Notionをブログ作成・管理用に使う【Notion AIの強みや他ツールとの比較】

超多機能のノート・メモアプリのNotion。「All in One Workspace」 多数のアプリの情報をNotion1つに集約する。という考え方が根底にあるようです。

私はしばらくSimplenoteという超シンプルなメモアプリをブログ下書き用などに利用していました。

今回は多機能なNotionでブログの下書き・管理のテスト、さらにNotion AIの実力、そしてAI技術をSEOに特化させたTranscope（トランスコープ）とも比較してみました。

Notionのメリット

圧倒的多機能

Notionはとにかく多機能なのがメリットです。

• メモや議事録
• 表の作成や、関数の計算
• 発表資料の作成
• マニュアルの作成
• ToDo・タスク管理
• Notion AIの利用

…などなど

ブログ作成にもかなり使える

ブロックごとの編集ができることも特徴です。また、見出しの作成はそのままブログ側にも反映されるので便利。（H2、H3見出しまで）

Notionはプレーンテキストなのでコピーペーストは楽で、NotionからWordPressへは本文をコピペすればOK。Bloggerにも同様でした。（画像は転載不可）

記載方式はMarkdownにも対応しています。Notion AIは今後さらに利用価値が高まっていく機能でしょう。詳しくは後半で扱います。

データベース・テーブルビューでブログの管理表を作成可能

ブログ作成の前段階で、下書きを大量に書かれる場合にごちゃごちゃするのを抑えるのにもNotionは役立ちます。

下書きのリストと、それぞれの進捗などを記載しておけるのがポイント。

確かに使い方さえ慣れてしまえば高機能をばっちり活かしてタスクマネジメントもできてしまう優秀なアプリですね。

ちなみにWordPress更新用で、MacやiPadでのブログ作成には「Ulysses」が良いようです。（私はブラウザ上で動作してほしいので除外しました）

Notionをブログとして利用できる（有料）

Notionは機能を盛りすぎた結果、Notionそのものをブログ・サイトとして利用できるようです。

基本的には有料のサービスを使いますが、ここまでできてしまうのが多機能すぎるノートアプリNotionの強さですね。

Notionで書いた文面自体がほどんどブログ記事のような体裁に持っていけるので、そのままオンライン上にアップできるのは便利。

もちろん、設定が簡単というわけでもないので都度調査は必要で、調べる限りでは、日本語対応のシステムは恐らくまだないようで、若干敷居が高いです。

複数人でも管理できる

複数人での編集はフリープランの場合は「無料トライアル版」となりますが、期間の制限はないので実質無料で使えてしまいます。

いまのところ制限されるのは、利用できるブロック数（コンテンツの最小単位）が1,000個までだったり細かなアクセス管理はできなくなっていたりします。

これを超えてゴリゴリ使っていきたい場合はプラスプランなどに入り直すといいでしょう。

会社内でも情報共有や管理を行える十分すぎる機能があります。

複数人ではディレクトリ型が使いやすい

個人利用でも使えますが、複数人では使い勝手が良いか、見やすいかなどが重視されます。

その場合、ディレクトリ型（フォルダ分け）での運用が良いですね。

各フォルダに扱っている内容を保存していき、誰でも編集できるようにする方法です。

個人利用ではあまり効率的でないまとめ方だけど、多数の人が使う場合は無難です。

Notionアプリ

NotionアプリにはFast Notionという超簡易版も用意されており、通常版Notionと連携させることが可能です。

即座に思いつきを書き出せるのが特徴で、あとで正規のNotionで整理するというスタイルですね。スマホでアイデアをすぐに残したい場合に重宝します。

一旦ノートの続きに飛ばせるように設定できます。細かな設定はできないので、正規のNotionでの編集は必須ですね。

Notionのデメリット

整理するのが難しい

ディレクトリ型、つまりトップページからフォルダ分けすると整理が難しくなります。

大量のメモがあると、慣れた人でないとまとめるのが結構大変かもしれません。

ブログ作成などの個人用ならページは1つにしてテーブルビューやボードビューで表示させて、タグを使う方法でざっくりと管理する方法が良いかなと感じています。

そもそも使い方がわからない

結局一番のデメリットはここに集約する気がします。Notionは機能が多すぎてどうやって使えば良いかわからない。

わたしも、とりあえずメモを書き始めて整理するのに小一時間かかりました。他の方の動画を見ながらなんとか作成できました。

利用者が多いので様々な使い方をサイトや動画で解説してくれています。

今までの環境からの乗り換えが一番大変でしょう。

動作が重め

機能が盛りだくさんゆえ、ブラウザ上でも動作は結構重い印象です。

即動いてくれる軽いノートアプリとはやはり違いますね。これまでSimplenoteという超シンプルなアプリを活用していた分余計重く感じました。

Simplenoteと比較

これまで活用していたSimplenoteとNotionを比較してみます。

左がNotion、右がSimplenoteのUIです。似ているようで結構違います。

機能は圧倒的にNotion

機能の多さはどう考えてもNotionが圧倒的です。Simplenoteでは書いたテキストのデザインや変更はできません。

