リモートワークや在宅でのPC業務が増えている中で、もっと快適なPCライフを過ごせないかということを日々考えています。
最近ではなんだか手首が痛くなることが多く、なにか対処法はないかと考えて結果2種類も購入してしまったサンワサプライ製のリストレストのレビューです。
パームレスト・リストレストの効果は?
ノートPCやデスクトップPCで作業する際にキーボードを長く操作することになる場合にリストレストやパームレストと呼ばれるものを利用すると手首の疲れが軽減されるとのこと。
私が参考にした富士通の資料から、ノートPCを長時間使用する際にもパームレスト・リストレスト・アームレストがあると良いということが書かれていました。
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出典:富士通株式会社「パソコンを使うときの姿勢」 |
この資料を見ても、ノートPCで作業する場合であっても「パームレスト、アームレストの空間を確保」となっています。
これまでリストレスト・パームレストというものを使ったことはなかったのですが、PC作業で手首が疲れる感はありましたので、この際買って試してみようと思いました。
サンワサプライのレザー調リストレスト
今回レビューするのはサンワサプライのキーボード用リストレスト(レザー調素材)TOK-GELPNLBKです。表面はレザー調のTPU素材で結構高級感もあります。
私は結果的に通常キーボード用(30cm幅)とフルキーボード用(45cm幅)の2種類を購入しました。
30cm版 | 45cm版 | |
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サイズ | 横300✕縦70✕高さ18.5(mm) | 横450✕縦70✕高さ18.5(mm) |
重量 | 280g | 420g |
材質 | 表面:TPU 裏面:PU 内部:PU GEL |
このリストレストは表面の質感が高く、表面がひんやりしていて、内部のポリウレタンジェルが程よく沈み込むのもいい具合です。
柔らかすぎるリストレストでは底付き感を感じてしまうものもありますが、このサンワサプライ製レザー調リストレストは良いバランスでできていると感じます。
裏面のポリウレタンはテープで剥がしてから使うと机に張り付くような仕様になっていて、ズレないような工夫がしてあります。
この滑り止めの処理と、それなりにある重量も相まってテーブル上でとても安定し、2cm弱の高さが打ちやすさに貢献してくれるのが実感できます。
特に長時間のタイピングをする場合には、リストレストがあると疲労度は大きく異なります。
30cm版リストレストはテンキーレスキーボード向け
サンワサプライのキーボート用リストレスト(レザー調)TOK-GELPNLBK(幅30センチ)通常モデルはテンキーレスのキーボードにちょうど良い長さです。
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ロジクールK380と合わせるとちょうど良いサイズ |
私の手持ちのコンパクトなパンタグラフ方式のワイヤレスキーボードのロジクールK380と使ってみるとサイズ的にはピッタリでした。
低めの形状のキーボードの場合には手のひらよりも手首の辺りを支えるようにすると快適にタイピングできます。
ロジクールK380もかなり使い勝手の良いキーボードなのでレビューも参考にされてください。
もちろん、背の高いメカニカル方式のキーボード(60%キーボード)などとの相性も抜群です。
ちなみに上の写真のキーボードは「Royal Kludge」というメーカーのRK61というなかなかコスパの良いキーボードです。レビューもしているのでチェックしてみてください。
ノートPC用に30cmでは短い
30cm幅のサンワサプライ製リストレストはテンキーレスのキーボードにはピッタリでしたが、13インチのMacbookで使ってみるとちょっと短いと感じました。
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Macbook Pro13インチと幅はピッタリだが |
個人差があると思いますが30cmではノートPCで使うと少し小さく感じます。左右にもう数cm長いと余裕があると良いなと思いました。
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30cm幅だと左右に余裕が無い |
左右に余裕が無いので、腕がリストレストの角に触れてしまい、斜めになって安定しません。
