【実機レビュー】SOUNDPEATS H3 上質なデザインと贅沢なサウンドが魅力の完全ワイヤレスイヤホン
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)さんからの提供品となります。毎回非常に良い製品に出会えるので感謝しています。とはいえいつもながら忖度はなしです。
今回はフラッグシップに位置づけられる完全ワイヤレスイヤホンSOUNDPEATS H3(サウンドピーツ エイチスリー)です。
本記事では、まず公式スペックや公開情報から読み取れる特徴を整理し、 後半で実際の使用感・音質レビューを行います。
SOUNDPEATS H3の特徴
SOUNDPEATS H3は、同社ラインナップにおける音質特化型フラッグシップモデルに位置づけられる完全ワイヤレスイヤホンです。
価格帯は1万円台半ばと一般的なTWSとしては高価格帯ですが以下の特徴を持ちます。
- 合計3基のマルチドライバー構成
- ハイレゾ/ロスレス級コーデック対応
- 強力なノイズキャンセリング
このような要素を見ると「ワイヤレスでどこまで本気の音を出せるか」 をテーマに開発されたモデルというのが伝わってきます。
3基ドライバー構成の詳細
SOUNDPEATS H3のドライバー構成は以下の通りです。
- BAドライバー ×2基(高域担当)
- 12mmダイナミックドライバー ×1基(低域担当)
合計3基のドライバーを搭載したハイブリッド構成。音域ごとの役割分担を明確にするメリットをまとめてみると…
- 解像感の向上
- 音の分離
- 音場の広がり
これらを狙い、贅沢なサウンド体験を可能とするための構成です。
再生周波数帯域は20Hz~40KHzとなっていて、3基のドライバーの絶妙な調整によって全帯域で自然な音のつながりやバランスがしっかりしています。
内部の構造を見ても、フラッグシップモデルとしての上質なパーツ選びと、的確な表面処理が行われています。
aptX Lossless・LDAC対応という強み
対応コーデックは「SBC・AAC・LDAC・aptX・aptX Adaptive・aptX Lossless」と最新基準を満たした仕様です。
aptX Losslessは、CD品質相当(44.1kHz/16bit)の音声をロスなく伝送できる規格。LDACは、CDを超える情報量(ハイレゾ音源 最大96kHz/24bit)を効率よく送るための規格。
どちらもワイヤレスの弱点である「情報量の欠落を最小限に抑える」ことを目的としています。
※各コーデックの利用には対応スマートフォン・再生環境が必要です。
最大55dBのノイズキャンセリング性能
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| ノイズキャンセリングの解説(公式より) |
ノイズキャンセリング性能は最大-55dBとされており、 SOUNDPEATSの中でも最上位クラスの数値です。
周囲の環境音に応じて強度を自動調整するアダプティブANC(適応型)にも対応。他のモードもアプリにて選択できます。(合計4モード)
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| ANCのノイズ低減グラフ(公式より) |
SOUNDPEATS H3のノイズキャンセリング(ANC)は、ただ強力なだけでなく「日常の不快な音」をピンポイントで狙い撃ちする設計になっているようです。
バスや電車の走行音、飛行機の機内騒音など、ずっしりと響く不快な重低音を抑え込んでくれ、人の会話や電子音が含まれる中高域(200Hz〜6kHz)についても、緩やかにノイズを低減して耳障りな角を丸めるような調整です。
加えてマイクが左右合計6基、人間工学に基づいた本体形状、付属する5種類のイヤーチップもノイズキャンセリングの効果向上に寄与しています。
装着感とデザインの特徴
耳の奥までしっかり収まるカナル型&耳に当たる面の形状最適化によって、安定した装着感とPNC性能(物理的な遮音性)が向上しています。
外観はスケルトンデザインを採用して内部ドライバーが見える仕様。 これは中身を見せたいくらい自信に溢れたデザインともいえますね。
本体の装飾はIML成形技術(デザインが印刷されたフィルムをプラスチック素材と一体化させる手法)によりデザインと耐久性を両立させています。
優れたデザイン性と高級感のある光沢とともに耐摩耗・耐衝撃・耐熱・耐寒性も高く、外でも安心して使えます。
全5サイズのイヤーピースから選ぶことができ、快適なフィット感を追及できます。
| 付属品はUSB-A to Cケーブルと替えのイヤーピース、他にユーザーガイドが同封です |
ケースに関してもブラック×ゴールドでスケルトン素材やレザー調パーツなど凝った作りをしていますね。
イヤホン本体もケースも全体としてフラッグシップらしい高級感を演出しています。
実際に使って感じたSOUNDPEATS H3の音と使い心地
音質の第一印象
※使用環境:iPad Pro(M1)・AACコーデック接続。LDAC・aptX Losslessなどの最新コーデックは利用していません。 また、アプリによるイコライジングは行っていない状態でのレビューです。
