Amazonプライムのメリット・デメリット【月額600円は高い?】
Amazonプライムにかなりの期間お世話になっている私ですが、サービス内容がとても多くてまだ使い切っていない部分もあると感じていました。
今回Amazonプライムの幅広いサービスを深く調べて試したので、Amazonプライムが気になっている方や、いつの間にかプライム会員になっていた方の参考になればと思います。
Amazonプライムの特徴
Amazonプライムの特典はトータル20個ほどになります。代表的なものを並べてみます。
・Prime Video
・Prime Music(約1億曲:シャッフル再生)
・Amazon Photos(写真を容量無制限に保存)
・Prime Reading(対象のKindle本読み放題)
・Prime Gaming(Twitch無料ゲーム)
・Amazonフレッシュ(生鮮食品など)
・Prime Try Before You Buy(購入前の試着サービス)
・プライム会員限定先行タイムセール(30分前に注文可能)
・らくらくベビー
料金プランについて
・月間プラン:600円
・年間プラン:5,900円
※2023年8月24日に料金改定(月額500円⇒600円、年額4,900円⇒5,900円)
月払いよりも年払いで一括の支払いのほうが1,300円も安いですが、年払いは途中解約しても余分に払った金額は戻ってきません。
学生の場合「Prime Student」が利用でき、通常会員の半額の月額250円で利用できます。(学生証明に必要なものは学生番号、学生証の写し、学校指定のメールアドレスなど)
通常のAmazonプライムは30日間の無料期間を利用することができ、Prime Studentの場合は6ヶ月間もの無料期間があります。
・Amazonプライム無料体験Amazonプライムの特典とメリット
購入金額2,000円以下でも送料無料
Amazonでは合計購入金額2,000円以上で送料無料になりますが、プライムになると2,000円以下でも送料は無料になります。
通常では2,000円以下の買い物の場合、410円(北海道・九州・沖縄・離島は450円)の送料が発生します。(Amazon発送の商品)
つまり、月に2回以上2,000円以下の商品を注文すると送料分で会費の元は取れます。Amazonでよく買い物をする方には普通におすすめですね。
お急ぎ便やお届け日時指定便も無料
お急ぎ便は注文から3日以内の到着を約束しているサービスで、ほとんどの場合1〜2日以内には届けてくれます。
お届け日時指定便はその名の通りで、配達時間を指定することができるサービスです。
プライム会員なら、お急ぎ便とお届け日時指定便の料金(510〜550円)が無料になります。
ということはお急ぎ便やお届け日時指定便を1回でも利用すれば、プライム料金の元は取れてしまいます。
さらに言えば「購入金額2,000円以下+お急ぎ便=追加料金920円」が無料という合わせ技を使うことで非常に得をした気分になれます。
お急ぎ便は結構助かる
個人的にはプライム会員になっていて「お急ぎ便」が非常に助かる場面がありました。
急に必要になった日用品や、仕事ですぐに使う物もお急ぎ便なら素早く入手できました。
そのスピード感と安心感がプライムの魅力です。楽天市場やYahoo!ショッピングでは実現しづらいサービスですね。
ちなみに30日間の無料期間を使って、30日以内に解約しても追加料金は取られないので、滅多にAmazonを使わないけど今回だけ送料無料にしたい時に使うのも手です。
沖縄本島もお急ぎ便が可能になった
プライム会員で「Amazon発送」の商品なら離島への送料も2,000円以下でも無料なのですが、お急ぎ便は使えませんでした。
しかし、ついに2022年3月14日から沖縄県の本島のみ、お急ぎ便が利用できるようになりました。(沖縄にAmaozonの倉庫ができたらしい)
ただし、沖縄本島以外の離島は残念ながらお急ぎ便を利用することはできません。(お急ぎ便を使えない地域:Amazonヘルプ)
特別取扱商品の手数料も無料
特別取扱商品とは、サイズが大きかったり重量の重い商品のことで、通常では配送料とは別に手数料が取られてしまいます。
大型テレビや洗濯機や冷蔵庫などの家電や、ペットボトルの箱買いなどいくつかのケースで手数料が別途必要となります。
この特別取扱商品手数料もプライム会員なら無料となります。
ただし、設置工事の費用などは別途かかります。また、沖縄県や離島など特別取扱商品の配送自体ができない地域もあります。(特別取扱商品の配送不可地域:Amazonヘルプ)
Amazon Prime Video(プライムビデオ)
Amazonプライムビデオは期間によって無料で見られるタイトルが変わってくるのも特徴です。トータルの作品数は明確にはなっていませんが、約5万本以上はあるようです。
Amazonプライムビデオ限定のタイトルも多い
Amazonプライムビデオ限定タイトルもなかなかお金がかかっているものもあり、さすがAmazonといったところ。
個人的にはイギリスの車番組の「TopGear」の続編(初期メンバーのもの)がプライムビデオだけで見られるのが良かったですね。
そのほかにもプライムビデオ限定のバラエティやオリジナルドラマ、映画が多数あります。
NetflixやHuluとの違い
プライムビデオ | Hulu | Netflix | |
---|---|---|---|
月額料金 | 600円 | 1,026円 | 790〜1,980円 |
作品数 | 5万本以上(推定) | 10万本以上 | 不明 |
