Ewin Bluetooth+2.4GHz無線対応コンパクトキーボード実機レビュー【新型】
Ewinが2019年に発売して以来ロングセラーのBluetoothワイヤレスキーボードの進化版(2023年Ver?)が登場したので購入してみました。
変更点は少なく、Bluetoothに加えて2.4GHz無線にも対応し、最大4端末までを同時にペアリングしておけるようになったのと、付属品が増えた点のみです。
79キーのJIS配列で、ちょっと独特なキー配列は以前から変更ありません。
Ewin Bluetooth+2.4GHz無線キーボードの詳細
スぺック
- 接続方式:Bluetooth(5.2)×3、2.4GHz USB無線
- 外形寸法:横295×縦125×高さ20mm
- 重量:290g(電池なし)
- キー数:79キー (日本語配列)
- キータイプ:パンタグラフ
- キーピッチ:19mm
- キーストローク:2.0mm
- 通信距離:最大10m
- 対応電池:単四乾電池2本(別売り)
- 動作時間:アルカリ乾電池使用時約1年
価格は前作が2,000円を切っていることが多かったですが、本作は機能と付属品が増えた分ちょっと価格が上がり、2,500円前後になっています。
Bluetoothの規格は前作が5.1で今作は5.2とバージョンアップしています。
背面は電源ボタンだけがあり、ペアリングは「Fn+A・S・D・F」→「Fn+Tab」で行います。電池は別売りなのは注意です。
付属品
- 2.4GHz USB子機
- USB Type-A to Type-C変換アダプター
- 折りたたみ式スマホ・タブレットスタンド
USB子機は至ってシンプルなもので、一応キーボードの裏面にある電池を入れておくスペースに収納できます。
USB-AからCへの変換アダプターも、最近の事情に合わせてセットにしてくれているようです。
最近の薄型ノートPCであればBluetooth接続が主流で、デスクトップならUSB-Aで問題ないことが多いですが、アダプターも付けてくれるのはありがたいですね。
スマホ・タブレット用の折りたたみ式スタンドは、かなりコンパクトにまとまるので意外と優秀でiPadを立てかけて作業するにもピッタリです。
実際にiPadと接続してみても快適です。付属のスタンドは結構角度が付き、調整は可能ですが寝かせる方向になリます。
Ewin Bluetooth+2.4GHz無線キーボードのメリット
安い
価格が安いです。Amazonで2,500円程度なので、いわゆる格安キーボードの部類に入ります。
この価格で多機能かつ、ある程度使えるなら十分にコスパの良いキーボードと言えるでしょう。
打鍵感が「結構」いい
この価格なので「打鍵感がとても良い!」とまでは言えませんが、軽めのキータッチで悪くはない、個人的には結構良い方だと感じます。
打鍵感をロジクール MX Keys Miniと比較する
同じパンタグラフ方式で恐らくトップクラスに打鍵感の良いであろう「MX Keys Mini」と比較してみます。(MX Keys Miniは約15,000円なので価格差5倍くらい)
MX Keys Miniはキートップの処理が絶妙で質感が高く、ほどよい窪みがミスタイプを減らしてくれたり、重量がある分安定感や打鍵音も良い。さらにバックライトもあります。
Ewin製はキートップの仕上げが平凡なため触った感じのしっくり感は低くて、全体の剛性も弱め、打鍵音は若干チャキチャキ鳴るのは値段相応といったところ。
このように値段差が表れる部分はもちろんありますが、Ewinも頑張っている部分もあります。
MX Keys Miniと押下圧とキーストロークがかなり近いので、打鍵感の主要部分が結構良いのです。
じっくり比べてみると押し込む時のタッチ感だけは近い、という話になっているのですが、これが「結構」いいんです。
これまで何台ものパンタグラフ方式キーボードキーボード(ノートPCで使われるタイプ)を打ってきましたが、その中でも結構良いほうです。
とにかく安く、打っていて不満の無いキーボードが欲しいなら、十分におすすめです。(あくまでも個人的な感想です)
価格は高いですが、ものは間違いなく良い「MX Keys Mini」も詳しくレビューしています。
Backspaceキーが大きい
個人的にGoodな別のポイントはBackspaceキーの大きさです。サイズがUS配列のBackspaceキーと同じで、打ち損じの多い私にぴったりでした。
ほかの日本語配列キーボードもこれくらいの大きさのBackspaceにして欲しいくらいです。
