しっかりしたモバイルバッテリーが無いかなと探していたところ、超売れ筋の商品「Anker PowerCore Fusion 5000」という長いネーミングのバッテリーを発見。
「なんだか便利そう」ということでポチってしまったのでレビューしていきます。人気商品だけありレビュー記事も多いですが、そんなことは気にせずに思ったことを綴っていきます。
Anker PowerCore Fusion 5000の性能
とりあえず安心のAnker製モバイルバッテリーの基本スペックを挙げてみます。
- サイズ :72×70×31mm
- 重さ :約190g
- 容量 :5000mAh
- 出力(AC接続時):5V=2.1A×2ポート
- 出力(バッテリ):5V=3A(2ポートの合計)
メリット
コンセントに直接挿しておけるのが超絶便利
コンセントに繋いでそのまま2端末まで充電でき、挿しっぱなしでも問題なし。そして出かけるときに確実にフル充電になっているところが素晴らしいです。
旅行などに持っていくには超便利
これがFusion 5000だとその工程を完全に省くことができるわけです。とりあえずコンセントに挿しておいて、必要なときに抜いて持ち出す。
そして同時に持ち出す際に「充電器&ケーブル」を1組、減らすことができるわけです。これが便利便利でそりゃあ売れますわ。
価格が手ごろ
5,000mAhの容量とAC電源にそのまま挿せる便利さ、さらにUSBが2ポート付きで約3,000円はコスパ高いですね。
後継機も出ていますが、値段や機能的にこっちで十分な気がしますね。
充電速度も速い
Ankerの独自技術である「PowerIQ」というシステムによって、接続機器に対して最適な電流を流します。
また「VoltageBoost」機能で、バッテリーモードで充電する際には最大15W(5V3A)での充電が可能。
通常は約10W(5V2A)くらいが平均なので、約1.5倍の速さで充電してくれるわけです。ちなみにコンセントに接続している(AC充電モード)と約10Wになります。
デメリット
思ったよりも大きくて重い割に容量少なめ
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OPPO Reno Aと比べて3倍ほどの厚みがある |
PowerCoreFusion 5000はサイズ表で見るよりもちょっと大きいなという感じがしました。重量も200gくらいあるのでまあまあな重さです。大き目なスマホを2台持ち歩くようなイメージですね。
このくらいのサイズ、重量のモバイルバッテリーでは10,000mAhくらいの容量のものも売られているので純粋なモバイルバッテリーとしては重くて大きいと言えます。
それでも、持ち出す際に充電器が不要になるので、トータルではミニマムになるので、用途をしっかり考えての購入が無難かなと思います。
バッテリーで2つ同時充電は厳しい
バッテリーモードで2ポート同時につなぐとトータル15Wなので、1つにつき7.5Wとなってしまい、かなり充電に時間がかかります。
容量も5,000mAhとそれなりなので「スマホ1台分の充電を十分にこなせる&普通の充電器にもなるモバイルバッテリー」というくらいの意識でいるのがいいかもしれませんね。
プラグ部分がちゃんと収納されてない?
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コンセントプラグがちょっとはみ出す |
ちょっと気になったのはコンセントプラグの部分を折りたたんだ時にちょっとだけ出っ張るところです。
でも、引っ掛かりがないと引き出せないか…とも思いました。注意点はカバンにそのまま入れたりすると他のものに傷がつく点。付属のポーチなどに入れて持ち運ぶのが安全ですね。
5,000mAhでどれくらい足りるのか?
