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キーキャップの塗装で剥がれを防止・テカリを消す【艶消しクリア】

塗装中のキーキャップ

キーキャップが剝がれやすい製品(G913など)やキーキャップの代わりがないキーボードがあります。

それらのキーボードを艶消しクリアで塗装することで剥がれを予防したり、テカリを消すことができます。

塗装するキーボードと道具

今回はメカニカルキーボードの「Cooler Master SK662」のキーキャップがかなりテカってきたので塗装することにしました。

隠れた名機Cooler Master SK622の実機レビュー【ロープロファイルメカニカルキーボード】 - plz-reference-blog

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Cooler Masterから発売されている有線&Bluetoth対応のロープロファイルメカニカルキーボードのSK622を購入レビューします。なかなかマイナーなキーボードですが、実は結構な名作の予感がします。

ゲームで使ったわけではなく、普通の文字打ちだけでテカリが出てきてしまいました。

A・S・Dあたりがテカっているキーキャップ

A,S,D,Fあたりのキーがかなりテカってきています。テカリの原因は、手汗の場合もありますが、表面の塗装が削れてしまったパターンが多いようです。

ということで塗装していくわけですが、使うのは「アクリルシリコンラッカースプレー(艶消しクリア)」です。

アクリルシリコンラッカースプレー
今回使ったラッカースプレー

他には、中性洗剤かシリコンオフ、塗装時に下に敷く段ボールや古紙が必要です。

また、塗装修正用に1000~1500番の紙やすりもあると良いですね。

下準備

キーキャップを外す

キーキャップを外していく

まずはキーキャップを取り外します。外してしまう前にキー配列がわからなくならないように写真をとっておくと安心ですね。

メカニカルキーボードなら、できる限りキーキャップを外して塗装した方が良いです。

最悪外さないでも塗れますが、キーボード内部に塗料が入るのでちょっと怖いですね。

塗っておきたいキーだけを外しても良いですが、塗装によってほかのキーとの違いが生じる可能性もあります。

そのため、取り外せるならすべてのキーを外して一気に塗ってしまうのがベストです。

脱脂する

キーキャップをタッパーに

キーを外したら中性洗剤で油膜を落とします。今回はタッパーにキーを入れて「JOY」を使ってしばらくかき混ぜました。

中性洗剤JOYを投入

今回は中性洗剤で軽く洗うだけで大丈夫でしたが、汚れが強い場合は一つ一つ歯ブラシなどで磨いてあげるといいですね。

最後にザルに移して水で洗い流します。

水で洗い流す

今回は中性洗剤で脱脂しましたが、この作業は「シリコンオフ」などを使ってふき取る方法でもOKです。

水で洗った場合はしばらく干します。

珪藻土マットの上で乾かす

塗装する側がしっかり乾くまで放置します。珪藻土マットの上にしばらく置いて乾燥させました。

一応すべてのキーキャップの表面に汚れや油脂などが付着していないかチェックも行います。

キーボード本体とエアダスター

せっかくキーを取り外したので、キーボード本体側も掃除をしておきます。エアダスターや除菌シートなどで綺麗にしました。

塗装

いよいよ塗装です。シリコンラッカースプレーはよく振ってから使います。塗装は絶対に外で行ってください。

キー表面がしっかり乾いていて、埃などが付着していないか確認し、段ボールなどの上にざっくり並べます。

最初はかなり薄めにまんべんなく塗料を乗せる感じです。

1回目の塗装
最初は軽く塗料が乗るくらい
1回目のアップ
塗料がまばらに付くくらいで止めます

1回で仕上げてしまうのはリスキーなので、2~3回に分けて塗るのが基本です。

今回は2回目でちょっと濃い目に、3回目で仕上げとしました。

仕上げの塗り上げ
仕上げ時の塗料の乗り方

最後の仕上げの際には全体にしっかり塗料がのって、艶が出るくらいに吹くとよいです。

吹きすぎると垂れるので、写真くらいの吹き加減で乾くとちょうどいい具合になりました。