45cm版リストレストはノートPCにもピッタリ
ということで、サンワサプライの同モデルのロング版(フルキーボード用45cm版)も購入することに。
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Amazonの箱が巨大 |
数日後にAmazonから届いたロングサイズ(45cm)のサンワサプライ製レザー調リストレスト。箱がでかいです。
30cm版と45cm版で並べてみるとその大きさの違いは明らか。普通に1.5倍の長さなので当たり前ですが。基本的にはフルサイズキーボード用です。
ノートPCには45cmバージョンがちょうど良いサイズ
再度購入した結果、45cmのロングバージョン(値段も1,000円くらい高い)がMacbook Pro13インチと一緒に使うにはピッタリだと感じました。
30cmバージョンのほうがコンパクトでまとまりがあるのですが、手首がギリギリになるというデメリットがありました。
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45cm幅だと十分な余裕ができた |
逆に45cmバージョンはちょっと長すぎるかと思いましたが、しっかりと手首全体をホールドしてくれる安心感があります。
ここまでの私の検証から、ノートPCやフルキーボード用には45cm版をチョイスするのが良いです。
45cm版は重量もあり安定する
45cm版は重量約420gとずっしりしていて安定感も抜群です。底面のポリウレタンが滑りを防止してくれるため、かなりおすすめな逸品です。
また、裏面の滑り止め用のポリウレタンのフィルムを剥がさずに使っても本体の重量があるためズレないので、固定して使用しない場合はそのままでも良いと思います。
私はMacbook Proに「JOBSONアルミフリップスタンド」と一緒に利用しているためキーボード高さが全体に高めになっています。
そういう意味でもこのリストレストはピッタリなチョイスでした。ノートPC全般に使えるJOBSONのアルミフリップスタンドも結構おすすめです。
自作木製リストレスト(100均)と比較
実は、45cm版のサンワサプライ製リストレストを購入する前に、100均の木製の板を使って自作のリストレストを作ってみました。
近くのセリアで縦120✕横450✕高さ12(mm)の木材を購入し、縦を80mmにカットして角をサンドペーパーで丸めます。
セリアで材料は税込110円でしたが、ノコギリやヤスリやらをホームセンターで購入して、結局1,000円以上かけて家でガリガリ切り、ヤスって完成。
幅がちょうど45cmでサンワサプライ製のロングサイズと同じなので「これで上手く使えればコスパも高い」と言い聞かせながら作成していました。
木は硬かった
これはこれで良いかとも思いましたが、最終的には「木は硬い」という結果でした。HHKBなどの高級キーボード用の木製リストレストはやはり質が違うのでしょう。
ということで、110円の木で素人が作ったリストレストは「無い方が良い」という結果でした。
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自作ゆえの粗さが余計に痛い |
とはいえ、横幅が45cm(サンワサプライ製のロング版と同じ)なので、ノートPCにちょうど良い長さを知るには役立ちました。
まあ、最初からリストレストとして必要な横幅をしっかり計測・想定していれば良かったんですけどね…。
私は結局、レザー調リストレストを2種類も購入することになってしまいました。正直ここまでにかなりの時間とお金を消費しました。「最初から長い方を選べば良かった」という話ですが、読者の方の参考になれば良いな。という気持ちです。
まとめ
ここまでサンワサプライ(TOK-GELPNLBK)キーボード用リストレストをレビューしてきました。商品としては、程よい反発と高級感のある外観でかなりおすすめできます。
木製の自作リストレストよりもはるかに手首が安定して、タイピングスピードが上がりました。また、手首の疲れもかなり改善されたと感じます。
加えて、もしもリストレスト・パームレストをノートPCと一緒に使われる場合には横幅が十分足りるかどうかをメジャーなどで測ってから購入するのが安全です。
大きめのノートPCや、左右に余裕が欲しい場合にはフルサイズキーボード用の横幅45cm版が良いかもしれません。
逆にテンキーレスキーボードや小型ノートPC用には横幅30cm版で十分の場合もあります。
(私のように無駄に2本も購入する人が現れないよう祈っています)