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GMKtec Nucbox M6 Ultra 実機レビュー【事務用途からゲームまでハイコスパミニPC】

GMKtec M6 Ultra

今回、GMKtecのミニPC「Nucbox M6 Ultra」をレビューします。本機はメーカーからの提供品ですが、実機検証に基づいた評価をお届けします。

現在、ミニPC市場は非常に活性化しており、特にAMD Ryzenプロセッサを搭載したモデルが人気を博しています。

Nucbox M6 Ultraは、最新のZen 4アーキテクチャを採用した「Ryzen 5 7640HS」を搭載し、手のひらサイズながら非常に高いポテンシャルを秘めたモデルです。

外観とインターフェース

シックなデザインとサイズ感

M6 Ultraのサイズ感

本体は非常にコンパクトで、サイズは約128.8(幅)×127(奥行き)×47.8(高さ)mm、重量は約528gです。片手で楽に持てるほどです。

筐体はシックなグレーで、天面には大きなGMKtecのロゴが配置されています。電源ボタンの黄緑色はブランドのイメージカラーとなっており、デザインのアクセントになっています。

付属品

付属品は大きめな最大120WのACアダプターとHDMIケーブル、そしてVESA企画に対応した金属プレートとなります。

インターフェース

インターフェース フロント

前面:USB 3.2 Gen2 (10Gbps) ×2、USB4 (40Gbps/PD・DP対応) ×1、3.5mmオーディオジャック。

インターフェース リア

背面:USB 3.2 Gen2 ×1、USB 2.0 ×1、HDMI 2.0 ×1、DisplayPort ×1、さらに2.5GbE LANポートを2基搭載しています。

特にUSB4の搭載は、この価格帯のミニPCとしては非常に大きなメリットです。

外付けGPU(eGPU)の接続や高速ストレージの活用など、将来的な拡張性を担保しています。また、2.5GbEのデュアルLAN構成は、小型サーバーやネットワークルーターとしての活用も可能にします。

基本スペック

M6 Ultra スペック

Nucbox M6 Ultraの心臓部には、AMDのRyzen 5 7640HSが採用されています。
  • CPU: 6コア12スレッド、最大周波数5.0GHz。
  • GPU: 内蔵グラフィックス「AMD Radeon 760M」(8コア、2600MHz)。
  • メモリ: DDR5 4800 MT/s。スロットは2基あり、最大128GBまで拡張可能です。
  • ストレージ: M.2 2280 NVMe (PCIe 4.0対応) スロットが2基。最大8TBまでの拡張をサポートしています。

下位モデルの「M6(無印)」がRyzen 5 6600H(Zen 3+)を搭載しているのに対し、Ultraモデルは最新のZen 4世代であるため、シングルコア性能や電力効率が大幅に向上しています。

メモリは2スロット(デュアルチャンネル)使われており、提供品は8GBを2枚の16GBとなっていました。

セットアップ:初期設定の注意点

電源を投入するとGMKtecのロゴが表示され、OSはWindows 11 Proがプリインストールされています。

  • ライセンス:個人利用が可能なOEM版ライセンスであることが確認できました。
  • 初期アプリ:初期状態ではローカルLLM(大規模言語モデル)関連のアプリが含まれていました。
  • キーボード設定:初期設定では英語配列になっていることが多いため、設定から日本語配列への変更が必要です。クイックガイドにその手順が記載されています。
  • 回復ドライブ:万が一のトラブルに備え、初回起動後には32GB以上のUSBメモリを使用して回復ドライブを作成しておくことが推奨されます。
  • Windowsのクリーンインストール:必須ではありませんが、初期のカスタマイズされたOSを使わずにクリーンインストールする場合には、一応ドライバー関係をUSBメモリなどにダウンロードしておくと安心です。

パフォーマンス検証

ベンチマーク結果

CINEBENCH R23

Cinebench R23

マルチコアで約12,200ポイント、シングルコアで約1,750ポイント。これは一世代前のミドルレンジ・デスクトップPCを上回るスコアです。

PassMark等のベンチマークでは、PC全体の中で上位30〜40%に入る「中の中」から「中の上」の実力を示しています。

CrystalDiskMark

CrystalDiskMark

ストレージ速度については搭載さてているSSDはPCIe 3.0の標準的なスペックでした。(提供品は512GB AirDiskというブランドが入っていました)

