スマホのテザリング機能とスマホ+モバイルWi-Fiルーター併用どちらが良いのか徹底比較

2020/04/12

Wifi スマホ

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テレワークなどで通信費がかさむようになり、PCでの作業の際などにうまくスマホの通信を使ったり、モバイルWi-Fiルーターを使ったりして節約できないかと考えるかもしれません。私もいろいろ考えました。

今回はスマホのテザリング機能とモバイルWi-Fiルーター併用のどちらが良いのかを通信速度、トータルでの費用という観点から比較してみます。ちょっとした出先での作業、移動中での通信などにおいてどちらがコスパや作業性が良いのか…

では実際にスマホの「テザリング」と「スマホ+モバイルWi-Fiルーター」の比較を行っていきましょう。

テザリング機能とは

テザリングというのは、iPhoneやアンドロイド端末などのスマートフォンの機能の一つで、スマートフォンをモバイルルーター代わりにしてノートPCやタブレットなどをインターネット接続することです。

接続のパターンは3つ

方法としてはWi-Fi・Bluetooth・USB接続の3パターンがあります。

Wi-Fiでのテザリング

Wi-Fiでの接続が最も一般的です。 Android端末の場合「テザリングとポータブルアクセス」をONに、iPhoneでは「インターネット共有」をONにしてPC側ではテザリングしている機種の名前が表示され、スマホのIDを入力すれば接続できます。

Bluetoothでのテザリング

Bluetooth接続はバッテリーの減りは少ないですが、逆に速度がかなり遅くなりがちです。方法はBluetoothで端末間を接続し、スマホ側でインタネット共有もしくはテザリング開始でOKです。

USBでのテザリング

USB接続ではUSBケーブルが無いと接続できず、iPhoneとWindowsでは相性があまり良くなく(iTunesのインストールが必要だったり)手間となることが多いです。

・通信速度の速さ

USB > Wi-Fi > Bluetooth

ほとんどの場合以上のような順になります。

テザリングのメリット

持ち物を減らせる

スマホはほとんどの方が持ち歩いているため、タブレットやノートPCを外出先でもインターネットに繋げたいときにかなり重宝します。

後で取り上げるモバイルWi-Fiルーターなどを一緒に持ち歩く必要が無いので、持ち物を減らせます。個人的にはモバイルルーターも一緒に持ち歩くのは絶対に不可能(忘れる)ので、テザリング機能は非常に便利に感じます。

USBテザリングなら同時にスマホの充電ができる

意外なメリットとしては、USBでのテザリングを行うと通信も高速ですし同時にスマホも充電できるのでちょっとだけ一石二鳥です。

ただし、PCのバッテリーは確実に消費されていきますのでPCのほうがバッテリー持たないよ…という場合はむしろデメリットとなる要素ですね。

容量や環境次第ではスマホ1台ですべての通信を賄える【かもしれない】

スマホの料金プランによって大容量まで使える場合は通信をすべてスマホ1台で賄ってしまうこともできるかもしれません。

これは一人暮らしをされている場合やPCでの作業をそれほど行わない、そもそもネットにほとんど繋がないという場合のみにできるかもしれない手段です。

実際に私が楽天モバイルUN-LIMITにて検証を行ってみました。現状ではスマホ1台ではちょっと厳しそうでしたが、不可能ではないなと感じました。

テザリングのデメリット

通信速度が遅い

テザリング機能を用いていて通信速度の遅さというのはデメリットの一つです。実際にWi-Fiテザリングでの通信速度を比較してみました。

スマホはiPhoneXRで、LINEモバイルのSIMを入れての実測値です。(午後6時頃)iPhoneをテザリング(データ共有)してみてのノートPCの方の回線速度を計測します。ちなみに使用したノートPCはLenovo YOGA 710です。

その結果、13Mbps⇒4.9Mbps。まさかの半分以下という結果に…その後、楽天モバイルUN-LIMITのSIMでOPPO Reno AでのテザリングではスマホもPCもほとんど速度に差は出ませんでした。この辺りは、契約しているSIMやテザリングする端末などによっても変化するのでちょっと判断は難しいです。

WindowsPCとOPPO Reno AでのUSB接続も試みてみましたが、この場合も速度はほとんど変化せずに高速でした。同時にPCからの充電も行えましたね。

Bluetooth接続については、結構頑張ったのですが結局私のスマホとPCでは接続することができませんでした。Bluetooth接続は設定も難しく相性もありそうです。

スマホの通信量とバッテリー消費が増える

これはある意味当然の結果と言えますが、テザリングによりスマホの通信量は増加します。しかもWi-Fiで繋がっているノートPCなどの受信側は、それが光回線なのかスマホの回線なのかなど関係なく、どんどん通信します。

