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超薄型キーボードArteck HW086のレビュー【ちょっとお洒落な無線キーボード】

またしてもキーボードを購入してしまいました。現在キーボード沼から抜け出せない状態ですね。

中古で安かったので衝動的に買ってしまったのですが、Amazonで2,500~3,000円程度で売られているキーボードです。

メカニカルキーボードで行こうと決めたはずだったのですが、なぜか安くて薄いパンタグラフ方式のキーボードの5個目?くらいの購入となります。

結果的には結構おすすめできるモデルだったので紹介させてください。キーボードを買いすぎて細か過ぎる解説を入れてしまっていますがご了承ください。

ArteckというメーカーとHW086の特徴

Arteck HW086の全体

購入したのはArteck ワイヤレス ステンレススチールキーボードHW086で、超薄型でブラック統一のシンプルなキーボードでUS配列のみです。

Arteckというメーカーは中国の香港周辺にあるブランドのようで(Amazonのストア情報より)ARTECK JAPANという直営店があるようです。

Arteck HW086には2.4GHz無線とBluetooth接続の2機種があり、今回購入したのは2.4GHzのUSB子機付きの方です。

ちなみに2.4GHz無線バージョンがHW086、BluetoothバージョンがHB086というモデル番号になっています。

実はBluetoothバージョンの方が圧倒的にレビューが多くて人気のようですが、2.4GHz無線バージョンもデザインは全く一緒です。

簡単に2.4GHz無線とBluetoothのメリットデメリットをまとめてみます。

2.4GHz無線のメリット・デメリット

2.4GHz無線はUSB子機をPCに刺すだけですぐに使えるというメリットがあります。

また、有線接続ほどではありませんが、反応速度は速くてPCのスリープ復帰にも確実に使えます。キーボード自体のスリープ復帰もとても速いのでストレスがないです。

さらにBIOS(最近ではUEFI)画面の操作も可能です。Bluetoothキーボードでは初期設定やトラブル時の操作ができないので、1台は有線かUSB無線キーボードが必要ですね。

