Ewin Bluetoothキーボードを詳しくレビュー【価格の割に結構良い・注意点もあり】
Ewin製 Bluetoothワイヤレスキーボードを購入しました。おそらくキーボード沼の後遺症でしょう。
購入したモデルは79キーのJIS配列で、ちょっと独特なキー配列となります。発売は2019年なので結構ロングセラーな商品ですね。
E-win Bluetoothキーボードの注意点
いきなり注意点から入りますが、このキーボードの特殊配列の時点で購入NGとなる方がおられるのでそこに触れます。
特殊なキー配列
「¥」「F12」キー
通常¥キーはBackspaceキーの隣にくるのですが、このキーボードではBackspaceキーの左上(F12キーの位置)にあります。
F12キーは「Fn+F11」となり少々面倒です。「¥」と「F12」キーを多用される方はおすすめできないキーボードになっています。
左の「無変換」キー
JISキーボードならスペースキーの左右に変換・無変換キーが配置されることが多いですが、このキーボードには左側の「無変換」がありません。
左右の「変換」「無変換」キーで「かな/英数」を切り替えておられる場合にもおすすめできないキーボードですね。
Fキーの配列(OSごと)
各OSごとのFキーの動作は上記のようになっています。(取扱説明書をそのまま記載しました)
WindowsではFキーはそのままの入力がFキー判定となり、Fn+Fキーでメディアキーとなるので比較的素直です。
しかし、Macの場合はその逆で、しかも普通にF11を押すとF12となり、Fn+F11でF11となる謎仕様です。
以上のような注意点をクリアできれば、結構コスパのいいキーボードなのです…。
スペック
- 接続方式:無線方式
- プロファイル:HID (Human Interface Device)
- 電波周波数:2.4GHz帯
- 電波方式:GFSK方式
- 外形寸法:W295×D125×H20mm
- 重量:290g(電池なし)
- キー数:79キー (日本語配列)
- キータイプ:パンタグラフ
- キーピッチ:19mm
- キーストローク:2.0mm
- 通信距離:最大10m
- 対応電池:単四アルカリ・マンガン乾電池・ニッケル水素2次電池
- 電池本数:2本 (別売り)
- 動作時間:アルカリ乾電池使用時約1年(テスト値)
付属品も無く、本体と説明書のみが入っています。電池(単四)が別売りなのも注意点ですね。
E-win ワイヤレスキーボードのメリット
安い
とにかく価格が安いです。Amazonで2,000円程度なので、いわゆる格安キーボードの部類に入ります。これで普通に使えたら良いよね…
打鍵感が「結構」いい
この価格なので「打鍵感が良い!」とまでは言えませんが、軽めのキータッチで悪くはない、いや個人的には結構良い方だと感じます。
MX Keys Miniと比較
同じパンタグラフ方式で恐らくトップクラスに打鍵感の良いであろうMX Keys Miniと比較してみます。(MX Keys Miniは約15,000円なので価格差7倍くらい)
MX Keys Miniはキートップの処理が素晴らしく、絶妙な窪みがミスタイプを減らしてくれたり、バックライトもあります。
Ewin製はキートップの仕上げが普通なので、触った感じのしっくり感はないですし、打鍵音も若干チャキチャキ鳴るのが値段相応の出来ではあります。
このように値段差が表れる部分はもちろんありますが、頑張っているところもあります。
MX Keys Miniと押下圧とキーストロークがかなり近いので、打鍵感の主要部分が結構良いのです。
じっくり比べてみると押し込む時のタッチ感だけは近い、という話になっているのですが、これが「結構」いいんです。
あとはキートップの処理と打鍵音を改良すればMX Keys Miniの打鍵感に相当近づきます。(それはもはやMX Keys Miniですけどね)

ロジクール MX Keys MiniのレビューとG913 TKLとの比較【仕事用最強キーボード】 - plz-reference-blog
MX Keys Miniを購入してレビューしました。同じくロジクールのハイエンドゲーミングキーボードG913 TKLとの比較も行って、事務作業最強と言われるのはなぜかを考えました。