そのため、タイミングによってはOSのアップデートなども行おうとするので、その際は要注意です。多くの場合スマホの契約は容量に制限があるので、ずっとテザリングをONのままにしていて気づいたら速度制限が掛かっていたこともあります。

必要な時以外はテザリングはOFFにしましょう。もしくはPCの方で「従量制課金接続」という設定にしておけば大量の通信を控えてくれます。

さらにテザリングはスマホのバッテリーもかなり消費します。やはり、不用意にテザリングONにしっぱなしは良くありません。Bluetooth接続であれば低速ですが、バッテリー持ちは比較的良いようです。(実際に接続できませんでしたので検証はできず…)

通信不安定になったりテザリングが別料金の場合もある

契約している会社や機種によっては、通話中や他のアプリからの通知などでテザリング機能が停止してしまったり途切れたりすることもあります。外出先で電話も良く使われる場合はこのあたりもチェックしたいところです。

また、キャリアではauとソフトバンクはテザリングはオプションとなり別料金となっています(+500円くらい)。docomoは無料で利用可能です。

格安スマホでは多くの場合無料でテザリングが可能です。(機種によってはできないものもあるのでご注意ください)

モバイルWi-Fiルーター・ポケットWi-Fiとは

「モバイルWi-Fiルーター」というのが正式名称のようですが「ポケットWi-Fi」もほぼ同義で使われています。これらは、Wi-Fiの機能に特化した端末で、持ち歩きできるようなコンパクト設計になっています。家にインターネット回線を引かずにモバイルWi-Fiルーターを置いておくという方もおられるます。光回線よりも月額料金が安い場合が多いですが、その分回線速度も落ちるのが普通です。

常にそうとは限りませんが回線速度を比較すると…

光回線 > モバイルルーター > テザリング

という順位になることが多いです。光回線は戸建ではほとんど常時速いですが、マンションタイプでは混み合う時間帯にかなり速度が低下する場合があります。これはモバイルルーターでも、スマホでのテザリングでも大体同様です。

モバイルWi-Fiルーターのメリット・デメリット

スマホでのテザリングのメリットとデメリットの真逆がモバイルWi-Fiルーターのメリット、デメリットとなります。

メリット

通信速度が安定していて、通信容量が多い。スマホのテザリングではどうしても通信速度の限界が来てしまうことが多く、通信容量も気にしながらの接続をすることになりがちです。

モバイルWi-Fiルーターとセットで持ち歩くことができれば基本的に不安なく快適な通信を行うことができるでしょう。

デメリット

持ち出す必要のある端末が一つ増えてしまう。加えて、家族とモバイルWi-Fiルーターを共同で利用する場合には、そもそも持って歩けないという場合も出てくるのでいろいろと面倒になるかもしれません。

月に支払う料金が上がることや、契約によっては2~3年の縛りがあり簡単に解約できない場合があることもデメリットと言えるでしょう。料金については以下で扱っていきます。

スマホのテザリングでの運用とモバイルWi-Fiルーターを持つ場合の料金比較

それぞれのメリット、デメリットを考えたところで、料金の比較も行ってみましょう。スマホでのテザリングを行って一ヶ月分の通信量を賄おうとする場合、使用の具合にもよりますが、10GB以上のプランは欲しいと思います。

スマホの料金プラン変更

料金プランが多くわかりやすいOCNモバイルONEのプラン変更で考えてみましょう。

・1GB/月 1,180円 ⇒ 10GB/月 2,880円=差額1,700円

・1GB/月 1,180円 ⇒ 30GB/月 5,980円=差額4,700円

OCNモバイルONEの例ですと30GBプランは明らかにコスパが悪くなるのがわかります。10GBまで増やしてもプラス1,700円なので比較的コスパは良いですが、30GBまで上げようとするとそのまま1,000円/10GBの割合で上がっていきます。

スマホプランでの容量アップはどの会社も10GBくらいを目安にとどめるのが良いでしょう。

スマホとポケットWi-Fi併用時の月額料金

ポケットWi-Fiの場合、月額料金は大体3,000~4,000円ほどで容量が20GB~無制限というものが多いです。

たとえば、OCNモバイルONEの30GBプラン(月額5,980円)と、OCNの1GBプラン+「FUJI Wi-Fi」の50GBプランで比較してみましょう。

FUJI Wi-Fiの30GBプランはルーター付(レンタル)で3,100円です。これとOCNモバイルONEの1GBプランを足すと1,180円+3,100円=月額4280円(容量31GB)