弱点としては2.4GHzという帯域電子レンジなどと被るので、そのような機器の動作中には不安定になりがちなところがあります。

また、USB端子が一つ埋まってしまうというのもデメリットになります。

Bluetoothのメリット・デメリット

BluetoothキーボードのメリットはUSB端子が無いモデルでも利用できることです。

特にiPadやUSB-C端子しかないMacBookを使われている場合にはBluetoothキーボードの方がスマートでいいですね。

Bluetoothキーボードのデメリットは先ほども触れた点ですが、スリープ復帰が遅いこと、WindowsPCではスリープ復帰ができないことが多いことです。

また、BIOS(UEFI)画面での操作というかそもそもその画面に入ることができないという点もあります。

2.4GHz無線を選んだ理由

Arteck HW086では2.4GHz無線かBluetoothを選ぶことができるのですが、個人的には2.4GHz無線が好きです。

理由はメリット・デメリットで伝わったと思うのですが、反応速度が速くてスリープからの復帰も早いことです。

特にWindowsPCでUSBポートに余裕があるなら2.4GHz無線が無難におすすめですね。最近はBluetoothキーボードの方が多いですが…

ちなみに「有線の方が安定している」というご意見ももちろん理解しております。コードが気にならなければ有線が一番だと思います。

バッテリー残量を気にしなくても良いですし、最も反応速度が速くて動作が確実なのは有線接続です。とにかくコードが気にならなければ…

配列はUS配列のみ

Arteck HW086はUS配列しかなく、選びようがないのが問題です。US配列という時点でいらない。となる方も多いと思います。

個人的には慣れてしまったUS配列が良く、US配列のキーボードばかりを買っています。

US配列とJIS配列では記号の場所やEnterキー、Backspaceキーの大きさが違うなどの差異があります。

特にBackspaceキーはUS配列の方が確実に押しやすいです。JISよりも若干近くにあって大きいのです。

ただ、Enterキーが横長で押しずらいというご意見もあるのですが、ここは完全に慣れですね。私も数か月で慣れてミスタイプはなくなりました。

それとWindowsではJIS配列からUS配列に設定変更するのが面倒というのがありますが、一度替えてしまえば大丈夫です。

この配列の問題は好みによるところが大きいのですが、一度USも試してみられるのも良いかな。と私は思っています。

印字がシンプルで記号の位置も合理的、Backspaceは押しやすくてスマートな配列だと感じています。

サイズや重量など

ロジクールのトラックボールマウスと並べた

Arteck ワイヤレスキーボードのサイズや重量は以下の通りです。

  • サイズ: 28 × 13.5 × 0.4(最薄部)cm
  • 重量:304g
  • キーピッチ:19mm
  • チルト機能:なし(デフォルトで約5°の角度付き)
  • キーストローク:約2mm
  • 押下圧:50~80g(マニュアルに記載)

基本的にはよくある薄型キーボードなのですが、最薄部で4mmほどという薄さが特徴です。

キーピッチはしっかり19mm確保していて、Fキーと矢印キー以外はスタンダードなキーサイズになっているのもポイントですね。

一緒に使っているロジクール ERGO M575もおすすめのトラックボールマウスですね。

Arteck HW086のメリット

裏面の高級感と比較的高い剛性

Arteck HW086の背面
背面はヘアライン加工が施されたステンレス製

この値段帯ではとても珍しくとうかほぼ唯一、背面にステンレススチールを使って高級感と剛性をアップさせています。

表面のキー下側にもチラリとこの金属が見えているので、ワンポイントでオシャレ感を出しています。

打鍵感が絶妙

Arteckワイヤレスキーボードは本当によくあるタイプの薄型パンタグラフ方式のキーになっています。

ノートPCの打鍵感に近いので、ノートでの作業をされる方でもすぐに違和感なく移行できます。US配列のみなのが注意点です。

横から見ると非常に薄型なのが分かる

超薄型なのですが、キーストロークは約2mmで、よくあるノートPCより若干しっかり目な押し心地です。

押下圧は50-80gと記載されていて、程い感じのキータッチになっています。

もしかすると若干キータッチが固めに感じられる場合もあるかもしれません。

キートップに指紋が残りにくい

Enterキー周辺

これも地味にうれしいポイントですが、キートップがほんの少しざらついているおかげで指紋が付きにくいです。

値段の高いキーボードでも意外とキートップがテカってきてしまうことがあり、ちょっと見栄えが悪くなることもありますが、このキーボードは当分その心配はなさそうです。

バッテリー持ちが良い

Arteck HW086は内蔵バッテリー式で充電する必要があるのが少し面倒ですが、バッテリー持ちがとても良いため、ほとんど気になりません。

毎日2時間の使用で約半年持つと記載されているため、今のところ私も再充電していません。どこまで持つのか検証してみます。

Arteck HW086のデメリット

充電端子がMicro USBという時代遅れ感

充電端子はMicro USB

HW086は充電の必要があるキーボードなのですが端子がUSB-Cではなく、Micro USBという古い規格なのが気になるポイントでした。

でもバッテリーは最長半年くらい持つのでそこまで気にならないです。ギリギリ残してあるMicro USBケーブルで充電してあげれば当分安心して使えます。

でも正直この時代でUSB-C端子でないことはちょっと寂しいポイントですね。

US配列しか選べないこと

これは特徴の部分でも取り上げていますが、JIS配列が選べない点はデメリットになると思います。

WindowsではJISが基本になっていて、ほとんどのPCでデフォルトではJIS配列なのでUS配列に慣れるのは面倒ということもあるでしょう。

ただ、もし余裕がありましたらUS配列も試してみるのもおすすめしております。意外とハマることがあると思います。

ちなみにUS配列なので日本語⇔英語の変換が左上に無いのですが、WindowsではAlt+‘で変更できるのがデフォルトです。

また、US配列に変更するために、設定の時刻と言語→言語→優先する言語の日本語オプション→ハードウェアキーボードレイアウトで英語キーボード101/102キーに切り替える必要があります。

