買わないほうがいいノートパソコンの特徴【安くても最低限のスペックを確保】

今回は買わない方が良いノートパソコン、言い換えると購入時に絶対にチェックしてほしいポイントを挙げてみます。

低予算でおすすめのモデルも選んでいますが、どこかで必ずコストカットしているので、慎重にスペックを見る必要があります。

買わない方が良いノートパソコンの特徴

注意すべき項目

中古品

価格が安いとしても中古品のノートパソコンはおすすめしません。特にオンラインで中古のノートパソコンを買うのはリスクが高いです。

ノートパソコンは小型な分、劣化していくパーツが多くその速度も早いです。さらにパーツの交換が難しいということなどが理由です。

この記事ではあくまでも新品のノートパソコンのスペックの見方などを解説しています。中古ノートパソコンで程度の良いものを見極めるのは非常に難しいです。

私も中古でデスクトップPCは買うことはあっても中古ノートパソコンを買うことはありませんでした。

CPUが古いのにWindows 11が搭載されている

Windows 11の壁画

最近多いのが「Windows 11に対応していない」のに無理やりアップデートされているモデルです。

Amazonの売れ筋ノートパソコンでも意外と多くあり「整備済み品」などで少し古いモデルにWindows 11をインストールして販売しているものがあります。

Windows 11に対応していないのに無理やりアップデートしている場合は、公式からのサポートがいつ切られるかわかりません。

Windows 11への対応要項はCPUの縛りが厳しめになっていて、第8世代以降のIntel CPUか第2世代以降のAMD CPUが必要です。

この見極めが若干難しいですが、CPUの記載が古かったり、発売時期が2018年よりも古いPCは危ないです。

無名すぎるメーカーのPC

ノートパソコンで有名メーカーとしてはLenovo、HP、DELL、ASUS、Acer、NECなどがあります。

これらのブランドは基本的にはアフターフォローも問題なく、信頼できるPCを売っています。

最近ではJumperやchuwiなどの中国ブランドも低価格のPCを出しています。この辺りのブランドは一応使えますが、耐久性などに疑問が残ります。

一番怖いのはノーブランド品として超低価格で売られているモデルで、最初からWindowsのセットアップがしてあったりとかなり怪しいものもあります。

できる限り名の知れたブランドのノートパソコンを選ぶようにしましょう。

メモリが4GB

ノートパソコンで重要なスペックの一つは搭載メモリ量で最低8GB以上欲しいです。4GB搭載モデルは避けましょう。

たとえ重い作業をしないとしても、将来性を考えてメモリは8GB以上を選びましょう。いまだに4GBメモリのモデルが売られていますが、正直ほとんど使えないです。

最近はメモリ増設ができない機種がほとんどなので、購入時に要チェックなポイントです。

特にWindows 11ではさらにメモリの使用量が増えていて、システム要項には4GB以上とありますが、実質8GBは必須ですね。

ストレージがHDDやeMMC

HDDドライブ

HDD(ハードディスクドライブ)やeMMC(エンベッテッドマルチメディアカード)を搭載したモデルは避けた方がいいです。

ストレージはSSD(ソリッドステートドライブ)であるものを選びましょう。容量は少なくても良いです。(128GBくらいあればOK)

これらは体感の速度が10倍くらい(実際に測っても)違いますし、どんな作業をする時にもこの速度差がついてまわります。

ちなみに外付けのSSDも高速で大容量なものがあるので、本体容量はそこまでこだわらなくても良くなっています。

CPUがCore iやRyzenシリーズではない

AMDのCPU

CPU性能ですが、できれば「Intel」か「AMD」から出している「Core i」シリーズか「Ryzen」シリーズの中から選びましょう。

新品で購入するなら、これらのCPUでも比較的新しいものが載っているのでそこまで細かく追求しなくても大丈夫です。

予算が許すならCore i5やRyzen 5以上の最新世代のものを選ぶと当分使っていけるスペックで、軽い動画編集などもできるでしょう。

Intelの「Celeron」や「Atom」AMDの「Athlon」などのCPUは性能がかなり低いので、選択肢から外す方が無難です。

ディスプレイの解像度がフルHD以下

解像度の低いモニター

ディスプレイは解像度がフルHD以下のモデルはやめましょう。特に13インチ以上のノートPCでは確実にフルHD以上は欲しいです。

フルHDとは「1920×1080」や「1920×1200」という画素数のモニターのことです。これ以下の例えばHD画質が「1280×720」くらいになってきます。

ディスプレイのサイズにもよりますが、フルHD解像度あれば作業スペース的に困ることはほとんどありません。

しかしHD解像度のディスプレイなどを選んでしまうと、画質が荒く作業スペースも非常に狭く感じてしまいます。

ディスプレイサイズは好み

ディスプレイの大きさ=PCそのものの大きさとなるのでこのサイズは利用用途で変わります。よく持ち歩く場合には14インチ以下のモデル、据え置きなら15インチ以上がおすすめです。