iPhoneのバッテリー容量で考えてみましょう。表にするとざっとこんな具合です。
機種 | バッテリー容量 |
---|---|
iPhone 11&Pro | 3,110mAh |
iPhone 11 Pro MAX | 3,969mAh |
iPhone 12 mini | 2,227mAh |
iPhone 12&Pro | 2,815mAh |
iPhone 12 Pro MAX | 3,687mAh |
iPhone 8&SE2 | 1,821mAh |
5,000mAhあれば理論上はどのiPhoneも0%から満充電まで持っていくことが可能なはずです。
でも実は表記通りの容量が充電できることはほぼ無く、4割くらいは全体でロスが生じるので5,000mAhの容量であっても3,000mAhくらいの量までしか充電はできないのが普通です。
ということはiPhoneのPro MAXクラスのスマホでは0%からのフル充電も厳しい可能性はあります。
実際に容量3,600mAhのOPPO Reno Aを8%くらいから充電し始め、ちょうど100%になったところでゲージが消灯してバッテリー残量がなくなりました。
確かに計算通り約3,500mAhの容量であることがわかりました。(ほぼ新品の状態)
災害時用にはもっと容量が欲しい
もしも災害時などのために大容量のバッテリーを準備するなら、4割ほどのロスを考慮に入れてさらに容量の大きな製品を選ぶと良いです。

Anker PowerCore Essential 20000 (大容量 20000mAh)
同じくAnkerのPowerCoreシリーズでこちらは通常のモバイルバッテリー(コンセントプラグは無し)で20,000mAhというモデルもあります。
このくらいの容量があれば災害時などでもかなり役立つでしょう。ちなみに災害用で持っている場合でも、勝手に放電してしまうので何か月かに1回はモバイルバッテリー自体を充電しておきましょう。
そう考えるとPowerCore Fusion 5000は旅行先などにもっていくのにちょうど使い勝手の良い製品ということになるでしょう。
電源に挿しっぱなしで大丈夫?
PowerCore Fusion 5000を常用する場合、おそらく普段は電源に挿しっぱなしになると思います。私もです。
挿しっぱなしでも発熱などは無く、とりあえず問題はなさそうですが、調べてみるとやはりバッテリーの寿命は縮む可能性はあるようです。
そうは言っても急激に容量が減るということは無いらしく、できれば常時挿しっぱなしは避けた方が無難。という感じですね。
後継機PowerCore Ⅲ Fusion 5000と比較

Anker PowerCore III Fusion 5000(PD対応 18W USB-C モバイルバッテリー搭載USB充電器 4850mAh PowerIQ 3.0 Gen2)
PowerCore Fusion 5000には後継機の「Ⅲ」が出ています。新型の主な違いは次のような点です。
- USB-CにてPDの高速充電に対応(18W)
- 低電流モードも搭載
- micro USBによる給電は廃止
- ちょっとサイズが大きくなり表面が艶々に
特にPD(Power Delivery)による急速充電がコンセントに挿した状態でも、バッテリーモードでも可能になったところが大きいです。
このような仕様変更となっていますが、急速充電のUSB-PDでも最高18Wであり、旧Fusion 5000の15Wとそこまで変わらないかなと感じてしまいますね。
ただ、コンセントに挿した状態でも急速充電となるので(旧Fusion 5000では約10Wの通常速度)ここは進化しています。
また、電源ボタン2度押しで「低電流モード」となり、小型機器を充電する際にも安全です。
ちなみにUSB-PDでの急速充電についての詳細は次の記事で扱っています。
メルカリで購入した激安バッテリーと比較
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PowerCore Fusion 5000(左)とメルカリの激安バッテリー(右) |
以前にメルカリで899円で10,000mAhという中華製激安バッテリーを購入レビューしていました。
この激安バッテリーを検証してみた結果、恐らく容量としては5,000mAhくらいしかなく(もっと少ない可能性もあり)重量は120gと超軽量でした。
正直メーカーも謎でリチウムイオンバッテリーなので、飛行機などには持ち込みたくないという印象ですね。
安全性という観点から、もし同じくらいの容量で中華製の安い商品があったとしても、AnkerのPowerCoreシリーズのような手堅いところをチョイスすべきです。
まとめ
ここまでPowerCore Fusion 5000のレビューをメリット・デメリットや後継機や激安バッテリーとの比較などを行いました。
新型のPowerCore Ⅲ Fusion 5000も進化している部分もありますが、値段も手ごろということもあり、まだ人気が続くであろうPowerCore Fusion 5000。
一つもっていて損はない商品ですね。ほかにもAnkerの据え置きタイプのUSB-PD対応4ポート充電器もレビューしています。