無料お試し期間 | 30日間 | 14日間 | ー |
同時視聴 | 3台 | ー | 1〜4台 |
価格的にはAmazonプライムビデオは圧倒的に安いです。しかし、作品数はHuluやNetflixが多いようです。(トータルの本数は不明確)
Amazonプライムビデオ限定のコンテンツも強いですが、Netflixのオリジナルコンテンツはアカデミー賞受賞作品もあるなどさらに強力です。
Amazonプライムビデオは価格と作品数や作品のクオリティのバランス、コストパフォーマンスの高さが魅力と言えます。
日本でのシェア率的にもAmazonプライムビデオは圧倒的で全体の30%を超えています。ちなみにHuluは5%程度、Netflixは10%程度です。
Amazon Music
Amazon Musicは多くのアーティストの新曲までカバーし、YouTubeよりも音質が良い音楽サービスです。アルバムやプレイリストの再生も可能です。
Amazon MusicはPCでもスマホやタブレットでも利用できます。スマホ版のアプリもそれなりに使えて、バックグラウンド再生も可能です。
無料で聞ける楽曲が200万曲から1億曲に大幅に増加しましたが、それでも聴けないアーティストは存在していて、1億という数字は謎です。
また、現在の仕様がプレイリストのストレート再生ができず、シャッフル再生のみだったりスキップ機能が使えなかったりと使い勝手が非常に悪いです。
これらの機能を使うには月額980円(プライム会員は月額880円)のAmazon Music Unlimitedに追加加入する必要があります。
YouTube Premium(プレミアム)と比較
比較的近いサービスにYouTubeプレミアムがあり月額1,180円〜。Amazonプライムの倍以上の金額ですが、Amazon Music Unlimitedと合わせた1,380円よりは安いです。
YouTubeプレミアムの強みは、広告が非表示になってバックグラウンド再生やオフライン再生が可能になることです。さらにコンテンツの量もYouTubeは圧倒的です。
Amazon Prime VideoとAmazon Musicを合わせればコンテンツ量は勝負できるかもしれませんが、YouTubeの独自性には敵わない部分もあります。
映画やドラマを楽しむならAmazon Prime Videoはおすすめですが、通常のAmazon Musicは使い勝手が悪いため、音楽を楽しむにはAmazon Music Unlimitedも必須。
そうなるとコスパ的に微妙になってしまうのが現状です。プライム会員版のAmazon Musicの改善を期待したいところですね。
Amazon Photos
Amazonのオンラインストレージに無制限で劣化なしの画像をアップロードできるサービスです。それにプラスして5GBのビデオストレージも使えます。
比較対象はGoogleフォトになるでしょうか。AmazonはGoogleのサービスを超えようとしている感がありますね。
Googleフォトとの比較
Googleフォトは無料では最大15GBに容量の制限があり容量無制限のプランはありません。100GBプランで月額250円、2TBで月額1,300円というような料金体系です。
Amazonのフォトストレージは容量無制限で、それに加えて5GBのビデオストレージを利用可能です。
Googleですら容量無制限は廃止したのに、Amazon Photosは月額500円で全ての写真を元の解像度のまま保存できる強みがあります。
ただし、Googleフォトにはある無料プランがAmazon Photosには無いので、このストレージに頼る場合、ずっと会員費を払い続ける必要があります。
アプリの重さが気になる部分もありますが、もともとの画質のままで無制限に保存できるAmazon Photosは強力なストレージサービスと言えます。
Prime Reading(Kindle)
KindleアプリやKindle(端末)を使って1,000冊以上の書籍、雑誌、漫画を読むことができるサービスです。
上位のサービスにKindle Unlimitedがあり、月額980円で200万冊以上の書籍が読み放題になります。(プライム会員費用とは別)
Prime ReadingはKindle Unlimitedと比べて圧倒的に読める本数が少なく、どちらかというとKindle Unlimitedのお試し版的な位置づけになります。
Kindle端末について
Kindleアプリを使ってスマホなどで読むことができますが、個人的におすすめなのは「Kindle Paperwhite」という端末です。
Kindle専用の端末で、白黒表示しかできませんがE-inkという特殊なディスプレイを採用していて、紙媒体を読んでいるような感覚になります。
Amazon ReadingでKindleの使い勝手や書籍の量を試してみて、継続的に使われるならKindle Paperwhiteはおすすめ端末ですね。第7世代のレビューもしています。
プライム会員限定先行タイムセール
タイムセール商品を30分前に注文可能になるサービスです。
ちなみに全製品が対象になるわけではなく「会員先行タイムセール」という表示があるアイテムだけが対象になります。
タイムセールの情報を確実に受けとるために、アマゾン公式アプリをインストールしてタイムセール情報の通知をONにしておくことが大切です。
さらにウォッチリストを用いて気になる商品を登録しておくことで、その商品のセールが近づくと通知してくれます。
Amazonフレッシュ
