iPad mini 2&3はまだ使える?【2023年まではiOS12がギリギリサポート】
最新の無印iPadはコスパも高く、iPad ProはMシリーズチップを搭載したりと凄いことになっていますが、長く使ってきた古いiPadも捨てがたいです。
今回は、我が家で利用中のiPad mini3を実際に使いつつ、セキュリティなどの問題を考えながら、iPad mini2と3がどこまで使えるのかを検証していきます。
iPad mini 2&3はいつまで使える?
サポートはいつまで?
現在OSがサポートされているかどうかはAppleのサポートされるiPadのモデルで確認することができます。
最新のiPadOS17は無印iPad第6世代やiPad mini5などがサポートされています。おおよそですが、iPadの発売から5年ほどは最新OSがサポートされるようです。
iPad mini2と3を確認してみると最新OSはもちろん、その手前のiPadOS13ですらインストールできません。ではiPad mini2と3はもう使えないということでしょうか?
セキュリティのサポートはもっと長い
じつは、Appleのセキュリティアップデートについて調べると、最新のOSではなくてもセキュリティのアップデートが行われていることがわかります。
この記事の更新時点ではiOS12によって、iPad Air(初代)やiPad mini2、3のセキュリティアップデートが続いています。(2023年1月)※
ちなみにiPad mini2と3をまとめて説明しているのは、この2つの製品は中身は一緒で3だけTouch IDが搭載されているという違いしかないからです。
初代のiPad miniや無印iPadの第4世代より前の端末は、完全にセキュリティアップデートも切れています。
※追記
iPad mini 2&3 及び初代iPad Airは2023年1月23日のセキュリティアップデート(iOS12.5.7)がありましたが、これで打ち切りになっている可能性が高いです。
OSやセキュリティのサポート終了後も使い続けるとどうなる?
iPadのOSサポートやセキュリティのアップデートが切れたとしても端末自体は動作します。(むしろ問題なく動くのが怖いと言える部分)
ただ、セキュリティ上のリスクを考えると継続的なネットへの接続や、BluetoothをONにし続けることは避けた方が良いです。
また、古いOSのままではバグや不具合の修正がされないため、端末の誤作動などのトラブルが生じるリスクもあります。
iPad mini2や3でも、セキュリティアップデートが停止した時に備えて、Apple IDを使わずに安全なアプリのみを動かしていくのが平和でしょう。
Apple IDを使わずにiPadを動作させる方法
Apple IDを使わないとiCloudでの同期などができなくなりますが、割り切って使うのが安全です。
注意点としてApple IDでサインインしていないと新規でアプリをダウンロードできないため、今のうちに利用するアプリをすべてダウンロードしておきます。
そのあとで、「設定」→「一番上の名前のところ」→「サインアウト<パスワード入力>」これでApple IDを使わずにiPadを動作させることができます。
※サインアウト後はアプリ更新もできなくなりますが、2024年以降は利用できるアプリのみをオフラインで使うのが無難かもしれません
iPad miniの各世代の性能比較
iPad mini2と3は性能的にはほぼ変わっていないため、セキュリティサポートが切れるタイミングも恐らく同じだと考えられます。
ここでiPad miniの各世代のスペックを見ていきましょう。mini2と3はほぼ同じなのでまとめてあります。
iPad mini | iPad mini2&3 | iPad mini4 | iPad mini5 | |
---|---|---|---|---|
サイズ(mm) | 200✕134.7✕7.2 | 200✕134.7✕7.5 | 203.2✕134.8✕6.1 | 203.2✕134.8✕6.1 |
重量 | Wi-Fi版:308g Cellular版:312g |
Wi-Fi版:331g Cellular版:341g |
Wi-Fi版:298.8g Cellular版:304g |
Wi-Fi版:300.5g Cellular版:308.2g |
ディスプレイ | 7.9インチ 1024✕768px 163ppi |
7.9インチ 2048✕1536px 264ppi |
7.9インチ 2048✕1536px 264ppi |
7.9インチ 2048✕1536px 264ppi |
