M1 MacBook Airの長期レビューと追加した周辺機器【最小構成でも十分に戦える】

2022/10/09

MacBook PC

2020年に登場したM1チップ搭載MacBook Airの最小構成(メモリ8GB、SSD256GB)を購入し、1年以上使ってみての長期レビューです。

私はMacBook歴はあまり長くなく、これまでMacBook Pro(2015)(レビュー記事)で初めてMacOSに触れてWindowsとの違いを理解してM1 MacBookに手を出しました。

M2チップ搭載のMacBook AirやWindowsノートとも比較しつつ全体的な使い勝手を解説していきます。

長期利用で感じたメリット

M1チップの性能はとても高い

M1 MacBook Airの外観

2020年11月に登場したAppleが独自開発したM1チップは、高性能なCPUやGPU、さらにメモリなどを1つにまとめたシステムオンチップ(SoC)です。

M1チップは省電力にも関わらず、IntelやAMDのデスクトップ版CPUを上回るような性能を発揮してさらに注目を集めました。

発売当時の価格(約11万5,000円)から考えるとコスパは非常に高いモデルでした。(現在は円安の影響で約13万5,000円)

このM1チップを使い切るには相当重い作業をさせる必要があり、私の使用用途ではほとんど性能を発揮させられてやれていませんね。

現在では新型のM2チップなども登場して発売当時ほどの話題性はないですが、M1チップ搭載のMacBook AirのノートPCとしての性能はトップクラスです。

ちなみに現在は8コアCPU、7コアGPUモデルのみが販売中で、8コアGPUモデルは販売停止となっているようです。スペックはそこまで変わりません。

M2チップとの比較

M2チップはM1チップと比較して、CPU性能で約1.2倍、GPU性能では1.3倍以上の性能アップとなっています。

また、同じ構成のM2 MacBook Airは価格も2割増しくらい。もちろん他の強化ポイントもあるので一概には言えませんが、ある意味値段相応といったところ。

M2チップ搭載のMacbookは高性能なのですが、まだまだM1チップ搭載モデルも十分戦える実力があります。

Windowsノートと比較

WindowsのノートPCの性能もM1チップが登場以降伸びてきていて、Intelは第12世代で一気に性能を上げたり、Ryzenも順当に性能アップを図っています。

M1チップは発売から2年以上が経過しているため、現在のWindowsノートに搭載されるCPUの方が同価格帯では性能が高い場合もあります。

ただし、M1 MacBook Airのようにファンレスで長時間動作するかというと話は変わってきます。

IntelやRyzenでM1と同等以上の性能を発揮させると、バッテリー持ちは半分くらいでファンはガンガン回る場合がほとんど。

スペック上では分かりずらい違いですが、低消費電力かつ無音で高いパフォーマンスを発揮するM1チップはいまだに強力です。

メモリ容量は8GBで十分(用途にもよる)

MacBook天板

MacBookのメモリ容量は議論になりがちです。個人的に色々と調べると「最小構成の8GBでは足りなくなる」という意見が多い気がします。

ただ、16GB以上のメモリが必要になるのは、Adobe系の重いソフトや高解像度の動画編集作業などです。(それ以外のほとんどの利用用途で8GBあれば十分)

これらの重い作業を行うなら、メモリの増量に加えてCPU性能も高いものが欲しくなると思います。

そのため、そもそもM1 MacBook AirではなくM1 Proチップなどを搭載したMacBook Proでメモリも増量するくらいのスペックが欲しくなるかもしれません。

「メモリ8GBで大丈夫か?」問題について詳しくは次の記事で解説しています。

ストレージ(SSD)について

M1 MacBook AirのSSDは容量256GBから最大2TBまで増量可能となっています。SSD速度も十分に速くて快適です。

ストレージの容量は多ければ多いほど良いのは間違いないですが、256GBを512GBに容量アップしただけで20,000円くらいがプラスされます。

せっかくもともとの金額が安いMacBook Airなのにストレージ容量アップで2割くらい金額アップするというのはちょっと…と思うはずです。

クラウドストレージや外付けSSD利用で256GBでも十分

内臓のSSD容量が1TBとか必要な方というのもそれほど多くないと思います。数十ギガという非常に重いデータを常用して作業される場合などがそうでしょう。

そうでなければ大容量のSSDはほとんど必要なく、クラウドストレージ(iCloudやGoogleDriveなど)や外付けのSSDを利用することで不安なく運用できます。