個人的にはCaps Lockキーに日本語入力切り替えを割り当てると便利に感じています。

Microsoft IMEの場合には、「PowerToys」の「Keyboard Manager」が使いやすいです。

まずはMicrosoft IMEの設定から「キーとタッチのカスタマイズ」を選択し「キーの割り当て」にある「各キーに好みの機能を割り当てる」をオンに。

これでShift+SpaceがIMEオン/オフになるので、PowerToysのキー再配置でCapsLockキーをShift+Spaceに置き換えます。

これでCapsLockが日本語⇔英語の切り替えに変化します。この辺りは好みのところが大きいのでいろいろ試すのも良いと思います。

ロジクールK380と比較

Arteck HW086とロジクールK380を並べた

この値段帯の売れ筋キーボードであるロジクールK380とも比較してみます。

K380はJIS配列、ArteckはUS配列のみの展開となっていて、Arteckはブラックのみですが、K380は5色のカラーバリエーションがあります。

K380はキーピッチが18mm、キーストロークは約1.5mmです。Arteckはキーピッチ19mm、キーストロークは約2mmという違いもあります。

打鍵感は好みが分かれる

どちらも薄いパンタグラフ方式ですが、打鍵感としてはK380はキーが軽く(押下圧60g)ストロークも短いため、撫でるように打つことができます。

Arteckは比較すると若干固めでしっかりしたキータッチです。ただ重すぎることのないバランスだと感じます。

完全に好みの範囲内のような気がしますが、キーピッチが19mm確保されているArteckは比較的余裕のあるタイピングができると感じますね。

K380はキーの形が丸くて中央がくぼんでいるのも特徴です。Arteckは四角いです。

どちらもキーのサイズがちょうど良くて、結果的にミスタイプが減る気がします。この辺りも個人的感想なのでご了承ください。

K380はマルチペアリングが可能

Bluetooth接続のK380はボタン一つで接続先を切り替えられる機能がついていて、最大3端末まで登録しておけます。

ArteckのBluetoothバージョンではマルチペアリングはできず、1端末のみの接続で、2.4GHz無線バージョンも当然1台のみ接続です。

最近ではBluetoothはマルチペアリングが基本のようになってきているので、そのあたりは弱いですね。

個人的には1台のPC用に使うならUSBレシーバータイプが良いなという気持ちなので、BluetoothはiPadやMac用という気がしています。

K380もずっと使っているキーボードなのですが、とても軽いキータッチとマルチペアリング機能が欲しい場合にはやはり良い選択肢だと思いますね。

K380は日本での販売はJIS配列のみという部分も、ロジクールは日本に最適化させている感があります。

Arteckはちょっとマニアックな、だけど合う人にはピッタリ合うキーボードということなのかもしれません。

ちなみにロジクールのK380の詳細レビュー記事もあります。

まとめ【コスパは高くて少々マニア向け】

Arteckのワイヤレス ステンレススチール キーボード HW086のレビューを細かめに行ってみました。

個人的にはかなり気に入ったキーボードで、Amazonで3,000円弱で購入できる比較的安価なモデルなので結構おすすめです。

US配列しかなく、超薄型でパンタグラフ方式、Bluetoothか2.4GHz無線の選択式という辺りが特徴でちょっとマニアックです。

そして背面の無駄に綺麗な仕上げもさりげないですし、剛性感も高めです。

個人的にはメカニカルキーボードが好きなのですが、この薄型キーボードも指の疲れが少ないので結構使っています。

というかWindowsの自作PCではこのキーボードをほぼメインで使い始めています。わかる人にはわかってもらえるキーボードでしょう。2.4GHz無線バージョンはこちら。

同じ本体でBluetoothバージョンはこちらです。500円くらい値段が上がりますね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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