Chrome OSとChromium OSの違いとは?CloudReadyでWindows PCがChromebookに!

2020/04/27

Chomebook PC

t f B! P L

近頃、Chromebookというコスパの高い端末が発売されています。その端末に積まれている「Chrome OS(クローム・オーエス)」そして、ほとんど知られていないであろう「Chromium OS(クロミウム・オーエス)」の話をしていきたいと思います。

さらにChomebookをお手元にあるWindows機などで試してみたり、そのまま半Chromebook化してしまう方法もお伝えします。

OSの違いはほとんどない

実際のところ「Chrome OS」と「Chromium OS」に大きな違いがあるかと言えば、ほとんどありません。

「Chrome OS」は現在発売中のChromebookに搭載されているOSです。

「Chromium OS」は、そのChrome OSのオープンソース版です。

そのため、Chromium OSは現在だれでもダウンロードできます。比較的簡単にインストール可能なので、Chromebookを疑似的に体験する目的でChromium OSをWindowsPCで動かすこともできます。

Google Chrome OSとChromebookについて

Chromebookは最近になって注目されてきているOSと言えるでしょう。android端末などに比べてもセキュリティ面で強力であり、管理のしやすさからも海外の教育機関での採用が多いのがChromebookです。

今後日本でもさらにシェアを伸ばしてゆく可能性を感じるOSです。

Chromebookにさらに細かくはこちらの記事も参考にされてください。実際にChromebookのLenovo IdeaPad S330の実機レビューも行いました。

Chromium OSの種類

じつはChromium OSはオープンソースなだけあっていろいろなカスタマイズが可能な開発用のOSです。それで、本家としては「The Chromium Projects」があり、ここから実際にPCに使用できる形にすることはかなり難しいです。

それで、すでにいろいろな形でインストールしやすいようにビルドされたChromium OSがあります。

CloudReady

CloudReadyは非常に導入しやすいChromium OSのひとつです。Neverware社が開発し、Home Editionという個人用では無料でインストール可能です。

8GB以上の容量のUSBメモリにCloudReadyのインストーラーをダウンロードして、いったんUSBでWindowsPCからChromium OSの起動を試せます。

もちろんそのままWindowsPCのストレージにインストールしてしまえば簡易型のChromebookが完成します。

その他のカスタムビルド版Chromium OS

CloudReadyの他にもChromium OSをインストールしやすく作り直しているカスタムビルドバージョンが存在します。ただ、現状ではアップデートが終了したり、配布そのものをやめてしまったものが多いです。

CloudReadyでChromium OSを導入する手順

特にインスト―ルの行いやすい「CloudReady」の導入について簡単にご紹介します。

私自身もAcer Aspire One 722 というモデル(2011年発売)にCloudReadyを実際に導入してみました。スペックは CPU:AMD Dual-Core C-50/1.0GHz/2コア 、メモリ2GBという、Windows10にアップデートしたら、ほんとに重ーいノートPCでした。

Acer Aspire One 722を使ってCloudReady導入

CloudReadyが動作可能かの確認

まず、インストールするPCがCloudReadyに対応しているかを確認します。対応端末リストから探してみます。

Aspire One 722 もリストにあったため、とりあえず大丈夫そう。そのリストをクリックすると、CloudReadyでの動作がどこまで可能かがわかります。


Acer Aspire One 722 では、Wi-FiとAudio Inputに難があるというようにでてきました。確かにその通りで、特にWi-Fiは掴めなかったので、有線での接続か、USBにWi-Fi機器を取り付ける必要がありました。

リストに無い端末

このリストになくても、動作しないというわけではないです。その後「Lenovo YOGA710」というリスト外の端末で動作確認をしてみましたが、何の問題もなく動きました。

Live USBを作成

CloudReadyのホームページ(neverware)から、USB Makerをダウンロードします。すべてのページが英語なのでなんともわかりづらく感じるかもしれませんが、このリンクの中ほどにある「Download the USB Maker」をクリックします。このファイルをダウンロード・インストールしようとすると次の画面が開かれます。

インストールの必要事項

  • 8GBか16GBのUSBメモリーが必要(8GB以上ならOK)
  • USBインストーラーを作るのに20分くらいかかる

これらに同意しつつ「Next」。使用するUSBのデバイスを選択します。するとそのままインストールが開始されます。

以前はCloudReadyの64bit版か32bit版どっちかの選択を迫られましたが、現在では64bit版が自動的にインストールされます。(2019年8月に32bit版のCloudReadyは更新を停止したようです。理由は最新のセキュリティや機能の更新をサポートできないことなどが挙げられていました)

Acer Aspire One 722 はもともと64bit版Windows7だったのでOK。リストに無かったYOGA 710でも動きましたのでとりあえずやってみて損はないでしょう。

「Download the USB Maker」は即USBにデータを作成してくれるのでとても楽です。もうひとつの選択肢 「Create a USB installer manually」 では、いったんPC内にCloudReadyのデータをダウンロードする方法で、ひと手間増えてしまいます。

Live USBでのCloudReadyの起動

CloudReadyのLive USBが完成したら、CloudReadyを導入するPCにUSBを挿して、USBでの起動を行います。電源を入れる前にUSBを挿します