CPU性能 | Apple A5 |
Apple A7 |
Apple A8 |
Apple A12 Bionic |
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 3GB |
その他 | サポートは iOS9.3.5で停止 |
mini3のみ Touch IDに対応 |
Touch IDに対応 | Apple Pencil 第一世代に対応 |
発売日 | 2012年11月2日 |
mini2: 2013年11月12日 mini3: 2014年10月17日 |
2015年9月10日 | 2019年3月18日 |
型落ちのiPad miniでも当時としてのCPUスペックは高いので、ブラウジングや動画再生などの利用では必要十分な性能をもっています。
今後長く使うためのiPad miniを購入するなら、OSのアップデートにしばらく対応できる「mini5」以降をおすすめします。
最新のmini6(A15Bionic、8.3インチ、Apple Pencil 2対応、5G対応)も圧倒的にスペックが高いので、お金に余裕があれば長く使える端末になるでしょう。
iPad miniシリーズの魅力
iPad第6世代とiPad mini3 |
iPad miniは画面サイズが小さいですが、Retinaディスプレイの美しさと4:3の画面比率、軽量な本体重量によって、とても扱いやすいモデルです。
最近の無印iPadは少々大型化しており、現在では9.7インチ→10.2インチになったため、約500gの重さになっています。
iPad miniは7.9インチで300g程度と圧倒的に軽いです。そのため持ち運びには最適で、片手で長時間持っても疲れません。電子書籍を読んだり、ブラウジングにも快適です。
我が家ではケースをつけることなく、タブレットスタンドに置きっぱなしにしています。持ち歩く場合には100均のケースに入れて運ぶことで、その軽さを最大限に発揮させます。
ちなみにタブレットスタンドはいろいろ購入したのですが、ちょっと大きめのしっかりしたものが使いやすいです。
mini 2&3にできること
もちろん最新のiPad miniが手に入るならなんでもできるのですが、10年以上古いiPadでもどれくらい動くのか気になりますね。
iPadOSではなくiOSが動く
iPhoneと同じiOSが動く |
現在、iPad mini2と3でできることは、ちょっと古いOSである「iOS12」でできることに限られています。
つまり、iPhoneやiPod Touchでできることなら、mini2&3でもできるわけです。(最新のOSとの完全な互換性は無い場合はあります)
動作は遅いけれど動く
iPad mini2と3は、A7チップを搭載していて現在でもそれなりに動いてくれます。もちろん最新のiPad mini6はA15Bionicチップを搭載しており、圧倒的に高速です。
そうは言っても写真やテキスト、動画の閲覧であればmini2と3でも実用レベルで動いてくれます。ソフトウェアキーボード文字入力も遅延は無くしっかり動作します。
iPad mini3の場合はTouch IDも搭載されており、その動作も全く問題なくスムーズに指紋認証されます。
動作を軽くする方法
少しでも動作を軽くするために、使用しないアプリは削除し、起動させるアプリは最小限にし、「設定」→「アクセシビリティ」→「視覚効果を減らす」をONにしています。
さらに、一度すべてのデータを初期化しました。「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」で消し去ります。
ただ、初期化を行う場合は必要なデータのバックアップ等をしっかりしてからでないと二度と戻ってこないので注意です。
Bluetoothキーボードは使える
専用の純正キーボードは発売されていないため、社外品のキーボードをBluetooth接続して使います。
Macにも対応したキー配列なら(commandキーやoptionキーの印字がある)入力は十分に快適です。
社外のキーボードを追加する場合には「Mac用キー配列」に対応したものを選ぶのをおすすめします。
また、ファンクションキーがついているものも便利で「ホームに戻る」や「アプリ一覧を開く」ことが容易になります。
度々紹介しているiOSでもAndroidでも使いやすいBluetoothキーボードのロジクールK380のレビューも参考にされてください。
MacやiPhoneとの連携は一応可能
iPad mini2&3でもiPhoneやMacbookなどとの連携はできます。
