初心者に向けたIT用語の解説
IT(information technology)=情報技術の用語のいくつかをできる限りわかりやすく解説します。スマホやタブレットを使いこなす上でわかりずらい横文字が出てきた時のための辞書的に使っていただけると嬉しいです。
アカウント
スマホやパソコンなどでインターネット上のサービスにログイン・サインインするための権利のこと。今利用しているのが本人であることを証明する証書のようなもの。「Googleアカウント」や「Apple ID」などが代表例。ほかにもSNSの「LINEアカウント」やZoom用のアカウントなどたくさんのアカウントが存在します。
通常、アカウントは「ID」(メールアドレス等)と「パスワード」を用いて本人確認がなされますが、これらは非常に重要なものです。パスワードの漏洩などによりアカウントの「乗っ取り」ということが生じると個人情報が流出したり、あらゆる犯罪に悪用される危険があります。
特に「Googleアカウント」「Apple ID」といったあらゆる情報を司る根幹となるアカウントの場合には、IDとパスワードを入力したのちに、登録してある電話番号にも確認が行くようになっており、その重要性が良くわかる複雑な認証構造となっています。
また、アカウントはサービスを利用する上で、自分個人を表す仮名(かめい)のようなものでもあります。あくまで仮名もしくは自称なので、実名をそのまま使う必要はありません。むしろ、プライバシーやセキュリティの観点から実名を使うのは避けるべきでしょう。
ちなみにここでのサービスとは、ネットバンキング、電子メール、動画や小説などの投稿サイト、オンラインゲームなどを指します。そのサービス内だけで通用する仮初めの名を用いるわけです。新しく登録する際、自分が希望するアカウントがすでに使われている場合があります。そのときはあきらめて別の候補から選ぶことになります。
ログイン・ログオン・サインイン
先ほどの「アカウント」に入る権利があることを証明すること。繰り返しになりますが、ID(メールアドレスなどが多い)とパスワードを入力して本人の確認を行います。「ログイン」「ログオン」「サインイン」は基本的には同じ意味を持ちます。
それぞれの対義語として以下の言葉も良く使われます。
以上のように、認証したサービスから出るときに「ログアウト」「ログオフ」「サインアウト」を行うことになります。アカウント作成からログアウトの流れは次のようになります。
- 「サインアップ」でアカウントを作成
- 「サインイン・ログイン・ログオン」でアカウントを認証
- 「サインアウト・ログアウト・ログオフ」で退出
スマートフォンなどの場合
一般的にスマートフォンで「Googleアカウント」や「Apple ID」に「ログイン」している状態はずっと継続していることが多く、毎回「ログアウト」するということはほとんどないでしょう。
そのためアカウントに「ログイン」するのとは別のパスワードを設けて簡単に他人に操作されないような設定にしておくことは重要です。最近では数列のパスワードだけではなく「指紋認証」や「顔認証」といったロック解除の方式がとられることが増えています。
銀行口座などの重要なサービスの場合
URL
アプリ
インストール
ダウンロード
ストリーミング
更新(アップデート)
すでにタブレットにある情報が古くなった場合に、最新の状態へ上書きする作業です。更新対象がアプリの場合は「バージョンアップ」も似た言葉として使われる。これを怠るとセキュリティ上の問題にさらされたり、場合によっては更新作業を行うまでそのアプリが使えない、もしくは機能制限されたりします。
あるアプリにおいて「更新」には二通りの意味合いがあります。一つは先にも述べた「アプリの根幹を成す部分(=実行プログラム部)の更新」であり、GooglePlayやApp Store経由で促されるものです。これはバージョンアップと同じです。
二つ目は「コンテンツだけの更新」です。ニュースアプリであれば、起動時に最新ニュースやトピックを自動的に取り込み、目立つよう表示しつつ、古い内容は引っ込めます。ゲームなどでは、掲載期間が終了した古い広告を削除して新しいのに置き換えたり、新しいコンテンツを取り込んだりします。このタイプの更新は通常「バージョンアップ」とは呼ばないでしょう。
バックアップ
タブレットやパソコンが故障したり障害が発生したときに備え、失いたくないデータの写しをとっておくこと。写す先は複数あるとより安心です。個人的に蓄積したの大切なデータは特に「バックアップ」を頻繁に取っておきましょう。バックアップを補佐してくれるアプリもあります。
アイコン
パッと見た目で「あぁ、これね」と直感的に分かりやすくデザインされているマークのこと。○や☆はマークではあるものの、時と場合によって意味合いが異なるためあまりアイコンとは呼ばない。「これをタップすると何が起きるか・何をするためのマークか」が直感的に分かりやすいことがとても大事です。
メニュー
ホーム画面
起動して真っ先に表示される画面のこと。タブレット本体でもアプリでも同じです。なお、タブレットの場合はセキュリティのため出てくる数字を入力したり指でなぞったりする画面のことではありません。その先に出てくる画面です。
アプリではほとんどの場合、それを起動してすぐの画面のことですが、ゲームアプリでは「スタート画面」を、セキュリティを重視するアプリでは「ログイン画面」を経由することもよくあります。 パソコンでは用語が異なり、「デスクトップ画面」と呼ばれるものが該当します。「ティスクトップ画面」ではありません。悪しからず。
アプリの終了の仕方
初心者が陥りやすい罠がアプリの終了です。一見アプリを「終了」させたつもりでいても、裏で(=バックグラウンド)まだ動作している場合が多いです。これは「前のアプリをすぐにまた使えるように」という配慮ではあるのですが、タブレットからするとメモリやバッテリを余計に消費する状態です。
それで、すぐに使う予定がなければ無駄な動きとなってしまい、利用中のアプリの使い勝手に支障が出ることもあるので、しっかりと使わないアプリを終了させる必要があります。方法は機種ごとに異なります。
iPadやiPhoneではホームボタンを二度押しするか、画面下からスワイプしてアプリ一覧を出し、一つずつ上にスワイプして消していく方法。Android端末では多くの場合右下に出ている四角マーク(これは端末ごとでかなり異なります)をタップしてこれまた一つづつ消してゆくという方法があります。
IT用語解説まとめ
今回の情報提供はPC(パソコン)スペシャリストのK・N先輩からです。わかりやすい解説をありがとうございます。ブログ用に多少リライトさせていただきましたが、基本的にはK・N先輩の記述でまとめさせていただきました。
筆者自身はこんなに細かく解説するのはとても苦手で、面倒になってしまうのを反省しているところです。