アンテナ搭載の無線LAN子機TP-Link Archer T2U Plusのレビュー【T2U Nanoとの比較も】

2021/06/17

PC 周辺機器

無線LANに対応していないデスクトップPCや、ノートPCを気軽に無線化できるUSB無線LAN子機を買ってみました。

私はデスクトップPCを有線でつなげていたのですが、あまりにもコードが長くて邪魔。という意見があり、無線化することになりました。

デスクトップPCを無線化する意味と方法

いままで使っていた20mのLANケーブル
20mの有線LANケーブル

これまで有線LANにこだわっていたため、約20mのLANケーブルを2部屋をまたいで壁沿いに這わせていましたが、これが妻の気分を害していたのは明白です。

有線LANの安定感も捨てがたいですが、しばらくノートPCのみでの作業でほぼ問題が生じなかったので、デスクトップも無線でいけるのでは?ということで無線化開始です。

デスクトップPCならPCI-Expressに対応した内蔵型のWi-Fi対応機器や、有線LANポートに接続できる無線LANコンバーターという選択肢もあります。

今回は手軽かつ安価に無線化したかったので、USB接続タイプのTP-Linkの433 + 200Mbps、11ac対応ハイパワーアンテナ搭載のArcher T2U Plus(AC600)を購入しました。

デスクトップPCの裏側のUSBに接続してみて電波をしっかり捉えるかをチェックします。また、ノートPCでもこの子機でWiFiの入りが良くなるのかも検証してみます。

TP-LinkのArcher T2U Plusを選んだ理由


TP-Link WiFi 無線LAN 子機 433 + 200Mbps 11ac対応 デュアルバンド ハイパワーアンテナ搭載 3年保証 Archer T2U Plus

値段が安い

まず、値段が安いです。定価は2,000円程度ですが、Amazonの中古品(Amazonアウトレット)で1,390円で買えました。ただ、433+200Mbpsという若干しょぼい性能です。

このモデルには新型(Archer T3U Plus)もあるのですが、それは867+400Mbpsの性能。お値段は3,000円位になります。

ちなみにBuffaloからも似た商品が販売されていますが、1,000円くらい高いです。それならTP-Linkというメーカーも結構老舗なので良いかなと。

TP-Linkは無線LAN製品で世界シェアNo.1、世界170ヶ国以上で展開していて25年ほどの歴史を持つ企業。中国企業ではありますが、製品の評価はまずまず高いです。

通信速度を求めなければ十分

我が家の東海地方でしか存在しないコミュファ光が貸し出してくれるNEC製ルーターAtermWH862A/O(CT)は、有線接続なら1000Mbpsも出る意外なハイスペックです。

でも今の契約が30Mbpsが上限なのです。これが不満が無いんですよね。逆にどんな時間帯でも30Mbps固定してくれる安心感がある気がしますね。

ということで、TP-Link Archer T2U Plusの「433+200Mbps」という性能でも十分すぎるというわけです。

言い換えればさらに高速な転送速度を求める方にはT2U Plusはあまりおすすめできない製品ということです。正直デスクトップなら有線が確実に安定して早いです。

でも、そこまで速度にこだわらないなら十分なスペックを持っている機種です。

Archer T2U Plusの詳細

ということで届いたのですが、Amazonアウトレットと言ってもほぼ箱に傷はなく普通に新品でした。新品で送られてくる中華製品のほうがボロボロのこともありますよね。

箱の表面
箱の裏面

サイズ感

中身は思ったよりも大きめなデザインです。アンテナの部分だけで約18cmもあります。真横に伸ばして使う場合、USB接続部分を含めて23cmくらいになります。

T2U Plusの全長
T2U Plusの最大長さ

いつも使っている定規では15cmまでしか測れないですが、とにかく長いということがわかります。

質感としては安っぽいです。カラーはUSBプラグのケース部分は艶のある黒で、アンテナ部分は艶消しの黒となっています。USBは2.0です。

可動部分

アンテナの可動範囲は上下方向に90°まで動かせます。ちなみに動きは無段階ではなく、水平⇒45°⇒90°の3パターンの中から選ぶ仕様になっています。

180°の状態
45°の角度の状態
90°の角度を付けた状態

左右方向の可動範囲はロゴマークを中心に左右に90°、つまり合計で180°回転します。

なんとなく360°回る気がして思いっきり回したら、普通にストッパーがありました。

TP-Linkのロゴが見える状態
180°回転させた状態

この写真ではわかりにくいですが、180°回転できるのでUSB端子が縦方向ならば、どちらの向きでついていたとしても、アンテナを問題なく上方向に90°まで調整できます。

