですのでいろいろな意味でおすすめのPC3選です。
10万円以下のノートPCのおすすめ機種
1.Lenovo IdeaPad Flex 550 14型(AMD)
レノボの「Ideapad Flex 550 14型(AMD)」はFlex 5シリーズのAMD製CPU搭載もモデルです。光沢のタッチパネルFHD液晶は360°画面が回転するタイプで、デジタルペンも付属しています。
新型のAMD Ryzen 5(5000番台)、8GBのメモリ、256~512GBのSSDも余裕のある構成で、直販サイトでクーポン適用すると税込7~8万円台です。
正直Ryzen 3搭載モデルでも十分なスペック(6万円程度)で、Windows 11が初期から搭載されているモデルも出ています。
Flex550の実機を一時的に手に入れたのでレビューしてみました。 こちらはオフィス無しの一世代前の(製品番号81X200ANJP)モデルです。
Flex550は低価格なコンバーチブルタイプの2in1ノートPCでありつつ、ここまで性能が高いので、長く使える良いモデルです。購入はLenovoの直販サイトからが一番安いです。
ただ、Lenovoのサイトの問題点というかややこしいのが、同じ「Ideapad Flex 550」でもパターン別に非常に多くのモデルが並んでいる中から探すのが厄介という点です。
在庫切れということも多いので、その際には近い性能のモデルや他のモデルを探すなどすると良いかもしれません。
※ Eクーポンコードを適用させるには、カートページにて「クーポンを利用」をクリックするかクーポンコードの入力が必要なので注意してください。
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2.Lenovo Ideapad Slim 550 15.6型(AMD)

またしてもレノボです。新型のSlim550はCPUがRyzen(5,000番台)8GBメモリ、256~512GBのSSDで15.6インチの大きめサイズで非光沢のFHDです。フルサイズのキーボードを搭載したモデルです。
Slim550はFlex550と異なり通常のノートPCタイプです。タブレットモードやペン入力が不要で、大画面を求めるならこちらがおすすめです。10キー付きなのも地味に良いです。
14インチサイズのIdeaPad Slim 550 14型もコスパが高いです。どちらも最新のRyzenが搭載されていて、性能は抜群に良いです。
3.Lenovo Ideapad Slim 350 14型(AMD)

レノボの「Ideapad Slim 350」はCPUにAMD Ryzenシリーズを搭載し、14インチの非光沢TN液晶パネルという構成です。
値段設定が非常に安いですが、オフィス付きで程よい性能のモデル(メモリ8GB以上)は売り切れが多いです。
CPU性能と値段で選ぶならコスパが高いですが、ディスプレイがTN液晶ですので画面の視野角の狭さなどが気になるかもしれません。
その場合、値段は少々上がりますが、Ideapad Slim 550 14型がIPS液晶搭載で優秀です。
※値段が変動するため記載されている金額と異なる場合があります。また、売り切れとなっていることもありますので、その場合は同じ型番で末尾に「i」があるかないかの別モデル(「i」付きはIntel、無しはAMDのCPU搭載モデル)を探してみてください。
追記:
今回の機種はRyzen 5という中間グレードを狙っていますが、予算次第でさらに上のグレード(CPUをRyzen 7やCore i7に変更するなど)も良いです。
もちろん、最新世代ならRyzen 3搭載モデルでも十分な性能です。そしてWindows 11に上げることも紹介した全モデルで可能です。
DELLからも良いモデルが出ています
今回おすすめした機種はすべてレノボ製のPCです。私自身もレノボのYOGAを長く使用しており、耐久性の高さやキーボードのタッチ感などの良さは間違いないと実感しています。
それで、厳選3機種が結果的にレノボで埋まってしまいましたが、DELLも良い製品を出しています。
New Inspiron 14 5000ノートパソコン(2020年6月30日発売)Ryzen 5 4500U・8GBメモリ・256GBの構成で直販サイトでは税込み5万円代半ば(オフィス無し)で購入可能です。スペック的にはIdeapad Slim 550などを意識したモデルになっています。
また、高級感のあるデザインでチルトアップ式のヒンジになり、キーボードがほどよく傾くのも良いです。14インチ(5405)のコスパが抜群ですね。
Inspiron 15 3000(3505)という15.6インチモデルのレビューもしています。CPUは少々古いRyzenですが、事務用途には十分なスペックでした。
10万円以下のPCでチェックすべき性能について
メモリ8GBの機種を選択している理由
これは以前の記事でも取り上げた点ですが、メモリは8GB以上欲しいです。
たとえ重い作業を今する予定がなかったとしても、今後PCでの作業を機会がなにかしらありそうなのであればメモリは8GB以上を選びましょう。
将来、4GBのメモリでは正直足りないというのを実感してしまう可能性が高いです。それで、今回取り上げたモデルはすべてメモリ8GB以上という構成のものです。
CPUの性能
CPUは「Core i5」や「Ryzen 5」といったグレードの物をチョイスしています。CPU性能については取り上げた3機種はどれもかなり高性能で十分に将来的に通用するスペックです。
昔はRyzen(ライゼン)という名称のCPUを選択することはほぼできなかったのですが、最近になり「Intel」と競い合う「AMD」というメーカーが安価でハイスペックなCPUを作成してくれているおかげで選択肢が広がっています。
ブランドのイメージ的にはIntelが良さそうな雰囲気がありますが、AMDのRyzenも特にグラフィックの性能が高く処理性能も良くて安いので、コスパの高い仕様に仕上がっているモデルが多いです。ちなみにどちらも3⇒5⇒7の順に性能が上がります。