   OCNモバイルONE  OCNモバイルONE+FUJI Wi-Fi
 容量  30GB  31GB(1+30GB)
 月額  5,980円  4,280円

このように、容量を増やしていくと明らかにスマホのプラン変更よりも、ポケットWi-Fiとの併用の方が安くなります。

他にもWiMAX(容量実質無制限)などでも安い契約ですと月額3,500円ほどなのでやはり安くつくのがわかります。ただ、今回の例はOCNモバイルONEの1GBプランとの比較ですので、他社ですとまた変わってくる部分はあります。それでもスマホプランは10GBくらいを目安にコスパは下がっていくということを覚えておいてください。

料金の比較まとめ

大雑把に言えば、月に10GBくらいの使用であれば、スマホの通信容量を増やしてテザリングしたほうが安く済みます。その場合でも、通信速度の遅さ、容量の制限、接続の安定性、バッテリーの消費などを考慮する必要があります。

そして10GB以上の使用をする場合、ポケットWi-Fiとの併用の方が金額的にも安くなります。10GBくらいの使用をボーダーラインとしてポケットWi-Fi併用を考えるのが良いでしょう。さらに簡単にまとめるなら次のようになります。

・速度よりも安さや手軽さを重視するなら⇒スマホでのテザリング

・速度や容量を重視(10GB以上通信)するなら⇒スマホ+ポケットWi-Fi

スマホにてすべて賄える程度であれば10GBくらいのプランに契約すると料金的には一番安く済みます。

10GB以上のされる場合ではポケットWi-Fiとの併用をおすすめしますが、家で光回線を繋いでいるなら、外ではスマホでテザリングすればノートPCなどもインターネット接続できるので十分な場合も多いでしょう。

この場合は、一度スマホのテザリング機能を試してみて、外出先での使用に十分かをチェックすることをおすすめします。あまりにもテザリングでの通信速度が遅かったり、すぐに容量を使い切ったりしてしまう場合などは、ポケットWi-Fiの購入を検討されてみてください。

おすすめのモバイルWi-Fiルーター

現状でおすすめのモバイルWi-Fiルーターをご紹介します。最後にもお伝えしますが「完全容量無制限」というのを売りにしているブランドにはご注意ください。

FUJI WiFiは圧倒的な安さと縛りなしでおすすめ

FUJI WiFiは値段設定としては圧倒的に安いです。

SIMプランの月10GBで月額980円(デポコミコース・SIMだけなので、別でルーターなどの端末を用意する必要があります)からという安さ。そして違約金を払わせられる2年や3年の縛りがありません。 ルーターをレンタルするプランは月30GBで月額2,600円~です。

ルーターレンタルプランで1日5GBで3,950円、1日10GBで4,950円(共にデポコミコース)というプランも登場しました。このプランは若干高いように感じます。ルーターもレンタルなので最終的には返却する必要があり、少々割高です。

ルーター自体は15,000円程度で売られているため、FUJI WiFiを当分使うならルーターは別で購入し、SIMプランを契約するのが結果的にお得です。SIMプランは月10GB(980円)~最大月100GB(3,400円)まで選べます。(デポコミコースの料金です)

※「デポコミコース」とは
申し込みの際にデポジット料金5,000円を追加で支払うことで月額料金が500円割り引かれるシステムです。1年後にこの5,000円は返金され、月額料金はそのままなので最低1年以上契約されるなら間違いなくお得なプランです。他社の違約金等よりはるかに良心的ですね。

WiMAXも速度を重視される方にはおすすめ

平均すると月額3,500~4,000円くらい(公式ページの最初に打ち出されている金額は最初の数か月だけのパターンが多い)から契約可能です。注意点としてはWiMAXはプロバイダーによって3年の縛りがあり、その間での解約金がかなり高い場合が多いことです。

容量無制限(3日で10GB以内という制限はあり)で高速通信を求める場合以外は、FUJI WiFiで十分と思われます。ただ、UQモバイルとのセットで考えるとギガMAX月割によってかなりお得になるのでその選択肢はアリですね。

容量「完全無制限」を謳うクラウドSIM系ポケットWi-Fiに注意

2020年2月に「どんなときもWi-Fi」の通信障害が発生し、その後に大幅なメンテナンスを行うこととなり、同時に「 ~ Wi-Fi」を名を打つ完全容量無制限というポケットWi-Fiの通信制限が多数生じました。6月19日には総務省からの行政指導も入りました。

もちろんこれには、テレワークの増加などに伴うインターネット使用の増加も影響していると思われますが、ポケットWi-Fiで「完全無制限」ということは実質不可能ということは確かです。

それで、これらのクラウドSIM系のポケットWi-Fiを選択する際には値段の安さなどに惑わされずに、注意して選択されることをおすすめします。

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