ただし、横向きで接続する場合にはTP-Linkのロゴ側(USBコネクタに2つ穴がある側)にしかアンテナが曲がりません。

ほとんどのPCではこの向きなので問題無いと思われますが、もし真逆(ロゴが上から見えない向き)に差すような場合ではアンテナを上に向けられません。

デスクトップPCでの接続

デスクトップのUSB3.0へ接続

我が家のデスクトップPCでは、とりあえずUSBポートに差し込んだら、なんの設定も無しで使えるようになりました。

プロダクトキーを入力して、速度をチェックしてみると、上りも下りも平均28Mbpsは出ていました。(最大30Mbpsの契約)

Wi-Fiルーターからは約10mほど離れていますが、他の端末でも測定して見ましたがおそらく我が家ではこれ以上の速度は出ないようです。

私が取り付けたようにデスクトップPCの裏側に接続すると、アンテナの回転方向がわからなくなります。

そのため、もうちょっと曲げたいと思って無理に回すと、回転方向と逆だった場合、回転部分が折れるかUSBポートを損傷する危険があるので注意してください。

90°上向きに付けたらその方向で使うか、向きを回転させたい場合は一度USBポートから抜いて回転方向を確認してから回すのをおすすめします。

ドライバーもダウンロードしておく

一応、説明書通りにTP-Linkのホームページからドライバーをダウンロードしておきます。付属のCDからもダウンロード可能ですが、ホームページからのほうが簡単です。

インストールするとWi-Fiの接続が切れるので、再度設定しなおします。といっても我が家では通信速度に何ら変化はありませんでした。

その後も度々測定しますが、安定して28Mbpsを維持してくれます。回線が突如途切れるということもありません。

ちなみにUSB2.0でも3.0でも速度は変わりません。USB3.0ポートでも動作は安定しているのでどちらでも余っている方に挿せばいいですね。

上位機種のArcher T3U PlusではUSB3.0対応なので、そちらの場合には挿すポートを選んだほうが速度が出るはずです。

ノートPCでも使ってみる

MacbookにT2U Plusを付けた状態

もしかするとノートPCでWi-Fiの入りが悪いという場合にこのタイプの無線LAN子機で速度が変化するのかも見てみました。

Macではドライバーのダウンロードが必要

一応Macでも対応しているということなのでMacbookに挿してみます。ノートPCにこのサイズの無線LAN子機は大きすぎますね。

Macでこの子機を使うにはドライバーをインストールしないとダメみたいですが、どうもMacのセキュリティが邪魔をしてインストールさせてもらえません。

Controlキーを押しながらインストーラーをクリックすると、セキュリティの例外的にインストール可能ですがMacbookのWi-Fiは問題が無いので今回はやめておきました。

その後、WindowsのノートPCにも挿してみましたがドライバーをダウンロードするとMacと似たような具合でWindows Difenderに弾かれ「認識されないアプリ」という扱いです。

TP-Linkのホームページのトラブルシューティングから確認すると、ファイアーウォールやアンチウイルスを一時的に無効にするようにとあります。

Windows10では何もしないでも繋がる

でも、Windows機にT2U Plusを挿していると緑のLEDが点滅するので通信している様子。Wi-Fiを2種類から選べるようになっています。

どうやらWindows10ではドライバーのダウンロードは不要のようです。自動的にドライバーがインストールされるので、なにも弄らずに使うのが良いのかもしれません。

スピードテストをしてみる

試しにスピードテストしてみると、思った以上に変化がありました。使ったPCは6年ほど前から使っているLenovo YOGA710です。

Wi-Fiルーター(親機)のある隣の部屋で実験してみます。扉も閉めています。

結果:

ノートPC単体の場合:平均ダウンロード24.5Mbp、アップロード13.5Mbps

T2U Plusを付けた場合:平均ダウンロード26.5Mbbs、アップロード25.8Mbps

ダウンロードはあまり変化がありませんでしたが、アップロードについてはT2U Plusを付けた方が明らかに向上しました。

さらに何度も計測してみると速度の安定性もT2U Plusが上回っていて、平均的に高い数値を出してくれました。

これは、PCのWi-Fi性能にもよりますがWi-Fiルーターから離れて利用する際に多少プラスになる結果が得られたと思います。(見た目がダサくなるのとトレードオフです)

