ロジクール M650 Signatureをレビュー【扱いやすいミドルクラスワイヤレスマウス】

2022/08/12

マウス ロジクール 周辺機器

ロジクールのM650 Signatureはミドルレンジクラスで手になじむ、2種類のサイズがあるLogi Bolt対応の次世代のマウスですね。

MX Master 3Sとの比較なども行っていきます。M650はコスパが光る良いマウスですね。レビューしているのはレギュラーサイズです。

M650 Signatureのスペック

M650のパッケージ
  • 製品名:Logicool Signature M650/M650L
  • ボタン数:5(カスタマイズ可能ボタンは3)
  • 解像度:400~4000 dpi
  • 接続方法:Bluetooth、Low energy 無線2.4GHz
  • 重さ・寸法:
    レギュラーサイズ 約95g・61.8×37.8×107.2mm
    Lサイズ 約105g・65.6×41.5×118.2mm
  • バッテリー:単3電池1本
    Logi Boltレシーバーで最長24ヵ月
    Bluetoothで最長20ヵ月
  • カラー:グラファイト・オフホワイト・ローズ
  • 保証:2年間無償保証
  • 搭載機能:SilentTouchテクノロジー(静音機能)、SmartWheel、Logi Bolt接続対応、Logi Options+対応

M650のメリット

必要十分な機能

M650は飛びぬけて特徴があるわけではない、5ボタンの見た目も普通なマウスです。

ただし、ミドルクラスのマウスなだけあって必要十分な機能が備わっています。

例えばスクロールホイールは「SmartWheel」機能によって、ゆっくり動かした時の細かなスクロールと、大きく回した時の素早いスクロールを良い具合にマッチングしています。

スクロールホイール部分
ホイール側面にSmartWheelという文字が見える

このSmartWheelは上位機種のMagSpeedほどではありませんが、使っていてちょうど良いと思える操作感を味わえます。

さらに左右チルト機能がない代わりに、Logi Options+をインストールすることでサイドボタンのどちらか+上下スクロールで左右スクロールができます。

加えてボタンのカスタマイズも可能なので、少ないボタン数の割に作業の効率化を図ることも可能です。

Logi Options+について

先ほども触れた、Logi Options+を使うことで各ボタンの機能をアプリごとに変更することができます。

ちなみに、5ボタンのうちでカスタマイズ可能なのは3つです。

M650のLogi Option+管理画面

ボタンはデフォルトでは左側2つが「戻る」「進む」ホイール押し込みが「ミドルボタン」となっています。

アプリごとで固有のアクションも一覧から選択することができ、設定方法も直感的にわかりやすいです。

さらに、ジェスチャー機能を割り当てると、そのボタンを押しながらマウスの上下左右移動で4つ機能を増やせます。

ただし、ジェスチャー機能や一部の機能をサイドボタンに割り当てると、そのボタンを押しながらの横スクロールが無効になります。

サイドボタンのどちらかを横スクロール用に取っておくか、不要なら両方ともジェスチャー機能にしてしまうことも可能です。

価格がちょうどよい

現在では4,000円を切る価格(Amazonなど)で購入可能です。上位機種MXシリーズは10,000円を超える高級マウスなので、その半額以下でしっかりした機能が搭載されています。

コストパフォーマンスはとても高いので、1デバイスのみで複雑な作業をマウスで行うというようなことが無ければ十分すぎるスペックです。

静音仕様

地味にうれしいポイントが静音仕様のクリックボタンになっている点です。しかも静音性はMX Master 3Sよりも高く、ほぼ無音です。

左右クリックとスクロールホイールはほぼ無音で、ホイールクリックと左サイドの2つのボタンはコクコクと鳴ります。

使用頻度の高い左右クリックとホイールが超静音であるのは、どこに持ち歩いても使いやすい仕様になっているといえますね。

Logi Boltに対応

UniflyingとLogi Boltレシーバー
Uniflying(左)とLogi Bolt(右)レシーバー

これまでロジクールはUniflyingレシーバーが付属していて、それにより最大6台のキーボードやマウスを接続できました。

それが新規格としてLogi Boltが登場しました。変更点はセキュリティ面の向上のようです。接続台数も接続可能距離なども変化はないです。

正直、Uniflyingからの変化がほとんど無いのが残念ポイントです。その割にUniflyingとLogi Boltの互換性がないのも不評ですね。むしろデメリットになりがちなタイミングです。