これまで何台ものパンタグラフ方式キーボードキーボード(ノートPCで使われるタイプ)を打ってきましたが、その中でも結構良いほうです。
とにかく安くて、それなりに打っていて良いなと感じられるキーボードが欲しいなら、これはおすすめです。(あくまでも「結構」なので過度な期待は禁物ですが)
Backspaceキーが大きい
個人的にGoodな別のポイントはBackspaceキーの大きさです。サイズがUS配列のBackspaceキーと同じで、打ち損じの多い私にぴったりでした。
ほかの日本語配列キーボードもこれくらいの大きさのBackspaceにして欲しいくらいです。
文字を大量に書かれるライターさんなどにはおすすめです。恐らく他のJIS配列キーボードでこのBackspaceサイズは無いと思います。
でも、このBackspaceキーのせいでF12などの配列が崩れているのです…配列を優先するか、このデザインを取るかという選択になります。
マルチペアリング
マルチペアリング機能もGoodポイントですね。Bluetoothで最大3台までの同時接続ができます。Bluetooth5.1なので接続安定性も十分です。
接続方法は「Fn+A・S・D」で選択→「Fn+Tab」でペアリングモードになります。(裏面にもConnectボタンがありますが使いませんね)
対応OSは、Windows /Android /macOS /iOSとなっていて、もちろん技適も通っています。
Windows、Macで接続を試しましたが私の環境では安定感は十分で接続が途切れたりすることは無いです。
電池式(単4電池2本)
単4乾電池2本で動作しますが、充電式の方が良いといわれる方も多いでしょう。
ただ、バッテリー内臓にして価格が高くなるよりも良いのかなとも思います。
コンパクトな設計
サイズは幅295×縦125×高さ20mm、290g(バッテリー無し)となっています。標準的なキーサイズでありつつ、しっかりコンパクト設計です。
コンパクトサイズですが、若干重めな印象。持ち運びにも耐えられる重さではありますけどね。安いのでガシガシ使えます。
デメリット
特殊配列
冒頭にも書いた通り「F12」キーと「¥」キーが打ちづらい点はデメリットです。また、左側の「無変換」キーもない点も注意です。
また、Macでは「F11」を入力するのに「Fn+F12」を押す必要があるのも癖ありポイントですね。
高級感はない
2,000円くらいのキーボードなので、高級感は無いです。ただ、エレコムやバッファローのJISキーボードのように印字がごちゃごちゃしていないのは良いです。ブラックは特に普通な感じで、よくある薄型キーボードな見た目です。好みもありますが、ホワイトモデルの方が綺麗かもしれません。
キー印字は印刷
このクラスのキーボードで普通なことですが、キーの印字は印刷されているので、苛酷に使うと剥がれてきます。
でもそれくらい使い込むころにはキーボードのほかの箇所にも不具合が出て買い替える時期になったりもするでしょう。
やはり2,000円程度と格安なので、使い捨ての感覚でいけるのも強みかもしれませんね。
まとめ
Ewin Bluetoothワイヤレスキーボードは、キー配列の部分で問題がない、それほど「F12」や「¥」キーを使わないなら結構おすすめです。
特に、格安だけど打鍵感はまあまあ良くて長時間のタイピングにも耐えてくれる出来となっています。
また、Backspaceキーが大きめだったり3端末までのマルチペアリングができたりとなかなか便利な仕様になっています。
とりあえず安くて、ちょっとだけ打鍵感にも拘りたい方におすすめできる、日本語配列の普通なキーボードですね。
一回りサイズの大きいテンキーレスで安価なエレコムのワイヤレスキーボードTK-FDM109TKもコスパは高いです。

ELECOM TK-FDM109TKBK 格安テンキーレスキーボードのレビュー - plz-reference-blog
格安のテンキーレスキーボードのエレコムTK-FDM109TKBKを購入レビューしました。メリットとデメリットをまとめてどんな人におすすめかなどを考察しています。