そのほかのデータベース的な利用や、AIでの文章制作、多人数での共同作業など、あらゆることが可能なNotionの強みです。

使い勝手は場合による

ノートアプリとしての使い勝手は手軽さとしてはSimplenoteですが、慣れてしまえばNotionもいいです。

Notionにはさらにシンプル版のFast Notionアプリも存在し、シンプルにも使えて後でまとめることもできます。

Simplenoteは書き足したものがずらっと並び、タグ分けで管理する以外ないので、整理する暇もない方にはちょうど良い、書きなぐり用にぴったりでしょう。

動作の軽さはSimplenote

機能が限られているSimplenoteのほうがやはり動作は軽いです。ただ、スマホアプリではiPhone 8で動かしていると大差ない速度に感じました。

使い方によって最適解は異なる

様々なアイデアを書き留めておいてまとめて、記事の下書きやほとんど完成品まで作れてしまうのがNotion。

とりあえず思い付きをガーっと書いていけるのがSimplenote。

ノートの数が増えていくとSimplenoteではタグでの管理しかできないという限界が来ます。それでもインターフェースのシンプルさやアプリの軽さは強みです。

最後は用途と好みの問題になる気がしますね。

Simplenote (シンプルノート)の使い方【書くことに特化した軽量メモアプリ】 - plz-reference-blog

ブログや台本の下書きにピッタリなメモアプリのSimplenoteをレビューします。実際に使って感じたメリットや逆にSimplenoteではできないことなども解説します。

www.plz-reference.com

Google Keepも併用

わたしはGoogle Keepをずっと前から活用していて、ノートアプリを探している間も併用し続けていました。

様々なサイトやコードの一覧を作って並べておいたり、今日だけの予定などをメモ書きするのにGoogle Keepも便利です。

Notion AIについて

Notion AIは新しい文章の作成、長い文書の要約、雑多なメモから重要なポイントの抽出、文章の改善などができてしまいます。

一番左に「AIに依頼」と出てくる

「＋」ボタンやテキストを選択すると出てくるポップアップからすぐに利用できます。いろいろやってもらいました。（20回までお試し無料）

ここに出てきた選択肢で面白そうなものを端から試してみました。以下にNotion AIの出力をほぼそのまま載せています。

Notion AIに「ブログ投稿」をお願いした結果

実際には太文字にした見出し部分は、しっかりH2を利用して出力します。

Notion AIというワードで「アイデアのブレインストーミング」を実行した結果

Notion AIの特徴を簡潔にして「トーン」をカジュアルに変更した結果

Notion AIを題材に「創作ストーリーを作成」した結果

今回の記事を説明させてみた結果

Notion AIは有能だけど有料

大体の構成はテンプレート化されていて言い回しも転載気味だったりしますが、すでに相当使える機能ですし、アップデートでより良く変わりそうです。

Notion AIの無料利用は20回までで、その後課金が必要になります。いろいろやらせていたら次の画面が出てきました。

Notion AIの課金を促すポップアップ

もちろん課金してみてもいいのですが、無料でもChatGPTで近いことはできたりするので、もう少しアップデートを待っても良い気がします。

SEO特化ならTranscope（トランスコープ）が強い

Notion AIの技術もなかなか使えますが、SEO対策でAIを利用するならシェアモル株式会社が作成したTranscope（トランスコープ）が使いやすいです。

Transcopeは、ChatGPTを開発したOpenAI社のAPI「GPT-4」を利用して特にSEOに最適化されています。

インターフェースがわかりやすく、現時点ではNotion AIよりも一層SEO対策に特化したAIライティングを行ってくれます。

無料でお試し（4,000文字/月間）ができ、それ以上は生成する文字数に応じて有料プランが用意されています。

以下は搭載されている機能の抜粋です。

• キーワードやURL、画像ファイル、CSVからコンテンツ生成
• 競合分析、見出し構成からのAIライティング
• 生成されたコンテンツのAIリライト
• サジェストで利用されているキーワードを提案
• 生成されたコンテンツのブックマーク
• 手入力された文章の自動誤字脱字チェック
• サイトのGoogle検索順位調査
• 画像上の不要な文字などを削除

実際に試してみた

今回、フリーテキストにて「SEO AI ツール」というキーワードで1,000文字の文章を作成してもらった結果が以下になります。

なかなかAIが書いたとは思えないくらいの完成度になっていますね。

Webライティング、アフィリエイトを行う場合でSEO対策でTranscopeを利用してみると確実に作業効率は上がると思います。

詳細はTranscope公式ホームページを参照ください。

Notionや他のAI技術もどんどん利用しよう

私はNotionをブログ管理に使ってみました。Notionにはたくさんの機能があり、その豊富さに驚きました。

確かにNotionは使い始めるのにハードルが高めですが、Notion AIやその他の多くの機能を使いこなせれば、ブログ作成にはかなり有利に働きます。

さらにSEOに特化させたTranscope（トランスコープ）も非常に有用になので、これらのAI技術が今後のサイト運営にも大きく影響を与えてきそうです。