とはいえ、今後はLogi Boltで統一していくと思われるので、この規格に対応しているというのは重要です。

また、単品で1,000円くらいするLogi Boltレシーバーがついてくるのもお得感がありますね。(付属していないMX Keys mini がおかしいのかな?)

ちなみに同価格帯でUniflying対応世代のM585/590というモデルもとても使いやすいマウスでした。Logicool Flowにも対応している高機能マウスです。

触り心地が良い

M650の背部

これは個人的感想なのですが、M650の表面処理はよくあるプラスチックの艶消し仕上げとなっていて、その触り心地が結構良いです。

サイドはシリコンを使っていて滑り止めの効果があります。全体的に手に馴染む作りで、すぐに慣れて使いやすく感じると思います。

手のひらに触れる部分がMX Masterのようなラバー素材で覆われていないのが私としてはGoodポイントで、触り心地がすべすべなのがより良いですね。

電池も良く持つ

後ろのカバーを開けると電池とレシーバーが入っている

公称値では電池持ちはLogi Boltレシーバーで24ヵ月、Bluetoothでも20ヵ月持つということなので、電池の交換はほとんど気にしなくていいでしょう。

ハイエンドモデルはほとんどがバッテリー内蔵式なのですが、ロジクールの場合はどちらにしてもバッテリー持ちが良いのがうれしいポイント。

そうは言っても一応単三電池は常備しておくのがいいですね。

M650のデメリット

マルチペアリングに非対応

M585/590でもマルチペアリングに対応してくれていたのですが、M650は1台のみの接続となっています。

とはいえ、何台ものPCを運用されているヘビーユーザー層に向けた製品ではないので、シンプルにBluetoothかLogi Boltで1台の接続で十分というパターンが多いでしょう。

必要ならPCごとにもう1台M650を購入してもいいくらい価格が安いです。

じつは海外ではM750というマルチペアリング対応の上位機種が発売されているのですが、なぜか日本にはまだ上陸しません。今後もしない可能性もあります。

2種類のサイズから選ぶのが難しい

これはデメリットとは言いにくいですが、悩みがちなポイントです。ただ、手のひらの大きさが19cm以内ならレギュラー(M)サイズでほぼOKだと思います。

公式のサイズガイド
Logicool公式サイトより引用

私は手のひらが成人男性の平均、約18cmでした。それで、ロジクールの適合表を見てレギュラーサイズ選んだのですが、本当になんの不都合もなくちょうど良いサイズでした。

若干小ぶりに感じますが、すべてのボタンにしっかりとアクセスでき、マウスを動かす際にも全く違和感がありません。

大き目サイズでも良いというレビューについて

ほかのレビューやサイトの情報を見ていると、そんなに手が大きくなくても、Lサイズでも使える。ということが書かれていました。

私もM650 Lサイズよりさらに大きい、MX Master 3Sを握っていても問題はないです。ただし、持ち方はかぶせ持ち一択になります。

かぶせ持ちはマウスを手のひらでがっつり覆うような持ち方です。MX Master 3Sではこの持ち方がフィットするのですが、M650であえてそうする必要もないかなと感じました。

M650は左右対称のデザインで、MX Masterシリーズのようなエルゴノミクスデザインではありません。フィット感は十分ですが、自由が利く大きさの方が無難な気がします。

もちろん大きなマウスが好みの方はLサイズでOKだと思いますが、メーカー推奨サイズを無視することでボタン操作に支障が出るといったことも考えられます。

できるなら家電量販店などで実機を触るのがベストです。それができないなら、ロジクールの推奨サイズを信じたほうが無難な気がしますね。(個人的な意見です)