11インチくらいの大きさなら画質はHDでもそこまで気にならないでしょう。どうしても作業効率は下がり気味になります。

ちょっと細かな点ですが、画面の綺麗さではTN液晶よりもIPS液晶が上で、色再現性の高いパネルになるにつれて価格が結構上がります。

TN液晶でも事務用途ではそこまで問題なく使えるので、どこまで色にこだわるかというのと予算のバランスになってきます。

低予算でおすすめノートパソコン

Lenovoのノートパソコン

価格を抑えつつもスペックも重視した場合のおすすめPCをいくつか挙げてみます。ここまでで挙げた条件を満たすモデルも6万円程度から手に入ります。

注意点として価格が3万円を切るようなモデルは、ほとんどが使いづらくて長く使えないでしょう。

ちなみに使用用途としてはOfficeや文書作成などの事務作業やWeb・動画閲覧などを想定しています。

Lenovo IdeaPad シリーズ

レノボの「Ideapad」シリーズはコストパフォーマンスに優れた売れ筋モデルです。

IdeapadはSlimとFlexというバージョンに分かれていて、Slimは通常のクラムシェルタイプでFlexは360度ディスプレイが回転するタイプです。

100番台から500番台まで、細かい部分の性能が上がっていくイメージです。どのモデルも性能と価格のバランスが良くて売り切れになりがちです。

CPUがCore i5かRyzen 5、8GBメモリ、256GBのSSD、ディスプレイは14インチくらいのスペックのモデルが狙い目です。

Lenovoの問題点は、欲しい機種の在庫状況がとても早く変わってしまい、いつの間にか生産を終了しているパターンがあることや、納期が遅い場合があることです。

Lenovo製品はコストパフォーマンスは圧倒的に高いので、セール情報などをチェックして良さそうな製品は早めに購入してしまうのが良いですね。

個人的に一押しなのはIdeaPsd Slim 570(14)で、スペックとのバランスも良い万人受けするハイコスパモデルです。

IdeaPad Slim 570(14型 AMD)

HP シリーズ

HP(ヒューレットパッカード)のノートパソコンの品質と性能と価格のバランスは素晴らしいです。

特に社名そのままの「HP」シリーズはエントリーグレードですが、基本的な性能は十分に高くて長く使えるモデルです。サイズは14〜17インチが出されています。

ただ、最も低価格なグレードの場合はメモリ量やCPUのスペックが低い場合もあるので、一つ上のグレードくらいから選択していくと間違いないでしょう。

スペック的にはLenovoと近いものを低価格で提供してくれていて、サポートも比較的しっかりしてくれている印象です。

セール時に安く手に入れることができれば圧倒的にお得です。

HP シリーズ icon

各セールのリンクは販売されている内容が毎回異なりますが、今回紹介した注意点に気をつけておけば、ほぼ失敗なく選ぶことができるでしょう。

最新世代ならAMD Ryzen 3、Intel Core i3搭載モデルでも十分な性能です。そして取り上げたモデルはWindows 11に対応しています。

ドンキPCについて

ドンキホーテが発売している格安PC「MUGAストイックPC」が3万円台から売られていて、YouTuberの方などがレビューしてくださっています。

個人的にはドンキPCに搭載されているCPUがIntelのCeleronで、メモリ4GB、ストレージがeMMC 64GBの時点で全くお勧めしません。

ただ、ここまでで紹介したPCは基本的な作業をストレスなく行えるスペックを満たしたモデルでした。

言い換えれば、基本的な作業を多少のストレスを感じつつも出来さえすれば良い、とにかく安いものが良い、というならばドンキPCは無くはない選択肢かもしれません。

3万円台で謎のメーカーの怪しいソフトの入ったPCを買うよりかは、ドンキPCの方が安心できるとも言えるでしょう。(おすすめはしませんが)

Chromebookについて

価格が安いノートパソコンとしてChromebookが良く売られるようになりました。

Chromebookは特に学校での導入が進んでいる管理しやすいPCで、Googleアカウントでログインすればすぐに使えるのが便利です。

ただし、WindowsやMacと異なりソフトウェアを動かすことができず、ブラウザ上での作業のみで完結させる必要のあるPCです。

価格が安いというだけで買ってしまうと、後々になってできない作業があることに気づくパターンもあるので注意です。

Chromebookについての詳細は次の記事を参考にされてください。

まとめ

低価格でもしっかり選べば十分な性能のPCを買える

スペックの高いグレードもいくらでもあるため、余裕があるならそちらを選ぶと長く使えますが、限られた予算でもしっかり選べば十分な性能のモデルはあります。

Lenovo、HP、DELLなどから近い値段帯で発売されていて、PCのスペックは各社競合してくれています。

軽い動画編集なども可能になる、10万円くらいの予算で探す場合は次の記事を参考にしてみてください。

基本的に自宅で据え置き機として使う場合にはデスクトップPCもおすすめです。寿命の長さやメンテナンスのしやすさなどのメリットがありますね。

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