文字を大量に書かれるライターさんなどにはおすすめです。恐らく他のJIS配列キーボードでこのBackspaceサイズは無いと思います。
でも、このBackspaceキーのせいでF12などの配列が崩れているのです…配列を優先するか、このデザインを取るかという選択になります。
マルチペアリング
マルチペアリング機能も当然Goodポイントですね。
Bluetoothで3台に加えて2.4GHz無線も加わり、最大4台までの同時接続ができます。Bluetoothはバージョン5.2なので接続安定性も十分です。
接続方法は「Fn+A・S・D・F」で選択→「Fn+Tab」でペアリングモードになります。(裏面のConnectボタンは廃止された様子)
対応OSは、Windows /Android /macOS /iOSとなっていて、もちろん技適も通っています。
BluetoothでWindows、Macで接続を試しましたが、私の環境では安定感は十分で接続が途切れたりすることは無かったです。
新しい2.4GHz無線はUSB子機を挿して、Fn+Fキーですぐに動作します。遅延もほぼ感じないのが良いですね。
電池式(単4電池2本)
単4乾電池2本で動作しますが、充電式の方が良いといわれる方も多いでしょう。ただ、バッテリー内臓にして価格が高くなるよりも良いのかなとも思います。
コンパクトな設計
サイズは幅295×縦125×高さ20mm、290g(バッテリー無し)となっています。標準的なキーサイズでありつつ、しっかりコンパクト設計です。
コンパクトサイズですが、若干重めな印象。持ち運びにも耐えられる重さではありますけどね。安いのでガシガシ使えます。
デメリット
特殊なキー配列
「¥」「F12」キー
通常¥キーはBackspaceキーの隣にくるのですが、このキーボードではBackspaceキーの左上(F12キーの位置)にあります。
F12キーは「Fn+F11」となり少々面倒です。「¥」と「F12」キーを多用される方はおすすめできないキーボードになっています。
左の「無変換」キー
JISキーボードならスペースキーの左右に変換・無変換キーが配置されることが多いですが、このキーボードには左側の「無変換」がありません。
左右の「変換」「無変換」キーで「かな/英数」を切り替えておられる場合にもおすすめできないキーボードですね。
Fキーの配列(OSごと)
各OSごとのFキーの動作は上記のようになっています。(取扱説明書をそのまま記載しました)
WindowsではFキーはそのままの入力がFキー判定となり、Fn+Fキーでメディアキーとなるので比較的素直です。
しかし、Macの場合はその逆で、しかも普通にF11を押すとF12となり、Fn+F11でF11となる謎仕様です。
高級感はない
2,500円くらいのキーボードなので、高級感は無いです。ただ、エレコムやバッファローのJISキーボードのように印字がごちゃごちゃしていないのは良いです。ブラックは特に普通な感じで、よくある薄型キーボードな見た目です。好みもありますが、ホワイトモデルの方が綺麗かもしれません。
キー印字は印刷
このクラスのキーボードで普通なことですが、キーの印字は印刷されているので、苛酷に使うと剥がれてきます。
でもそれくらい使い込むころにはキーボードのほかの箇所にも不具合が出て買い替える時期になったりもするでしょう。
価格が2,500円程度と安めなので、くたびれてきたら躊躇せずに買い換えられるのも強みかもしれません。
結論
Bluetooth+2.4GHz無線両対応でハイコスパ
Ewin Bluetooth+2.4GHz無線キーボードは、キー配列が独特な部分はあるものの、打鍵感も良くて複数端末・OS対応で多機能。
特にWindowsの場合は、USB子機対応によって確実にスリープ解除ができ、遅延も少なくてBIOS画面でも使えるのが大きな利点です。
最大4端末を同時ペアリング・切り替え可能で、Bluetoothと2.4GHz無線の両方に対応し、あらゆる機能を詰め込んだハイコスパキーボードです。
E-winキーボードと一緒に3端末にペアリング可能なiClever製ワイヤレスマウスもおすすめで、一緒に使うと複数端末を同時利用するのにも便利です。
Bluetooth接続専用のロングセラーモデルも人気
Bluetoothだけで接続する予定なら、最大3端末のマルチペアリング可能なロングセラーモデルがさらに安価で売られています。
外観はほぼ変わらず、2.4GHz USB無線機能が省かれて付属品はありませんが基本性能は一緒です。私はこちらも使っていました。