Archer T2U Nanoとの比較

Archer T2U Nano(AC600)はT2Uのアンテナ無しバージョンで、無線LAN子機の売れ筋ランキング1位の人気商品です。(価格コム2021年6月時点)

無線LAN子機はアンテナ有り無しでどれくらい変化があるのかも気になったので比較してみます。

いろいろあってTP-Link Archer T2Uのアンテナ無しタイプNanoも買いました。アンテナ有りタイプPlusで検証してみます。

大きさはかなり違います。実はPlusとNanoの間に「V3」というモデルもあります。ちょうど中間の大きさですね。

記載されているスペックはどれも変わらず「433Mbps+200Mbps」というデュアルバンド対応です。

並べてみるとサイズの違いは圧倒的ですね。性能面での大きな違いはデスクトップの裏側に取り付けた際のスピード差です。

T2U PlusではどのUSBポートに付けても速度はほぼ変わりませんでした。アンテナのおかげで電波の受けが良いのかもしれません。

その後、超小型のT2U Nanoをデスクトップ裏につけると極端に速度が低下、もしくは接続できなくなりました。

デスクトップ裏に取り付ける通信速度は悪化

これはデスクトップPC自体が障害物となり、速度低下を招いているようです。もしくはPCのノイズが強かったり、熱がこもっていると通信に悪影響を与える可能性があるようです。

ちなみに、これは5GHzでも2.4GHzでも変化がありません。スピードテストの結果は下り3.7Mbps、上り12Mbpsと大幅に低下しています。

逆にT2U Nanoでもデスクトップの前面(Wi-Fiルーター方面)に取り付けることで速度はT2U Plusと変わらない結果となりました。

ちなみに28Mbpsというのが我が家の最大速度のようです。もっと速度の速い回線で試すと差が出てくる可能性はありますね。

とはいえ、設置場所に気をつければT2U Nanoでも必要十分な通信速度を得ることが可能です。ノートPCに挿していても気にならないコンパクトさも良いです。

結果

TP-LinkのArcher T2U Plusをレビューしてみました。旧式ですが安定感があり超高速のネット環境を求めておられる場合以外は結構おすすめできる製品だと思います。

Amazonアウトレットなどでも出品されることがあるのでお得なタイミングだとなおラッキーですね。

Wi-Fiが無いデスクトップPCはもちろん、Wi-Fiの感度が悪くなったノートPCにつけても効果は出ると思います。

古いノートPCでもっと快適にネットにつなぎたい方や、Wi-Fiルーターから離れて使う必要がある時にも重宝するでしょう。

ノートPC用などで小型のものがほしい場合にはArcher T2U Nanoも良い選択肢になるでしょう。売れ筋1位になる理由がわかります。

さらに高速な通信を求める場合には上位機種のArcher T3U Plusも良いと思います。ただし、それに対応した速度の回線が来ていることを確認しつつ選ばれてくださいね。

追記

返品について

T2U Plusをしばらく利用し、何度か抜き差ししているとUSBレシーバーとして認識しなくなってしまいました。ちょっと耐久性に難があるのか、ハズレを引いたのか…。

焦ってとりあえず代替品(T2U Nano)を購入しました。今回の利用期間が2週間ほどだったこともあり、交換か返品ができるかをTP-Linkのサイトで調べてみると…。

Amazonの場合 -- 購入日から1ヶ月以内の場合はAmazonに直接連絡し、Amazonへ交換を依頼。1ヶ月を超過した場合、あるいは販売店が交換を拒否、または商品の交換が不可能な場合は、 TP-Linkのサポートラインに連絡・確認し、TP-Linkのサービス・センターから代替品を入手してください。

とのこと。とりあえずAmazonに返品依頼を出してみることにします。 Amazonの返品は簡単で、返品理由を選んで返品方法を決めて発送するだけです。

今回は支払った方法で返金されるという選択肢しかなく「まあいいか」とそのまま包装してヤマト運輸で送ってしまいました。

よく考えると交換依頼ができなかった時点でTP-Linkのサポートに連絡する必要があったのかもしれません。T2U Nano買った後だったのでそのまま返金で良いか…。

ちょっと曖昧な追記になってしまい申し訳ありません。

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