天気や気温、湿度などにも影響されるので簡単とはいえません。

最初は練習として、使わないキーボードや適当なプラパーツで試してもいいかもしれませんね。

乾燥は1時間くらいは最低置いておきましょう。直射日光は避けてください。

乾燥したキーキャップ
乾燥すると艶が消えている

私は以前にバイクや車の塗装をしていたことがあったのですが、このアクリルシリコンクリアはなかなか上品な風合いになります。

仕上がったキーキャップのアップ
結構いい感じに仕上がりました

もしも埃などが付着してしまっていたら、1,000~1,500番くらいの紙やすりで研いでから、再度塗装しなおします。

取り付け

しっかりと乾燥させたらキーキャップを取り付けます。

外す前に写真を撮ってあれば問題なく組み上げられるでしょう。

完成したSK622

キーキャップをすべて取り付けて、しっかりキーが反応するかもチェックします。キーボードテストなどのサイトで簡単にチェックできますね。

結果

Before

このテカテカが↓

↑ここまで艶が消えてマットな仕上がりになりました。

かなりいい感じに艶消しとなり、ほとんど新品のような仕上がりとなりました。(新品とまでは言いませんが)

おそらくしばらくタイピングしていれば同じようにテカってくるので、その際はまた塗装しなおせばOKですね。

使用したカンパハピオのアクリルシリコンラッカースプレー(艶消しクリア)はなかなか使いやすくてまだまだ余っています。

このスプレーはつやありバージョンもあるため購入の際は気を付けてくださいね。容量は300mlで十分でした。

やはり、しばらくタイピングしているとテカリは発生するので、タオルなどで解消しない場合は「激落ちくん」でかるく磨くとまた艶消しになります。

実際、軽いテカリなら激落ちくんだけでもよくなるパターンもあったりしますが、キーの塗装面や印字が削られたりするので普通はおすすめしません。

でも、一度クリア塗装してあれば新規の塗装面が削られるだけなので気にしないでOK。注意点はこすった時に激落ちくん(メラニンスポンジ)が黒く汚れたらストップです。

この時点で本来のキーキャップの塗装面まで削れているため、再塗装するのがいいでしょう。(メラニンスポンジで削りきるのは相当時間かかるはずです)

余談ですが、激落ちくん(メラニンスポンジ)は結構優秀で、純正などのiPadカバー表面をこすると、軽い傷が消えてマット感が戻ったりします。

追記

しばらく使っていて結構早くテカリがでるので、後日「ホルツ」製のマット仕上げクリアでも塗装を試してみました。

価格は1,500円くらいと高めで、車用の塗料なのですがプラにも使って大丈夫そうでした。

比較のためにMX Master 3Sの左右クリック部分を塗り分けてみました。

スプレーの塗り分け
左がカンパハピオ製、右がホルツ製

カンパハピオ製は完全つや消しになって、超マットな仕上がりです。ホルツ製は、半つや消しという具合で若干の光沢が残りますね。

使っている感じではホルツ製の方が耐久性が高く、つや消しの効果が長いと感じました。車用なだけありますね。

マット感は好みの部分が大きいので、参考までによろしくお願いします。

その後さらにホルツ製の塗料を使ってThinkPadのキーボード周りを塗装してみました。

テカっているThinkPadのキーボード
塗装前の状態

テカリ&文字欠けのあるキーボードでしたが、文字欠けはぺんてるの超極細 白で修正し、トラックパッドなどをマスキングして塗装。

塗装後のThinkPadのキーボード

ホルツの塗装は耐久性が高いので、パームレスト部分も一気に塗ってしまいました。写真では伝わりにくいですが、結構良いです。

ThinkPadの修正やレビューは次の記事にまとめています。

中古Lenovo ThinkPad X280のいまさらレビューと各部の修正 - plz-reference-blog

中古Lenovo ThinkPad X280のいまさらレビューと各部の修正 - plz-reference-blog

いまさらながらLenovo Think Pad X280を中古で購入し、レビューと各部の修正を行いました。中古ノートPC選びの難しさを感じますね。

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