iPhoneやMacとの連携はApple IDで同期させているメモや写真の閲覧や編集などを行うことができます。もちろんAirDropも可能。
また、サードパーティのアプリになりますがPCのサブディスプレイとして使えるようになるDuet DisplayやYam Displayなどもインストールできます。
mini 2&3にできないこと
サクサクした動きはない
これはすでに10年以上前のモデルであることを考えると仕方ないことですが、どの操作も若干もっさりしています。
mini2と3に搭載のA7チップはiPhone 5sに使われているCPUであり、今の最新のモデルと比べてしまうと遅いのは当然です。
そうは言ってもYoutubeなどのアプリを立ち上げてしまえば再生などは全くストレスが無いので、軽い作業だけを行うならストレスは感じません。
iPadOSの機能は使えない
iPadは2019年9月から、iPadOSという専用のOSをインストールできるようになり、iOSよりもPCよりの機能が使えるようになりました。
たとえば最近ではホーム画面にウィジェットを追加できるようになったり、画面を分割するSplit Viewという機能などがあります。
しかし、旧世代のiPad mini2と3ではiOS12、つまりiPhoneやiPod touch用のOSを使うことになるため新型のiPadで使えるそれらの機能は使えません。
また、iPadOSでは可能なMacで撮ったスクリーンショットを即iPadで編集することなどはできません。Sidecarといった新機能も当然動かせません。
最新のiOSではできることができなくなってくる
記事更新時点ではiPad mini2と3はiOS12を使うことでセキュリティが保たれています。
しかし、最新のiOSは17です。この違いによって、新型のiPhoneやiPadでできることも、 mini2、3ではできないこともあります。
例えばメモアプリなども新型のiPadでApple Pencilで書いたものをiPad mini3で見ることはできますが、編集ができません。
他にもPagesやKeynoteなどのアプリも最新のOSでしか使えない機能がいくつも出てきています。
Apple Pencilやマウスは使えない
スタイラスペンとしての性能が非常に高いApple Pencilが使えるのはminiシリーズではmini5以降になります。
一応Apple Pencilに類似した商品はいろいろ発売されていますが、結局はApple Pencil対応のモデルでないと真価を発揮できません。
正直、mini2や3では100均でも売っているようなタッチペンを使うのが無難かもしれません。
加えて、mini2と3ではキーボードは使えるのに、マウスはペアリングはできても動作しません。これもiPadOSになって導入された機能ですね。
iPad miniを購入する方法
当然ながら10年以上前のiPadとなると流石に値段が落ちてきます。iPad mini2と3なら中古で2万円以下で手に入ります。
ただ、繰り返しになりますが、今後長く使う目的で購入されるならiPad mini5以上を選ぶのが無難です。
中古で探す
iPadを中古で探す場合、実績のあるイオシスやじゃんぱらで探すのが手堅いです。
・イオシス:iPad一覧
・イオシス楽天市場店:iPad一覧
・じゃんぱら楽天市場店: iPad一覧
・じゃんぱらYahoo!店:iPad一覧
もっと安く手に入れたい場合にはヤフオクやメルカリでの個人売買を行うことになるでしょう。中古端末を購入する際の注意点などもまとめてみました。
新品や整備済み品はAmazon
iPad mini 5ならAmazonの整備済み品に安く出ていることがあり、iPad mini 6は新品ですね。Amazonのセール時などに安くなる場合もあります。
・iPad mini 5(Amazon)
・iPad mini 6(Amazon)まとめ
iPad mini2と3セキュリティアップデートが2023年1月にリリースされ、それ以降の更新はありません。今後はオフラインでの使用が安全かもしれません。
次にサポートが危ういiPad Air 2と mini 4がいつまで使えるかも記事にしました。
iPadの利用頻度が高くなっていたり、今後iPad miniをガッツリ使われる予定なら、mini5や最新のmini6がおすすめです。
どちらもApple Pencil(mini5が第一世代、mini6が第二世代)を使えてCPUも十分に高速です。また、サイズにこだわらなければ無印iPadはコスパが高いです。