Windows 11に対応しているか
現在発売のモデルのほとんどはWindows 11に対応しています。細かな要件があるのですが、CPUがIntel第8世代以上、AMDのRyzen第2世代以上搭載ならほぼ大丈夫です。
メーカーの購入ページにも対応しているかどうかが記載されていることも増えています。ちなみにWindows 11をインストールしてみた印象をまとめた記事もあります。
正直Windows 10でも十分だったな、と感じる部分が大きいのですがサポートが2025年10月で終了するため、今から新品PCを購入するなら11対応は必須ですね。
SSDの容量について
SSD256GBという容量は一般的用途には十分であるといえます。私のノートPC(YOGA710)がSSD128GBでなんとかギリギリでして、もう一台のPC(ASUS AT304UA)がSSD256GBで余裕を感じます。
もちろん容量は多いに越したことはありませんので予算の範囲内で選んでいただけると良いと思います。
また、外付けのSSDやHDDも利用できるので、そこまで本体容量にこだわらなくても良い場合もあります。
HDDかSSDか
そもそも、HDD(ハードディスクドライブ)搭載のモデルは選ばないのが無難です。HDDとSSD(ソリッドステートドライブ)を比較するとやはりSSDが絶対に良いです。
起動の速さは10倍くらい違う感覚ですし、その他の動きも圧倒的に速いです。感覚的にはCPUと同レベルで変化がわかるのが記憶容量(HDDやSSD)の種類です。
最近ではSSD搭載のモデルがほとんどになっているので、安いモデルでHDD内蔵というパターンに気をつけていただければと思います。
ディスプレイは非光沢か光沢か
ここはほぼ好みの問題になるところですが「Flex 550」のみが光沢液晶でタッチパネルです。
画面の綺麗さでは光沢のIPS液晶が上回りますが、非光沢液晶の非タッチパネルのディスプレイの良さもあり、目の疲れが少なく長時間の作業には非光沢が向いています。
このあたりは好みの問題となってくるので何とも言い難いのですが、光沢ディスプレイでも非光沢フィルムを貼れば反射を減らせるので、どちらを選んでもOKという印象です。
Macbook Proに非光沢フィルムを貼ってみた記事も書いています。
2in1ノートPCというジャンル
今回紹介している中では「Flex 550」がコンバーチブル型PCとしてタブレットしても使えるという意外に便利な機能を搭載しています。
この2in1ノートPCというジャンルも、動画視聴の機会が多かったり、プレゼンなどでタブレットとして使う機会がある場合など、用途に合えば良いチョイスになるでしょう。
2in1ノートPCのメリット・デメリットをまとめた記事も参考にされてください。
画面サイズは13インチ以上が良い
最近のノートPCはベゼル(画面の外のふち部分)がかなり狭く、そして軽量に作られているモデルが多いです。そのため、数年前よりも大きなインチの画面でもPC全体の大きさは同じだったりもっと薄くなっていたりという感じです。技術の進歩は凄い。
ということで、ノートPCを使うにも最近では10インチくらいの小型PCよりも13~15インチくらいのモデルが売れ筋ですし、持ち歩くにも苦にならないようなデザインと重量になっています。作業効率もこの数インチの違いが意外と大切になってきます。
個人的には14インチの大きさはとてもバランスよく、十分な画面サイズと持ち運び安さを兼ね備えていると感じます。
最近では15.6インチ以上の17インチくらいの大きさのPCも登場してきており、お家に据え置くならそれくらいの大きさも言いかとも思います(ハイスペックなモデルが多いです)。
もっと画面サイズが欲しくなったら
ちなみに画面サイズがもう少し欲しいなという方にはおすすめのアプリ「spacedesk」(無料)があります。
タブレットやスマホをPCのサブディスプレイにできてしまう便利アプリです。詳細は次の記事で扱っています。
もちろんタブレットを利用するのではなく、外付けのディスプレイを追加で購入してHDMIなどで接続して利用するのもアリです。
10万円以下で重視すべきはトータルでのコストパフォーマンス
さらにスペックの高いグレードもいくらでも用意されているので、金額的に余裕があるならそちらを選ぶことになるでしょうが、10万円以内でコスパの高い製品ということでこの3機種に落ち着きました。そしてすべてレノボという結果です。
個人的には全体的な高級感やデザインでPCを選ぶのも良いですが、やはりPCは中身が勝負だと思っています。
レノボ製品はこれまで何年も利用してきたため耐久性やキータッチの良さなどの付加価値もあり、トータルでのコスパは高いといつも実感します。
でも、他のメーカー「hp(ヒューレット・パッカード)」や「DELL」からも近い値段帯で発売されており、いい勝負をしてきてくれます。
PCのスペックは各社競合してくるので最後は好みになってくるでしょう。また、Apple最新のMacbookもM1チップを搭載して低価格(最低構成で約10万円)になっています。
まだM1チップへのアプリケーションの対応が完璧ではないので初心者向きではないですが、値段と性能のバランスはかなり良いです。
プリンターも新調してちょうど10万円
PCといっしょにプリンターも必要になるという時、現状コスパ重視で選ぶなら次の一択で良いでしょう。
エプソン カラリオ EW-052Aもちろん他にも選択肢はありますが、エプソンのカラリオはその安定感と維持費の安さからも非常におすすめです。プリンター本体は1万円を切る値段で売られています。
基本的な機能に絞っていますが、スキャンも可能で印刷の質も必要十分というレベルです。
現在の人気ではCanonが上ですが、インクの維持費などを考えるとやはりエプソンですね。インクも互換品を入手することで安く手に入ります。
ただし互換品を使ってうまく認識しないというパターンもあるようですので自己判断でよろしくお願いします。
わたしは一世代前の「049A」で互換インクをずっと使っていますね。今のところ問題ないです(3年ほど使用中)