ロジクール ERGO M575とペリックス PERIMICE-720を徹底比較【同価格帯のトラックボールマウス】

2021/08/25

マウス 周辺機器

今回はマウスの比較レビューを行います。私は長らくロジクールの通常マウスを使っていましたが、トラックボールマウスが気になって仕方がなくなりました。

そこでいろいろ調べた結果、似たような2台のマウスを購入してしまったので比較検証していこうと思います。

ちなみに私はトラックボール完全初心者ということもあり、かなり素人目線での比較になります。

長年トラックボールを使ってこられた方のような多機種について語ることはできないため、手元にある2台をとにかくいろいろ使ってみてのレビューです。

トラックボールマウスの概要

キーボードとトラックボールマウス

トラックボールというとかなりマニアックなイメージがあると思います。もしくは全く知らないという方も多いかもしれません。

トラックボールマウスの特徴は、マウス自体を動かさずに、本体に取り付けられているボールをくるくるすることでマウスポインターを動かすことができる点です。

トラックボールの利点は、通常のマウスと違い腕を動かさなくても良ので疲れにくく長時間の作業に向いている、使う場所を選ばない、などが挙げられます。

この点で、今回レビューするロジクール ERGO M575がマウス全体での売れ筋トップ(記事作成時)なので、トラックボールの需要が最近の在宅ワーク等で増えているようです。

逆にデメリットとしては、慣れるのに時間がかかること、そもそも慣れない場合もあること、ボールを外して時々掃除してあげる必要があるということなどです。

また、メジャーな親指トラックボールの他にも人差し指や中指を使うタイプのトラックボールマウスもあり、好みが分かれるところのようです。

今回は親指トラックボールの2機種を実機レビューしつつ比較してゆきます。

ロジクール ERGO M575について

ERGO M575の前面

ERGO M575は圧倒的な人気の定番親指トラックボールで、価格コムでのマウス売れ筋ランクで総合1位(2021年8月)を維持しています。

購入したのはAmazonでカラーがブラック、保証がなぜか他のカラーの半分の1年間です。そしてちょっとだけ安い。

ERGO M575のサイド

もともとロングセラーのM570が最近になってアップグレードして登場したのがM575です。最上位にはMX ERGOという1万円を超えるモデルがあります。

最初はM575を試せば良いかと思いましたが、あまりにも人気の商品のため面白みがないということでさらに検索して「ペリックス」というドイツのマウスを購入。

しかしその後、ペリックスが自分に合っているのかよくわからず、M575も追加で購入したので比較レビューができたわけです…無駄にマウスが増える…。

ペリックス PERIMICE-720について

PERIMICE-720の前面

マウスよりも「ボール」のほうが有名なペリックス(Perixx)というドイツメーカーの親指トラックボールがPERIMICE-720です。

価格コムでは検索しても出てこないレアな一品で、購入するにはAmazon等で探すしかありません。また、レビュー数もとても少ないです。

PERIMICE-720の2種類の下駄

しかし、作りはしっかりしており角度を合計3段階で調整できる機構というか下駄が付属していたりと、なかなか面白いトラックボールです。

ERGO M575とPERIMICE-720を比較

この2機種をいろいろな観点で比較レビューしていきます。超人気のERGO M575と超マイナーなPERIMICE-720の比較です。

特にあまり情報のないペリックスのPERIMICE-720について知りたい方に伝わるような比較になっています。

価格帯

ロジクール ERGO M575とペリックス PERIMICE-720はどちらも約5,000円くらいの価格帯で、マウスとしてはちょっと高めですが、トラックボールとしては比較的お安めです。

