サイズ Wonder Snail 2400rpmを虎徹 Mark Ⅱに取り付ける【検証環境のパワー不足】

サイズWonder Snail 2400rpm

安いケースファンとしてサイズ製のWonder Snail 2400rpm PWMを購入してみたのでレビューします。

実際には虎徹Mark Ⅱに付けての検証をおこないたかったのですが、大したことはできずに終わりました。

検証環境

現在のメインのWindowsマシンはIntel 第4世代 Core i5 4570を搭載しています。

(これがガジェットブロガーのPCで良いのか…実際ブログを書くのに性能はそこまでいらないので…必要ならM1 MacBookを動かしています)

  • CPU:Intel Core i5-4570 @3.20GHz
  • メモリ:DDR3 8GB
  • ストレージ:シリコンパワーSATA SSD240GB
  • グラボ:GTX1060 6GB
  • OS:Windows 10 Home 

そして搭載していたクーラーは虎徹Mark Ⅱです。すでに過去の定番クーラーですが、このファンを交換することにしました。

理由はトラブルでファンの入れかえが必要となったためで、もともとのファンとの比較もできないまま純粋にWonder Snail 120だけのレビューとなります。

Wonder Snail 2400rpmのスぺック

同様の製品で回転速度が1200、1800、2400と3種類が出ています。今回のは最高回転の2400rpmバージョン。

ちなみに虎徹 Mark Ⅱについている「KAZE FLEX」は1200rpmです。つまり2倍高速回転なわけですね。

軸:FDB(MTTF12万時間)
サイズ:120×120×26 mm 重量 160g
ファン回転数:350±200~2400rpm±10%
最大ノイズレベル:29.3dB
最大風量:77.23CFM
最大静圧:3.59mm H2O(35.25Pa)
保証期間:1年間
ファンケーブル:30cm+20cm延長可能
コネクタ:PWM 4ピン
付属品:ファン用エクステンダーケーブル、ゴムブッシュ、取付ネジ
発売日:2021年1月21日

製品の開封

Wonder Snail 2400rpmの外箱

箱は結構高級感があります。1,000円程度のファンなのに。

Wonder Snailの本体正面

デザインは結構ひねりを利かせたフィンが9枚ついています。カラーはブラックに統一されていてなかなかいいです。

製品を立ててみた

虎徹 Mark ⅡについているKAZE FLEXは11枚なので、枚数は少ないんですね。

サイズ製品の特長である真ん中の鎌(サイズ:Scythe)2本はかっこよくはないですが、回転していれば見えませんのでね。

裏面にも鎌マークが小さくありますね。

製品裏面

衝撃吸収ラバーパッドが四隅に取り付けられています。また、ケースに取り付けるためのゴムブッシュは制振性が高いです。

虎徹 Mark ⅡにWonder Snail 2400rpmを取り付ける

虎徹 Mark ⅡにWonder Snailを取り付ける

なんてことはなくクリップを外して取り付けます。クリップを上手いこと左上に引っ張って外して同様に取り付ければスムーズです。

ケース内で配線も済ませた状態

ケースに取り付けた状態です。同一メーカーなので普通に収まりはいいですね。

検証できたこと

・今から10年ほど前のIntel Core i5搭載マシンを余裕で冷やせた

・回転数制御はでき、非常に静音であることも分かった

結局今回検証できたのは以上の二点でした。

冷却性能は十分

Intel Core i5 4570を虎徹 Mark Ⅱ Wonder Snail  2400rpm Verで冷やしたところ、圧倒的に冷え冷えでした。アイドリング時は20℃台、高負荷時でも50℃行かないくらい。

そもそもi5 4570のTDPが84Wと、今となっては全然熱くないのです。

新型のCore i5 13600KではTDPではなく最大ターボパワーが181W!なので、それくらいのCPUと対決させないといけませんでした。

i5 13600Kあたりではハイエンド空冷でなんとか冷やしきれるかの爆熱になっているようなので時代の流れとIntel、AMDの争いは恐ろしいです。

古いマシンでも回転数制御はしっかり効く

第4世代IntelのH87マザーボードは近年のもののように細かな回転数調整はできません。Standerd、Silent、Tourboの3段階。

これで果たして高回転ファンが問題なくゆっくりと回ってくれるのか?