つまり、ライトユーザーにはメモリもSSDも最小構成がおすすめなのです。

ストレージやメモリの増量はM1 MacBook Airにおいてはあまり意味がない、とまでは言いませんが結局中途半端なスペックに落ち着いてしまうような気がします。

M1 MacBook Airの最小構成で足りないのなら、Pro以上のモデルでスペックを盛るのが良いのではないかな?(という超個人的感想)

M2 MacBook Airは256GBモデルのSSDが遅い

M2チップ搭載MacBook Airの話題になるのですが、なぜか最小構成のストレージ256GBモデルのSSD速度がM1 MacBook Airよりも遅いとのこと。

原因はM1では128GB×2枚のSSDを使っていたところ、M2は256GB×1枚で動作しているようです。

M2の256GB SSDの速度はM1の半分くらいになっていて、容量を512GBに増量すれば問題ない速度に戻るようです。(価格は約20万円になります)

とはいえ、最低容量256GBのM2での使用上の速度差を感じるのはSSDを仮想メモリとして利用する時くらいで、それ以外ではM2の方が動作的には速いらしいです。

つまりはM2最小構成でも問題はないのですが、ちょっと釈然としないスペックになっているのは事実ですね。

バッテリー持ちについて

バッテリー残量の表示

M1 MacBook Airのバッテリー持ちは圧倒的に長いです。最大18時間というカタログスペック通りに長時間の利用にも耐えてくれます。

作業内容にもよりますが、バッテリー駆動で実動8時間以上は余裕でもってくれる印象です。

これは、今までのIntel CPU搭載のMacBookよりも1.5倍以上持ちが良くなっているようです。

これまでMacBook Pro(2015)を使ってきましたが、明らかに電池の持ちが違います。しかも動作速度も圧倒的に速くて、ファンすら付いていないのです。

WindowsノートPCと比較しても、同じパフォーマンスを発揮させてここまで長くバッテリーが持つ機種は少ないでしょう。

ディスプレイについて

MacBookのディスプレイをアップ

13.3インチのRetinaディスプレイの解像度は、2,560x1,600pxの227ppi(1インチあたりのピクセル数)となっています。

4Kの27インチディスプレイ(4Kで良くあるサイズ)だと163ppiなので、それと比較しても圧倒的なピクセル密度になっています。

13インチクラスでこの解像度を使い切るのは難しいですが、文字の読みやすさや映像の美しさに貢献しているのは間違いありません。

また、色域の広さもsRGBカバー率100%、Adobe RGBカバー率約88%と高精細かつ高色域となっているのもポイントですね。

さらに、グレア(光沢)ディスプレイですが反射を抑える加工がされているようで、映り込みなども気になりません。ちなみに私は画面の保護フィルムは貼らなくなりました。

Windowsノートと比較

一般的なWindowsのノートPCが14インチのフルHD(1920×1080)でも157ppiとなっているので、やはり227ppiというRetinaディスプレイの解像度は高いです。

