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Thermalright TL-S12 レビュー【デザインもコスパも良好なARGB PWMファン】

Thermalright TL-S12

Thermalright TL-S12を複数個Amazonで購入してみたので、実際に風量やライティングなどのテストを行ってみました。

TL-S12は比較的最近発売されているモデルで、単品と3個セットのバリエーションで販売されています。

単品もセットもどちらも購入した結果、製品精度は問題ないので複数個欲しいなら3個セットのコスパが高いです。

Thermalright TL-S12のスペック

Thermalright TL-S12

サイズ:120×120×25mm

速度:最大1500RPM±10%

ノイズ:≦23.2dBA

コネクタ: 4pin PWM+3pin ARGB

静圧:1.31mm H2O

風量:47.6CFM

価格:1個 1,000円弱・3個セット 2,000円弱

Thermalright TL-S12の詳細レビュー

静音性・精度

TL-S12の回転時

PWM制御で最低400rpmから600rpmくらいまではほとんど無音で、軸の音も全く無いためなかなかとても静音性が高いです。

同じThermalrightのファンが発光するタイプのモデル(TL-C12C-S)は軸音が少々鳴っていましたが、TL-S12は回転数にかかわらず軸音がしません。

回転数を上げていくとそれなりの音量になっていき、最大回転の1500rpmまで回すと「フォー」という低めの音が響きますが、騒がしいほどではないです。

風量・風圧

Thermalright TL-S12のカタログスペックでは風量47.6CFM・風圧1.31mmH2Oとなっています。

比較として同価格帯でScythe(サイズ) Kaze FlexⅡやDeepCool FK120などとカタログ上のスペックを比較してみると以下のようになります。

製品名 風量 風圧
Thermalright TL-S12 1500rpm 47.6CFD 1.31mmH2O
Thermalright TL-C12C-S 1550rpm 66.17CFD 1.53mmH2O
サイズ Kaze FlexⅡ 1500rpm 65CFD 1.50mmH2O
サイズ WonderSnail 2400rpm 77CFD 3.59mmH2O
DeepCool FK120 1850rpm 69CFD 2.19mmH2O

CPUクーラーに取り付けて比較

CPUクーラーに取り付けた状態

スペックだけを並べると風量・風圧ともに弱いです。実際の風量についてCPUクーラーにファンを取り付けて簡易的に比較してみました。

比較条件

比較対象:Thermalright TL-C12C-S・サイズ WonderSnail 2400rpm

CPUクーラー:Thermalright AK120

室温:約26℃

ファン:常時最大回転

測定ソフト:CINEBENCH R23 (10分間)での最高温度を測定

結果

TL-S12:約1500rpm →最大温度53℃

TL-C12C-S:約1500rpm →最大温度51℃

WonderSnail:約2000rpm →最大温度50℃

スペック通り、TL-S12は他のファンに比べて同一回転時にCPU温度がちょっと高い傾向にありました。

TL-S12の風量が弱いのは外周にLEDが搭載されており、若干ファンの直径が小さいのも原因でしょう。(通常のファン直径は約110mmだが、TL-S12は約105mmだった)

性能を重視するならほかのファンの方が良さそうですが、ドレスアップを目的とするならTL-S12でも十分でしょう。

LEDライティング

LEDライティング

TL-S12は外周に細くLEDが光る設計になっており、両面ともに美しい発光をしてくれるのがポイントです。

ファンのブレードが光るタイプよりもおとなしいライティングで、落ち着いたスタイルを目指すなら使いやすいです。

ZALMAN製ARGBコントローラー

私のマザーボードは「3ピン ARGB」に非対応なので、ZALMAN製の外付けのコントローラーを利用しています。(リセットボタンを使って20種類程度のパターンを選択可)

ZALMANのARGBコントローラーは1,000円程度で購入可能なので、TL-S12の3個セットと一緒に買っても3,000円くらいとハイコスパです。

もちろん使っているマザーボードに3ピンのARGB用端子があればそちらに接続すれば細かな色調整も可能です。

Thermalright TL-C12C-Sと比較

TL-C12C-Sの動作
TL-C12C-Sの結構派手な光り方

同じThermalrightの「TL-C12C-S」は価格がとても安く、ファン自体が発光する光り方はなかなか綺麗でドレスアップ用途には最適な製品です。

ただ、TL-C12C-Sの問題点は低回転でも「ジジジ」と鳴っている軸音で、3個すべてで同じように鳴っていたので仕様だと思います。

通常の光らないモデルでは軸音は無く、RGBモデルのみが鳴っているようなので使われているモーター周りのパーツが異なっているように感じます。

TL-S12のライティング
TL-S12の落ち着いた光り方

ライティングは完全に好みの問題だと感じます。TL-12のシックな光り方は個人的に好きですね。

TL-C12C-Sの3連ファン

TL-C12C-Sを3連で並べるとかなりゲーミング感が出てきますね。光り方は綺麗です。

TL-S12の3連ファン

TL-S12では3連で並べてもそこまで派手さは出ません。ですが光量は十分なので特にホワイトなどで光らすとかなり明るいです。

風量について

すでに比較していますが、TL-C12C-Sの方が若干ですが風量があります。

LEDの光源がモーターユニット付近に取り付けられており、ファン直径は普通の光らないファンと変わらないのが原因でしょう。

接続方法など

ケーブル長はどちらも約50cmで、PWM4ピンもARGB用3ピン共に先端にデイジーチェーン(数珠つなぎ)できるように端子が付属しています。

3つを連結してPWM制御とARGBライティングは問題なく行えました。ケーブルがかさばってしまうのは少々デメリットです。

まとめ

TL-S12の発光時

Thermalright TL-S12はARGBライティングが可能なファンとしては非常に低価格でコストパフォーマンスの高いモデルです。

ファンの外周に細く光が入る、シックでおしゃれなライティングが魅力です。4ピンPWMと3ピンARGBという汎用規格なのも使いやすいです。

デメリットとしては、ファン直径が若干小さくて風量などが弱めである点くらいでしょう。

静音性もデザインも質感も高いので個人的にはかなりおすすめできるARGBファンの一つですね。

価格的には3個セットが安くてホワイトも選べます。

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