Amazonフレッシュは新鮮な野菜や果物などの生鮮食品から、大容量の業務用商品まで幅広い商品を最短2時間で届けれくれるサービスです。
ただし、プライム会員であっても配送料は390円で最低注文金額は4,000円となっていて、10,000円以上の購入で送料無料となります。
さらに、対応しているエリアがとても狭く、今のところ東京都と神奈川県、千葉県の一部のみとなっています。
Prime Gaming
Prime Gamingは、オンラインゲーム内で特典を毎月受け取れたり、無料でダウンロード可能なゲームを遊べるサービスです。
さらに、Twichというライブストリーミング配信プラットフォームでの特典も得られます。
ゲームをプレイするためにはAmazonゲームアプリが必要なのですが、対応しているのはWindowsのみで、スマホなどでは遊べません。
Prime Try Before You Buy
Prime Try Before You Buyは、対象商品を最大4点選んで最長7日の間じっくりと試着ができるサービスです。
試着期間終了後に、購入する商品以外を返送(着払い)することができる、オンラインの試着サービスです。
全ての洋服が対象ではなく「Prime Try Before You Buy」の表記のある製品のみが対象になっています。
らくらくベビー
らくらくベビーは、お子さんの出産予定日か誕生日を登録することで、出産準備で役立つ用品(出産準備お試しBoxなど)をお得に手に入れられるサービスです。
対象のベビー商品をで2万円以上購入すると「らくベビ割引」が適用されて最大1万円OFFになったり、登録者限定セールとして対象商品が最大20%OFFで購入できます。
期間は出産予定の1年前から1年後の2年間です。出産準備お試しBoxのもらい方などは公式のヘルプをご覧ください。
・らくらくベビーデメリット
Amazonプライム会員にいつの間にかなっていることがある
Amazonでの買い物中に、意図せずにプライム会員になっていたという方もおられるでしょう。
これはAmazonの仕様で、プライムを30日間無料で試せるので選択を間違えてそのままプライム会員となり、30日を経過して正式に600円引かれてしまうパターンです。
プライム会員になるとAmazonのトップページのロゴにPrimeマークが付くので、勝手になっていないか確認すると良いです。
ちなみに30日無料期間のどのタイミングで解約したとしても、30日間はしっかりプライム会員でいられるので、解約は早めにしてOKです。
Amazonのサービスを利用しないと無駄になりがち
Amazonプライムの月額料金は600円と安いため、なんとなくプライム会員になっていてそのまま放置しているパターンもあると思います。
プライム限定のサービスを日常的に利用しなくなっても、クレジットカードから自動で引き落とされてしまうのがサブスクリプションサービスの怖さです。
送料やお急ぎ便などが無料になったり、Amazonプライムビデオなどメインと言えるサービスを、どの程度利用しているかをたまに確認してみるといいと思います。
Amazon MusicとReadingはお試し的な存在
いくつかのサービスを使ってみると、特にAmazon MusicとAmazon Readingはさらに上位のUnlimitedへ誘導するような仕組みになっているように感じます。
Amazon Musicはかなり改悪
Amazon Musicは2022年11月にアップデートがあり、Prime会員が再生できる曲数が200万曲から1億曲へと増加しました。
しかし、再生したい曲を選んでも別の曲が再生されたりする謎のシャッフル機能を搭載し、曲のスキップ回数の上限があったりと使いづらいです。
これはAmazon Music Unlimited(月額980円、プライム会員は月額880円)へ誘導するためと思いますが、ちょっと改悪しすぎたかもしれません。
実はAmazonのタブレットである「Fire HDシリーズ」を使うと、この呪いから解放されて、Unlimitedに加入しなくても普通に再生が可能です。
このためだけに1万円以上のタブレットを買うのは微妙ですが、参考までにレビュー記事も載せておきます。
Amazon Readingは最初からお試し版
Amazon Readingはそもそも読める書籍の数が1,000冊程度と少なく、お試し用のサービスと割り切った方がいいです。
やはり上位のKindle Unlimited(月額980円で200万冊が読み放題)を推してくるので、本格的にKindle本を読み漁りたくなったら追加加入してもいいかと思います。
Amazonプライムはやはり買い物での優位性がメインのサービスと考えた方が良さそうです。AmazonプライムビデオやAmazon Photosあたりは今のところ良いですけどね。
まとめ
Amazonプライムのメリット・デメリットをまとめてみました。非常に幅広いサービスで、Amazonでの買い物をよくされるなら入っていて損はないでしょう。
買い物はあまりされない場合でも、AmazonプライムビデオやAmazon Photosといったサービスは十分に使えます。
プライム会員として色々なサービスを使ってきた私ですが、月額600円なら十分に満足できる内容だと感じています。
特に配送料が2,000円以下でも無料になったり、お急ぎ便なども自由に使える点などは実用性が非常に高くて助かる場面も多いです。
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