第一印象は、極めて自然で、温かみのある重厚感を持った音。 いわゆる「ドンシャリ」ではなく、低域から高域までが非常に丁寧に制御されている印象です。
重低音もしっかり出ますが、量感を誇張するタイプではなく、 あくまで音楽全体の土台として機能しており、輪郭が崩れることはありません。
解像度は非常に高く、それでいて刺さるような音や過度な味付けがないため、 長時間聴いていても疲れにくいと感じました。
音楽鑑賞はもちろん、映画やドラマなど、 作品の世界観に没入したい用途にも非常に相性が良い音作りだと思います。
ジャンル別リスニング感想
J-POPでは、ボーカルの力強さと繊細さをしっかり表現しつつ、 バックの楽器音も埋もれずに自然に鳴らしてくれます。
全体のバランスと高い解像度を維持したまま、 楽曲ごとの雰囲気や空気感をきちんと醸し出してくれる印象です。
ロックや低音が強めの音源でも、 音圧に押しつぶされることがなく、結果として聴き疲れしにくい。 音質特化モデルらしい、よく考えられたチューニングだと感じました。
装着感と長時間使用
本体サイズは若干大きく、重量はやや重め(片側6g)なため、 最初は装着の仕方を誤ってしまい、外れやすく感じる場面がありました。
説明どおりの向き・角度で装着するとしっかりフィットします。 ドライバーがある方が下になるように取り付けます。
| 友人に付けてもらったイメージ |
イヤーピースは交換用を含めて計5サイズ用意されており、 自分の耳に合うサイズを見つけやすい点も好印象です。
個人的な感覚としては、自分に合うイヤーピースを見つけてしっかり装着すれば簡単に外れることはなく、結構動いても問題ありませんでした。
この後比較する同社のAir5 Pro+の方が本体は軽量(片側5g)ですが、 長時間使用時の快適性に大きな差があるかというと、体感的にはほぼ同等でした。
装着時の見た目はアクセサリー感が強く、 スケルトンデザインも相まっておしゃれに見える点も魅力ですね。
ノイズキャンセリングの体感
55dBというカタログスペックは伊達ではなく、 実際に使用してみても周囲音を非常に上手に減衰してくれます。
完全に無音になるというよりは、 生活音や環境音を自然に遠ざけ、音楽に集中できる状態を作ってくれる印象です。
音質への影響も少なく、 ANC(アクティブノイズキャンセリング)オンのままでも違和感なくリスニングできる点は好評価です。
周囲の環境音に応じて自動調整する「適応型」ノイズキャンセリングを含む4モードをアプリで選択可能ですが、基本は「適応型」で良いと思います。
マイク性能
マイク性能も何度か録音して確認してみました。人の声の帯域にフォーカスして非常にクリアに音を拾ってくれます。
こもった感じがなく、欲しい音がはっきりと再現されます。 計6基のマイクとAI技術(cVc 8.0)が連携しているおかげか、背後の騒音や環境音を静かに抑え込んでくれています。
十分なマイク性能があるので、静かな自室はもちろん、多少の生活音があるカフェや外出先からのWeb会議でも、相手にストレスを与えることなくスムーズにやり取りができそうです。
専用アプリ「PeatsAudio」
PeatsAudioアプリを用いることで、ソフトウェアアップデートや各種詳細な設定を行えます。
私は5台ほどPeatsAudioのイヤホンをこのアプリで制御し、特にタッチ操作のカスタマイズも自由度が高いので必ず調整します。
本体のタッチ操作については軽く触れれば反応してくれるので、使い勝手は良く、シングル・ダブル・トリプルタップと1.5秒間の長押しを左右それぞれに機能を割り当て可能です。
設定内容はイヤホン本体側に保存されるので、一度設定してしまえばデバイスを切り替えてもそのまま使えるのが便利です。
アプリの評価について:ストアでの評価は分かれていますが、動作自体は非常に安定しています。おそらく初回起動時にメールアドレスの登録を求められる点が低評価の一因となっているようですが、登録したアドレスに新製品の案内が届く程度(Gmailならプロモーション枠に入るくらい)です。どうしても気になる方は、サブのアドレス等で登録しても問題なく使用できます。
アプリダウンロードは以下リンクから可能です。
H3とAir5 Pro+との比較
SOUNDPEATSのフラッグシップモデルとしてH3とAir5 Pro+が価格的に近く性能面でも近いです。
スペック上では対応しているコーデックやBlutooth規格5.4はほぼ横並びで、ノイズキャンセリング性能も両方-55dBで近い性能となっていますが、もちろん違いもあります。
| H3 | Air5 Pro+ | |
|---|---|---|
| ドライバー構成 | 2BA + 1DD(3基) 解像度と分離感 重厚な響きを重視 |
MEMS + 1DD 応答速度に優れ 極めてクリアな高域 |
| 音の傾向 | ドラマチック・パワフル 音の厚みがあり ライブのような迫力 |
ナチュラル・フラット 透明感があり 繊細でスッキリした音 |
| 形状・装着感 | カナル型 密閉感と安定感が高い |