私はこれまでWindowsノートでフルHD画質に不満を持ったことはなかったですが、MacBookのディスプレイの綺麗さを知ると違いを感じてしまいます。

低価格帯のWindowsノートではここまでの解像度のディスプレイが搭載されることはほどんどなく、色域も狭いことが多いです。

純粋なスペックだけの比較ではなかなか出てこないディスプレイの綺麗さ、発色の良さなどもMacBookの魅力ですね。

また、MacBookの高解像度を生かすため、1920×1200(フルHD相当)で表示する方法もまとめてみました。

追加した周辺機器・アクセサリー

ハードケースとフリップスタンド

ハードケースとフリップスタンドを取り付けたMacBook

MacBookはデザインがあまり変わらず、サードパーティー製のアクセサリーが豊富にあるのも利点です。

M1 MacBook Airにももちろん専用の商品が多数登場しています。私が普段から使っているのが、ハードケースとフリップスタンドです。

ケースとフリップスタンドをつけた状態のサイド

普通のWindowsノートPCでは専用のケースなどはほとんど売られていないのでそのまま裸で使うことがほとんどですが、MacBookは違いますね。

ハードケースは賛否あるアイテムなのですが、Amazonで2つ買ってみて、つけていても違和感のないケースだったので今も利用しています。

リセールバリューが高いMacBookを傷から守るというのが主な目的なのですが、外に持ち出したりする時の安心感にもつながります。

フリップスタンドにはBlueLoungeのKickflip(キックフリップ)を使うようになりました。キーボードの傾斜が約9°つくので、とても打ちやすくなります。

貼り付けるタイプのスタンドなので外出先でも常に使えるのが良いですね。重量も50g程度です。

家で使う時のスタンド

MacBookをBoYaTaのスタンドに載せる

家ではラップトップ用スタンドと外部キーボード、マウスも使うことが多いです。スタンドはBoYata製のN21というモデルで、ずっしりとしていて非常に安定感があります。

このスタンドのおかげでかなり狭い(奥行き40cm程度)の机でも外部キーボードなどが使いやすいです。

外付けキーボードとマウス

MacBook AirとMXシリーズを一緒に使う

私はキーボードの沼にしばらくはまってしまったので、いろいろと試しましたが、結局はロジクールのMX Keys miniを接続して利用しています。

もちろん搭載されているキーボードやトラックパッドも使いやすいので不満はないのですが、MXシリーズはさらに作業効率を上げてくれると感じます。

ロジクールのMX Keys miniは、Mac配列にも対応していて、controlキーとcaps lockキーの位置が異なるくらいです。(これも設定で変更できます)

マウスも同じくロジクールのMX Master 3Sで、非常に使い勝手が良いですね。LogiOptions+というソフトをインストールして使います。

外部ディスプレイに繋げる

外部ディスプレイに繋げた状態

MacBookだけでも作業は十分できますが、より効率を上げようとすると外部ディスプレイに接続することになります。

おすすめのディスプレイはLG 27QN600という27インチWQHD(2560×1440)モニターで、使い勝手が良くてコスパが高いです。

ディスプレイの接続のために使うUSBハブはAnkerの3in1タイプで、HDMI出力に加えてUSB3.0とUSB-PD対応のUSB-Cポートが搭載されています。

モニターアームがおすすめ

モニターアームを使って取り付けた

モニターはモニターアームを使って取り付けると卓上のスペースがとても広く使えます。

机の奥行きが狭くて通常のスタンドではかなり近づいてしまう場合でも、モニターアームで結構自由に位置を変えられます。

ちょっと感じたデメリット

ファンレスゆえに長時間の作業で重くなることがある

M1 MacBook Airは冷却用のファンが無く、無音でサクサクと作業をこなして行ってくれます。

ただし、重い作業を長時間行ったりするとサーマルスロットリング(CPU温度の上昇を抑えるために処理速度を落とす機能)が発生することがあります。

ちなみに「Cinebench」というCPU性能を測るベンチマークソフトを10分以上連続で走らせてもスコアが下がってきます。

ただし、かなりの負荷を与え続けないとそこまでCPUが熱くなることは無いので、一般的な利用で処理速度が低下することはほぼありません。

重量は超軽量ではない

ハードケースを付けたMacBook Air

M1 MacBook Airの重量は1.29kgとなっていて、超軽量というわけではないです。

Windowsノートでも1kgを切るものがあったりするので、Airという割にそこまで軽量ではない、けれども十分に薄型で重くは無いです。

ハードケースを取り付けたりすると1.5kgくらいになるので、やはりちょっと重めになります。

Windowsノートの場合はあんまり気にせずに裸で持ち歩けるので、MacBookの高級感が道具としての使いづらさを感じさせるパターンもあったりします。(個人差あり)