ボールの動きや精度

ボールの動きはどちらも良いレベルだと感じます。動きとしてはロジクールがスルスル動くイメージで、ペリックスはしっとりと動く感じ。

ボールのサイズは同じなので入れ替えてみると、動かした感覚が逆転します。個人的な好みはペリックスのボールの動きです。

どちらも変な引っ掛かりなどはないのでとても扱い易く、細かな動きにも対応できます。

外観と操作感

M575とPERIMICE-720を並べた
上から見ると長さはあまり変わらないが横幅に違いがある

外観、そして触った印象と操作感というのが大きく異る部分です。端的に言うと、PERIMICE-720はかなり手の大きな人でないとフィットしないです。

私の手のひらが手首のシワから中指の先端(この図り方での調査結果があったため)までで約18cmです。これは成人男性の平均くらいだそうです。

PERIMICE-720を後ろから見る
PERIMICE-720の横幅はかなりある

この、いわゆる一般的な成人男性の手で操作するとPERIMICE-720はちょっと大きいかな、と感じます。

もちろん慣れれば問題ない範囲ですが、進むボタンは押すのが厳しいです。おそらく手のひらの長さが20cmくらいないとしっくりこないと思います。

これが女性の手のひらの長さの平均値である約17cm弱だとかなり厳しくて、妻的には全く使う気にならないサイズとのことでした。

ただ、マウスの手前にリストレストがあると手首が高くなるので、手が小さめでも操作はしやすくなります。

ERGO M575は日本人にもちょうどよいサイズ

一方のロジクール ERGO M575は、私の手のサイズ(一般的成人男性)でかなりちょうど良い感じです。

どのボタンにも不自由なく指が届き、ホールド感をしっかり感じることができます。約20°の傾斜も違和感が無い、隙きのない作りです。

私の手のサイズでは、ロジクールが全体的に扱いやすく感じました。やはり売れ筋製品なだけあります。

角度調整について

角度調整したPERIMICE-720とM575
PERIMICE-720の最大角度だと非常にデカイ

PERIMICE-720の角度調整の機能はとても興味深く、3段階のうちでピッタリの角度でフィットする場合には非常に使いやすくなる場合もあると思います。

この0°、10°、20°から選べる角度調整機能に魅力を感じる場合にはPERIMICE-720は良い選択肢になるでしょう。

ERGO M575の方はもともと約20°の傾斜がついており、多くの人にちょうどよい角度調整になっていると思われます。

M575にもっと角度をつけたい場合に取り付けるパーツも売っているようです。検索すると3Dプリンタで作製された商品がいろいろと出てきます。

搭載されるボタンやクリック感

搭載されているボタンの数はペリックス PERIMICE-720が勝っています。スクロールホイールやチルトなどを含めて8つのボタンがあります。

PERIMICE-720はスクロールホイールは上下方向に加えて押し込みと左右のチルト機能も搭載しており、ホイール手前の小さいボタンはアプリ切り替え用です。

これらのボタンは機能の変更ができないため、このデフォルト設定で使うことになります。

ロジクール ERGO M575は全部で5ボタンです。最小限のボタン数となっています。

ホイールにチルト機能がなく、進む、戻るボタンとホイールの押し込みがカスタマイズ可能なボタンになっています。

クリック感はロジクールの方が軽く、音も小さいです。ペリックスの方はしっかりとしたクリック感があり、音も大きめです。

専用ソフトウェアについて

ロジクールにはLogicool Optionsというソフトがあり、それを用いてボタンのカスタマイズが可能です。3つのボタンをアプリごとに変更できます。

私はERGO M575にチルトの左右スイッチがないので、中央ボタン(ジェスチャー)+トラックボール左右で、左右スクロールを割り当てています。

Logicool Optionsのキー割り当て

また、Google Chromeではジェスチャー+トラックボール上に、キーストローク割当:Ctrl+Shift+Tabを、ジェスチャー+トラックボール下にCtrl+Tabを追加しています。

これによって開いているタブを素早く切り替えることができます。カスタマイズの幅は広いので好みにチューニングできるのも利点です。

さらに上位機種のMX ERGOは最大6つのボタンをカスタマイズ可能なので、マウスに多くの機能を割り当てたい場合にはMX ERGOも選択肢になるでしょう。

PERIMICE-720も専用ソフトがあるかと思いきや、ワイヤレスバージョンの720には対応するソフトが無く、有線の「PERIMICE-520」にはソフトがあります。

もしもワイヤレスにこだわりがないなら、値段的にも少し安いPERIMICE-520もおすすめです。

PERIMICE-720は機能の割り当てができないため、基本的にデフォルトの設定で使うことになります。

機能的には十分なので問題ないことがほとんどと思いますが、せっかくボタンが多く用意されているのにカスタマイズ不能なのは少し残念です。

接続方法

接続の方法はM575もPERIMICE-720のどちらもBluetoothとUSBレシーバーによる2種類を選択できます。Bluetoothは1台のみの接続で、USBレシーバーも1台。

これらを利用すれば2台に接続切り替えが可能になります。両者とも裏面にあるボタンで切り替えるので少々面倒です。基本的には1台のPCで使うのがメインの利用法でしょう。

接続の安定性も差はなく、BluetoothでもUSBレシーバーでも安定したコントロールが可能です。

ちなみにERGO M575はUnifyingに対応しており、他のロジクール製品とUSBレシーバーを共有できます。

ただし、M575は2台のPCをシームレスに切り替えられるLogicool Flowには対応していないので、この機能が欲しい場合には別の機種を選択することになります。

Logicool Flow対応の安価なマウスM590のレビューもしています。

バッテリー持ち

どちらのモデルも単4電池の交換式となっています。バッテリー持ちについてはロジクールが強いです。単4電池1本で24ヶ月持つと公式で記載されています。

ペリックスの方は単4電池を2本使いますが、Bluetoothでの接続では結構減りが早いです。まだ試せていませんが、半年くらいでなくなりそうな気配がします。

USBレシーバーでの接続なら比較的電池の持ちは良くなるようです。ロジクールM575はBluetoothでもUSBレシーバーでも関係なく電池が持ちます。

ペリックスには有線バージョンのPERIMICE-520があるので、ケーブルが気にならないならそちらをチョイスすると電池の心配はなくなります。

まとめ

ロジクール ERGO M575とペリックス PERIMICE-720を並べて使い心地を比べてみたりいろいろいじってみました。

個人的な感想としてはワイヤレスの親指トラックボールはM575を買っておけばとりあえずほとんどの方が満足できると思います。

サイズが大きい点をクリアできれば、角度の調整機能やボタン数にメリットがあるペリックス PERIMICE-720も選択肢に入れてもいいかなと思います。

どちらも値段的にはとても満足できる製品なので、サイズ感を見極めつつ、好みや用途に合わせてチョイスされると良いと思います。

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