Boot(起動)方法を選択するため、BIOS画面に行く必要があり、このあたり見たことの無い画面が連続するかもしれませんが、それほど恐ろしいことはないです。

電源ONからBIOS画面への行き方はPCによって多少違います。一度シャットダウンして「F2」を連打しつつ電源ONか、Deleteボタン連打(デスクトップで多い)で入れることが多いです。

Boot画面でUSBを1にもっていく

BIOS(UEFI)画面には入れたら起動を「USB Boot」に選択します。この方法は端末ごとに違いがあるのでそれぞれ検索してもらう必要があります。上の写真ではLenovoのBoot画面で、「USB HDD」をトップにもっていくことでUSBでのBootができます。

そして、USBを挿したまま起動するとCloudReadyがスタートします。

最初の画面で言語やキーボードを選択します。そして使用するWi-Fiを選択し、免責事項の確認がされ、Googleアカウントでログインするともう使用可能です。

ここまででUSBでのCloudReady起動ができました。あとはいろいろ試してみて不具合がでないか見てみます。 Acer Aspire One 722では先にも書きましたがWi-Fiをつかむことができず、とりあえず有線での接続を行いました。Lenovoのほうではすべて問題なく動作しました。

PCにCloudReadyをインストールする

USBでの起動で問題がなさそうなら、CloudReadyを直接PCのHDDかSSDにインストールできます。

デスクトップ右下からメニューを呼び出し、「Install OS」を選択。

ここをクリックすると…

「インストールしますか?」

「ハードディスクの中身を消してインストールしてもいいですか?

英語でそのように聞かれます。基本的にはCloudReadyはOSを置きかえて使うため、Windowsが入っていた場合はそれを消去してCloudReady(Chrome OS)にしてしまいます。もちろんもう一度Windowsに戻ることも可能ではありますが、またかなりの手間となります。

なので、USBでの起動でしっかりと動作を確かめ、今後はChromebookとして生きてゆくのだ!という強い覚悟と共にインストールしましょう。また、Windowsでのバックアップもしっかり行っておきましょう。

ちなみに上の写真のログアウトの隣にある電源ボタンでChromium OSをシャットダウンして、USBを抜いてから起動すると通常のWindowsが開きます(bootで設定したため)

もしChromium OSをHDDやSSDにインストールしないことに決めた場合、Bootの設定を元の状態にもどしておきましょう。

CloudReadyでのデュアルブート

CloudReadyでは、デュアルブートという方法もあるようです。 「Install CloudReady」 の次に「Standalone」と「Dual-boot」と出てくるため、この「Dual-boot」を選択することでWindowsとCloudReady両方を起動可能なPCとなるようです。(ここまでは私も試していないのではっきりはわかりません。)ただ、デュアルブートをサポートしていない機種もあるようで、このあたりは実際に試さないとわからない部分が多いです。私の機種では出てきませんでした。

決意の後にPC本体にCloudReadyをインスト―ルすると、USB起動時よりも若干速く起動するようになります。そしてBIOS画面から、通常の起動に戻すこともお忘れなく。

Acer Aspire One 722もChromebook化されて、感覚的にはWindowsよりも1.5倍ほど早くなったような気がしました。そしてGoogleのアプリをメインで使用されている方には十分な機能を持ちます。

ChomebookとClowdReadyの差

ChromebookはLenovoのS330という機種を用いていろいろといじっていますが、無料でインストールできるChromium OSとの違いはいくつか挙げると次のような点です。

CloudReadyはAndroidアプリが入らない

ChromebookではAndroidアプリが使用できる機種もありますが、Chromium OSのClowdReadyではそれらの機能はありません

Chromium OSは完全にChromeのみが動作し、拡張機能をアプリとしてダウンロードできるという仕様になっています。

ただ、OSの「軽さ」はChomium OSでも十分に体感でき、LenovoYOGA710(第7世代Core m3)では異様なほどの速さで動いてくれていました。

デスクトップ画面について

Chromebookのデスクトップ画面
Chomebookのデスクトップ画面(S330)

Chromium OSのデスクトップ画面
Chromium OSのデスクトップ画面(YOGA710)

ChromeとChromiumで、デスクトップ画面の表示が若干異なります。2つの画像で違いが判るでしょうか。色温度やディスプレイサイズの違いはPC側の問題ですが、GoogleChromeブラウザの色が違いますね。若干OSのバージョンが古いという点はありますが、中身はほぼ完全に普通のChromeです。

つまりClowdReadyを使えばほとんど完璧にChromebookを再現できるということですね。

Chrome OS・CloudReadyについてまとめ

Chrome OSとChromium OSの違いや、CloudReadyによるWindowsPCのChromebook化についてお伝えしました。現在、ChromebookはWindowsPCよりも安価でありつつ作業用途に合えば非常に使いやすいOSとなっています。

もしChromebookに興味があり、試しにどんなことができるのか確かめたいといった場合や、すこし古いPCをChromebook化して延命するためにもCloudReadyは便利です。是非参考にされてください。

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