これは問題全くなかったです。最低800回転くらいまで落としてくれました。

CPUファンはPWM制御を行ってくれて、Silentモードで相当静かに回ってくれます。

この回転ではほとんど無音なので、音量計測しても他のファンの音なのかわからないため計測はしていません。とにかく静か。異音は皆無です。

検証できなかったこと

2400rpmまで回せない

サイズ製のファンでもトップクラスの最高回転数である2400rpmで回した時の騒音などもチェックしたかったのですが、私のマシンがそこまでの性能を持っていませんでした。

第4世代Core i5では負荷をかけ続けても1,000rpm程度しか回らないです。

つくづく初代の虎徹 Mark Ⅱは強いんだなと感じました。

古いPCを使っているのは理由があり、メーカー製PCの改造から始まり、電源ユニットの交換に失敗、気が付いたらただの古い自作PCになっていたわけですね。とはいえ、Intel 第4世代のPCは中古市場に多く出回っているので、Windows 10でもう3年くらい使うためなら十分な性能かなとも感じます。

メーカー製格安PC改造が失敗した一部始終も記載しています。

HP Prodesk 600 G1 SFFで格安Windows 10マシンを作る【ケース交換は失敗】 - plz-reference-blog

HP Prodesk 600 G1 SFFで格安Windows 10マシンを作る【ケース交換は失敗】 - plz-reference-blog

Windows10であと3年間持てば良いという方のための低価格十分スペックなマシンを作ります。その後にグラボ搭載、ケースと電源交換に挑みましたが致命的な展開に…。

一応ノーマルのKAZE FLEXとの比較写真です。

ノーマル状態の虎徹 Mark Ⅱ

虎徹 Mark ⅡにWonder Snailを付けた状態

Wonder Snailの方がブラックで引き締まる感じがしますね。

KAZE FLEXとのスペック差は回転数が異なってデザインが多少違うくらい。回転が同じなら静音性もほとんど変らないです。

虎徹 Mark Ⅱの解説

ちなみに虎徹 Mark ⅡもRev.Bとなり、ファンは「KAZE FLEX Ⅱ」となって回転数が1500rpmに向上して冷却性能は上がっているようです。

ただ、その分静穏性が犠牲になっているというレビューもあります。

ヒートシンク自体は使いまわしなので、KAZE FLEX Ⅱに交換すれば初代虎徹Mark ⅡをRev.B化できるのですが、わたしはWonder Snailの方がちょっとデザインが好みでした。

ただ、初代虎徹Mark ⅡをIntelの12世代以降の新しいCPUで使う場合は、専用のバックプレートも必要です。

初代虎徹 Mark Ⅱに必要なIntel LGA1700用バックプレート(1,000円くらい)

すでに虎徹 Mark Ⅱをお持ちなら、Intel 12世代以降のCPUに合わせる場合はこれくらい足す必要があるわけですね。

AMDはRyzen 7000シリーズからCPUがガラッと変わりましたが、一応それまでのAM4規格と互換性がある場合が多い(一部リテンションキットなど必要)とのこと。

ちなみにサイズ製のCPUクーラーは全製品対応しているようです。

・参考:https://www.scythe.co.jp/support/g4-ryzen

そのほかのメーカーについてはツクモさんが一覧を作ってくれています。

・参考:https://shop.tsukumo.co.jp/features/socketam5/

まとめ

ということで今回全然検証できていない、ただ開封して取り付けただけのレビュー記事となってしまい申し訳ございません。

古いマザーボードにつないでもそれなりに回転数を制御して静音になって、いざとなれば高回転まで可能なことがわかりました。(2400rpm見てないけど)

一応、良い製品であるのは間違いなく、他のレビューやYouTuberさんも最大回転数でどれくらいうるさいかなどを検証してくれてもいます。

ケースファンにも使いやすく、最大回転ならかなりの性能を発揮してくれるWonder Snail 2400rpm、普通におすすめですね。

虎徹 Mark Ⅱ Rev.Bも悪くないクーラーですよ。

サイズ LGA1700 対応 12cm サイドフロー 虎徹 Mark II Rev.

ただ、最近はDeepcoolのAK400に覇権を取られている感はあります。

価格やデザイン、性能もAK400が上回っているようですね。

ほかにもSE224という製品が虎徹より冷えた、というので一瞬流行りましたが、現状ではAK400に勝てないです。

でも初代虎徹Mark Ⅱでも全然戦えますね。ファン交換で延命していけばほぼ永遠に使える気がします。

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