実際の使用感

日常的なWeb閲覧や動画視聴、Officeソフトを用いた事務作業(Excel、Word等)では、クリックした瞬間に反応する「キビキビ感」があり、非常に快適です。

このクラスの性能があれば、一般的なライトユースとしてはかなり長く現役で使えるでしょう。

クリエイティブ性能とAI

  • 動画編集: フルHD(1080p)素材の編集は極めて快適です。4K動画の編集も可能ですが、4KからフルHDへの書き出し(圧縮)には多少の時間を要します。
  • AI性能: ローカルLLM(LM Studio等)の動作も実用的で、出力結果は約11tok/secに達します。個人利用のAI環境構築用としても優秀な一台です。

ゲーム性能「Radeon 760M」

専用ビデオカードを搭載していませんが、内蔵のRadeon 760Mはなかなかのパワーを持っています。

3DMark TimeSpy

TimeSpy スコア

3DMark 

FIreStrike

FF14 ベンチマーク

FF14ベンチマーク結果

FF14(黄金のレガシー)低品質であれば「普通」の評価が得られます。

重量級タイトルについて

モンスターハンターワイルズやサイバーパンク2077などは、フレーム生成機能を活用しても最低設定で30FPS程度となり、快適なプレイはやや厳しいです。

結論として、軽めのeスポーツタイトルやカジュアルゲームであればフルHDで非常に快適に動作します。

静音性と冷却性能

冷却構造

Nucbox M6 Ultraは、上面と内部にデュアルファンを採用しています。

  • 騒音:アイドル時や軽作業時は非常に静かですが、高負荷時にはファンが回り、それなりの動作音がします。
  • 温度:高負荷時のCPU温度は80度台後半に達しますが、筐体表面の温度は低く保たれており、熱暴走等の心配はありません。

背面排気のため、背面に一定のスペースを空けて設置することが、冷却効率を保つコツです。

拡張性とメンテナンス

メンテナンス性は非常に高く、ユーザー自身によるパーツの増設・換装が容易です。天板を外し、4本のネジを緩めるだけで内部にアクセスできます。

分解してみた
  • SSD増設:NVMe M.2 2280スロットが空きが1つあるため、既存のストレージを活かしたまま増設が可能です。PCIe 4.0に対応していますが、発熱に注意する必要があります。
  • メモリ:最大128GBまで増設できるため、将来的なスペック不足にも対応できます。16GBモデルは8GB 2枚構成でした。

評価:メリットとデメリット

メリット

  • 圧倒的なコスパ: 実売5万円台で、デスクトップ並みのZen 4 Ryzen性能が手に入る。
  • 充実のポート類: USB4、デュアル2.5GbE、3画面同時出力(4K)対応。
  • 優れた拡張性: SSD増設が容易で、メモリも最大128GB対応。
  • Windows 11 Pro: 多くのミニPCがHome版の中、Pro版を標準搭載。
  • コンパクト: VESAマウント対応で、ディスプレイ裏に設置して「PCを消す」ことができる。

注意点・デメリット

  • 高負荷時の騒音: デュアルファン構成のため、負荷時はファン音が目立つ。
  • 背面排気: 設置場所のエアフロー確保に注意が必要。
  • 重量級ゲーム: 最新のAAAタイトルを最高画質で遊ぶにはパワー不足。
  • 型番の複雑さ: Ryzen 7000番台のモバイル向けは型番による性能差が分かりにくい。

結論:どんな人におすすめか?

結論として

GMKtec Nucbox M6 Ultraは、事務処理からクリエイティブワーク、AI活用まで幅広くこなせる「万能ミニPC」です。

おすすめする人

  • 予算8万円前後で、メインPCとしても使える高性能なPCを探している
  • デスク周りをスッキリさせたいが、性能には妥協したくない
  • 将来的に自分でメモリやSSDを増やして長く使いたい
  • USB4やデュアルLANを活用したマニアックな使い方をしたい

一方で、最新の3Dゲームを最高画質で楽しみたい人や、電話での手厚い国内サポートを最優先する人には向きません。

現在のミニPC市場において、この価格で Ryzen 5 7640 HSというZen 4アーキテクチャの性能を享受できるのは素晴らしいです。

パーツ価格の変動が激しい昨今ですが、まずは標準的な構成で購入し、必要に応じて拡張していくのが良いかなと思います。

YouTubeチャンネルでも実機のレビューを行なっております。

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