カナル型 軽やかで圧迫感が少ない |
| 重量(単体/ケース) | 7時間 / 37時間 | 6時間 / 36時間 |
| 再生時間(イヤホン/ケース) | 6g / 53g | 5g / 51g |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC/aptX/ aptX Adaptive/aptX Lossless |
SBC/AAC/LDAC/LC3/aptX/ aptX Adaptive/aptX Lossless |
| 主な付加機能 | ハイレゾ/Snapdragon Sound/ マルチポイント/ 防水IPX5/ 通話ノイズキャンセリング |
ハイレゾ/Snapdragon Sound/ マルチポイント/ 防水IPX5/ 通話ノイズキャンセリング |
H3の魅力は解像度の高さとともに音の厚み、温かさを感じられる余裕のあるサウンドです。正確なモニターというよりも、空気感を描き出してくれるリッチな音です。
Air5 Pro+はもっとフラットなバランス、高域の鮮明さや切れの良さを引き出しつつも音楽を楽しめる絶妙な味付けです。
デザイン的にはAir5 Pro+は比較的オーソドックスなスタイルのカナル型。H3はデザイン性にも拘っていて、高級感を醸し出しています。ここも好みの部分ですね。
重量差は1gしかありませんが(Air5 Pro+が5g、H3が6g)違いは分かります。当然Air5 Pro+が軽いですが、H3はフィット感が良くて重さを感じさせない設計になっています。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のレビュー記事も参考にされてください。

SOUNDPEATS Air5 Pro+ 実機レビュー【MEMSドライバー搭載 完全ワイヤレスイヤホンの実力】 - plz-reference-blog
SOUNDPEATSのフラッグシップモデルであるAir5 Pro+を提供いただいたので、実際の使用感とモニターヘッドホンとの比較などから音質について徹底的に分析します。
SOUNDPEATS H3はどんな人に向いている?
音質を最優先でイヤホンを選びたい人
SOUNDPEATS H3は、解像度や情報量を重視しつつも、音楽としての心地よさをしっかり引き出すチューニングが特徴です。
モニター的すぎる音ではなく、リスニング用途として自然に楽しめる音を求める人に向いています。
完全ワイヤレスでありつつ音は作り込まれているため、有線の音質重視モデルを使ってきた人が、ワイヤレスへ移行する際の選択肢としても納得しやすい一台です。
デザイン性や所有感を求める人
SOUNDPEATS H3のアクセサリー的な高級感を醸し出すデザインの高さも魅力です。
スケルトンデザインときらびやかな色合い、ちょうど耳に収まるサイズ感は十分な満足感が得られるでしょう。
ケースにもこだわりが感じられ、マットとスケルトンブラック+ゴールドのアクセントが効いていてなかなかオシャレです。
フラッグシップとしてのH3とAir5 Pro+の違い
SOUNDPEATSのフラッグシップ2モデルとしての比較としては「音を聴く時間そのものを楽しみたい」人にはH3の方向性が合います。
H3は音質やデザインにしっかりとリソースを割いたモデルなので機動力を求めるよりも、純粋に音質を重視する人向けのイヤホンで、バッテリー持ちも少しH3の方がいいです。
軽さやコンパクトさ、ながら聴き用途を優先しつつも高音質をという方にはAir5 Pro+の方が合うと感じます。
軽快さと音質の両立を重視するならAir5 Pro+、音そのものの厚みや没入感とデザイン性を重視するならH3、という棲み分けが分かりやすいでしょう。
まとめ
H3のメリット・良かった点
- 高級感のあるデザインで所有感が高い
- 音質特化モデルらしい、奥行きと深みのあるサウンド
- 付け心地が良くて外れにくい設計
- ハイレゾ/ロスレス級コーデックに対応
- ノイズキャンセリング性能が非常に高い
H3の気になった点
- 装着には多少コツが必要で少し重量がある(片側6g)
- ながら聴きにはもったいないと感じるほど音に没入してしまう
- デザインは好みが分かれる可能性あり(やや豪華寄り)
SOUNDPEATS H3は、完全ワイヤレスでありながら音質に妥協したくない人のためのモデルです。
解像度、音の厚み、没入感のバランスが良く、聴き込むほどに良さが伝わってきます。
この音質を考えると「ながら聴き」よりも本格的に「音を楽しめる」イヤホンを探している方にとって有力な選択肢になるでしょう。
これで約15,000円という価格設定は、音質にフォーカスした場合のコストパフォーマンスは高く、とにかく音を重視される方にとって、高い満足感を得られる製品です。
毎回SOUNDPEATSさんの製品はそれぞれに良さがあり、また確実に進化しているのを感じ取れます。製品バリエーションも広いので用途によって選べるのも強みですね。
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