iOSアプリについて

M1チップの特徴として、MacOSだけでなくiOS版のアプリケーションも動作する点が挙げられます。

このこと自体はメリットなのですが、iOS版のアプリの動作自体はそれほど良くないパターンも多いです。

ウィンドウサイズの融通が効かなかったり、元々タッチ操作に最適化されたUIで作られているので、Macでの操作に向かないパターンもあったりします。

外部ディスプレイについて

これは仕様上の問題なのですが、M1 MacBook Airの外部ディスプレイ出力は基本的に1枚まで(最大6K解像度)となっています。

正直MacBookから2枚以上のディスプレイに接続することはあまり無いかな?とも思いますが、必要な場合は強引にドックを使って増やすことも可能ではあります。

さらに、出力用のポートがUSB-Cのみとなので、USB-C入力端子のあるディスプレイを使うかHDMIなどの端子を持つハブを追加する必要があります。

インターフェースは最小限

MacBookの左側面のインターフェイス

入出力端子は左側のUSB-Cポート2つのみとなっていて、これらは充電と外部出力両方に対応しています。

規格はUSB 4・Thunderbolt 3となっていてどちらでも映像出力可能で、40Gbpsの通信速度が理論値となります。

2つのポートしかないので、通常のUSBメモリなどを使う場合にもUSBハブは必須になっていますね。

MacBookの右側面

ちなみに右側面にはイヤホンジャックが搭載されています。マイク付きのイヤホンを利用してビデオ会議などに使うことがちょくちょくありました。

M1 MacBook Airのメリット・デメリットまとめ

M1 MacBookのディスプレイ面

M1チップ搭載MacBookを使い込んできて感じたメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。

メリットまとめ

  • M1チップの性能の高さ
  • バッテリー持ちの良さ
  • 伝統的なデザインは安心感がある
  • ディスプレイも綺麗
  • アクセサリー類も豊富
  • 性能と価格とのバランスが良い

デメリットまとめ

  • ファンレスなので長時間の重い作業は辛い
  • 「Air」だけどそこまで軽くない
  • iOS向けアプリも動くけど…
  • インターフェースは最小限
  • 外部ディスプレイは1枚まで

これらのメリット・デメリットを中心に細かく解説レビューしていきます。

M1 MBAは用途次第で十分購入する価値あり

価格は上がってもコスパはまだ高い

MacBookの背面

M1 MacBook Airは販売当時からずっと人気が高く、かなりの台数が売れたようです。そして現在でも新品で入手できるロングセラーなモデルとなっています。

それだけエントリー層からミドルクラスまでの作業を行うのに十分なスペックを持った名機と言えるでしょう。

確かにスペック表と価格だけで比べると、Windowsノートの方がコスパが優れている場合も多いです。

しかし、高い処理能力なのに非常に省電力な点や、美しいRetinaディスプレイなどはMacBookの持つ大きな利点です。

特に最小構成のメモリ8GB・ストレージ256GBモデルのコスパが高く、円安で値段が高騰しているとはいえ、上手に探せば安くお得に入手することはできます。

現在、新品で13万5,000円くらいですが、付与されるポイント等で実質12万円くらいで購入できる場合もあります。

新型のM2チップ搭載のMacBook Airは新デザインやカラーバリエーションの多さからも新しさを感じることができます。

価格は上がってしまいますが、M2チップの基本スペックの高さは確かなので予算が許せば良い選択肢だと思います。

(参考:Apple公式HP

中古購入ならイオシスが安心

中古購入したMacBook Air

M1 MacBook Airを中古で美品を狙って9万円台ならかなりお得だと言えそうです。保証期間の長さなどから中古での購入はイオシスをおすすめしています。

イオシス M1チップ搭載MacBook一覧

メルカリやPayPayフリマなどで購入する場合は、本当に信頼できる出品者からなら良いかもしれませんが、リスクが大きいのでおすすめしづらいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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