MX Master 3Sと比較してみる

M650とMX Master 3Sを並べた

MX Master 3Sも静音仕様のロジクール最上位マウスで、価格差は約3倍となります。若干比較対象が間違えている感がありますが、手持ち的に致し方ない感じです。

スペック的な比較というよりも、個人的な感想という比較になります、すみません。

MX Master 3Sを使いこなせるか

MX Master 3の機能を使いこなすには相応の技術とソフト、アプリケーションが必要となります。

MX Master 3Sは合計で6つものカスタマイズ可能部分があり、ジェスチャー機能も使うとおそらく覚えきれないほどの機能を追加できます。

これらのカスタマイズ可能な複数ボタンに加え、3端末まで登録できるマルチペアリング機能やLogicool Flowまでも対応。

逆にM650はカスタマイズ可能ボタン数は3つです。とはいっても、私の場合はこのボタン数で足りてしまいます。また、端末も基本的に1台しか接続しない…。

これはちょっと悲しい気分になったのですが、私の使用範囲でMX Master 3Sを完全に使いこなすことはできないのが現状でした。

つまり、M650で十分だったんですねー。あらら…。

表面の質感やサイズ感について

MX Master 3Sのデザインは美しく、エルゴノミクス(人間工学)に基づいて設計されていてフィット感が素晴らしいです。

ただ、個人的な感想としてMX Master 3Sの持ち手部分のラバー加工がイマイチ合わないんです。M650の表面処理(艶消しのプラスチック)の方が私は好きです。

これは好みの問題なので、良い悪いではないのですが、使っていて違和感がないのがM650だったんですね。あらららら。(もちろん高級感はMX Master 3Sが圧倒的です)

そしてサイズに関してもMX Master 3Sは大きいです。いや、知っていて買っていますし問題なく使えるので良いんですが、M650のレギュラーサイズはちょうどぴったりなんですね。

つまり、私の環境や個人的な好み、感覚的な部分で言うと、値段が3倍したMX Master 3Sは宝の持ち腐れ感が非常に強いんです(泣)

ただし、これは超個人的見解であって、M650が完全に優れているといっているわけではありません。

結局は環境や行う作業次第

MX Master 3Sは、その多機能を使いこなせるなら、おそらく最強の一台になるのは間違いありません。かっこいいし。

MX Master 3とMX Keys mini

例えば、多機能なカスタマイズボタンを常用する作業をされていて、サイズ的にも持った感じもぴったりな方とか…

2~3端末を同時にペアリングしたり、Logicool Flowを用いた作業をされる場合などなど…MX Master 3Sが最適という方も多いはずです。

つまりは、キーボードやマウスは結局道具なので、それぞれの環境で一番ちょうどよいものがあるということですね。

MX Keys miniとM650の相性も良い

両方使ってみた私の意見としては、端末は1つで複雑な作業をそこまでされないならマウスはM650で必要十分です。

逆に、マウスで非常に精密な操作が必要で、ショートカットを割り当てて作業を高速化できるような環境の方はMX Master 3Sをおすすめできます。

値段の差がすべてに現れる、というわけではないのがよくわかりました。必要な機能と性能を持った道具を選べればそれでいいということですね。(悲しいかな…)

今後、私の作業が複雑なものが増えていき、多ボタンマウスが必要になった際にMX Master 3Sは本領を発揮してくれるはずです。

同時に使っているMX Keys mini も非常に良いキーボードなのでレビュー記事もどうぞよろしくお願します。

まとめ

M650は非常にコストパフォーマンスに優れたバランスの良い使いやすいマウスです。

ロジクール最強格のMX Master 3はさらに機能が盛られていますが、M650 Signatureはそれらの機能を程よく取り入れてくれています。

また、コンパクトなハイエンドマウスのMX Anywhere 3と比べてみても、価格差と性能面の差があまり釣り合わない気がするのでM650は強いです。

複数台のPCを使ったり複雑で精密な作業を毎日されるような方でない限り、ほとんどの人が満足できるスペックと使いやすさを備えているハイコスパなマウスですね。

QooQ