ELECOM TK-FDM109TKBK 格安テンキーレスキーボードのレビュー
家でも職場でも気軽に使える、とにかく安価で使えるキーボード「エレコム TK-FDM109TKBK」を購入レビューしました。何台目のなのかは数えていません。
エレコム TK-FDM109TKBKの概要
エレコム TK-FDM109TKBKの特徴
- 安くてテンキーレスで癖のない配列
- キータッチが軽くて疲れにくい
- USBレシーバー接続
ざっくりと特徴としては以上のようなコスパの高いワイヤレスキーボードですね。
スペック
- キー方式:メンブレン
- キー配列:JIS企画準拠(標準日本語配列)
- キー数:92キー
- キーピッチ:19mm
- ストローク:2.5mm
- サイズ:幅360×奥行142×高さ26(mm)スタンド時用時 高さ約34mm
- 重量:約500g(電池含む)
- 対応OS:Windows
- 駆動方式:単4乾電池1本
- 接続方式:2.4GHz無線(USBレシーバー)
- その他:表面が抗菌仕様(JSAの試験に準拠)
細かくレビューしていきます。
TK-FDM109TKBKのメリット
価格が安い
Amazonで2,000円くらいで購入できるワイヤレスキーボードは安い部類です。
同じくワイヤレスで似たサイズのゲーミングキーボードG913 TKL(3万円弱)と比べると桁違いに安いです。(比較対象がおかしい)
そのような高級キーボードは確かにある場面において最強の働きをしますが、一般利用ではそこまでの差はないです。
もちろん、厳密には打鍵感や質感や機能の面で異なりますが、2,000円程度で十分使えるワイヤレスキーボードがTK-FDM109TKです。
また、単4電池が1本ついてくるのも親切ですね。このカバーの中にUSBレシーバーが入っています。
ワイヤレス&テンキーレス設計
2.4GHz ワイヤレスかつ標準配列なテンキーレスキーボードは、それほど種類がありません。
個人的にはBluetoothよりもUSBレシーバーを使うワイヤレスキーボードが好きで、BIOS画面も操作できたり、反応も良いのです。
テンキーレスはキーとマウスの間隔が狭くなり、作業の効率が上がる場合があります。(テンキーが重要な作業を除く)
さらに小さいパンタグラフ方式のペラペラなコンパクトキーボードがあります。
あとはゲーミングでメカニカル方式のコンパクトキーボードがありますが、ワイヤレスは高額になる場合が多いです。
この安価な価格帯で標準的なテンキーレスのワイヤレスは貴重な存在ですね。
キー配列や打鍵感が普通に良い
キー配列やピッチが標準的で癖がないところもポイントが高いです。
いたって標準的なキー配列 |
これ以上コンパクトなキーボードではほとんどが若干の特殊配列になったりします。
加えてストロークが短くて打鍵感が軽いのも個人的には好みです。アイソレーションタイプ(キーが独立している)なのはノートPC派には使いやすいです。
エレコムのデータを見ると押下圧は軽めの45g程度に設定されているようで、パッケージにある「サクサク軽い打ち心地」は本当ですね。
ただし、ここは好みのわかれる部分でちょっとキーが軽すぎると感じる場合もありますし、ストロークは2.5mmとメンブレンとしては浅いので底打ち感が出ます。
完全に好みの分かれるので打鍵感がとてもいいとは言えませんが、普通に使えて疲れにくい軽さです。
伝わるかは微妙ですが、キーの軽さはストロークの浅い赤軸のメカニカルキーボードに近い気がします。(サクサク感はないですが)
打鍵音が比較的静かで、オフィスにもっていって使っても文句は言われないレベルです。
背面には滑り止め付きのチルトも1段階用意されていて、チルト無しで約4°、チルトスタンドを立てると約9°の傾斜が付きます。
乾電池1本で相当持つ
単4電池1本が付属していて、目安の使用可能時間は約2年間となっていて、持ちが良いです。
バックライトはもちろんなく、PCとの接続時にどこかが光ることもない。唯一電源ONで一瞬ランプが点灯しますね。
実際どれくらいバッテリーが持つかは今後検証していきます。
TK-FDM109TKBKの弱点
キーが少しガタつく(メンブレン方式ゆえ)
TK-FDM109はメンブレン方式で、ラバーの力を使ってキーを反発させていることもあり、キーの揺れ、ガタつきがちょっとあります。
他のメンブレンキーボードでカチッとしたものもあるので、製品の作りの問題かなと思います。
とはいえ、この若干揺れるくらいの遊びがある方が負担が少ないという考え方もあるかもしれないので難しいところです。
Enterキーの打鍵音が気になる
私の個体の問題かもしれませんが、Enterキーのぐらつきとカチャカチャ音が大きめで少々安っぽい感じを受けます。(安いんですけどね)
他の大きめなキー(Spaceキー)などはそうでもないので、私のEnterキーだけの可能性もああります。
また、キーが押せないような致命的な問題ではなく、しばらく打っているうちに慣れてくるレベルでした。
質感に高級感はない
全体的なつくりがちょっとチープなのはあります。とはいえ、値段を考えれば文句は言えません。
右上の電源スイッチ部分は若干目立つような気がしますね。
加えてキートップの印字が結構薄めなようで、ハードに使っていると結構早く消えてきてしまうようです(Amazonレビューに報告あり)。
対応OSは基本Windowsのみ
正式に対応しているのはWindowsのみとなっていますし、印字もWindows用です。
ただ、M1 MacBook Air(JIS配列)にUSBハブを噛ませて接続したところ、一応JISキーボードとして動作しました。
ただし「全角/半角」は「`」となったり「変換・無変換」は無反応。「PrintScreen」「ScrollLock」「Pause/Break」は正常に機能しませんでした。
確かにWindows用のキーボードという認識で購入するのが無難ですね。
コンパクトキーボード(パンタグラフ方式)と比較
E-win製のコンパクトキーボード(Bluetooth接続)との比較です。置いてみると結構サイズに差が出ます。
テンキーレスかコンパクトか
テンキーレスのTK-FDM109はフルサイズと比べると幅が短いですが、さらにコンパクトサイズなキーボードの一つがE-winです。
個人的意見ですが、完璧に日本語配列を覚えた方、仕事でフルサイズの日本語配列を使われている方はテンキーレスモデルがおすすめです。
ノートパソコンを中心に利用してきた、今でもよく利用する方はコンパクトキーボードがおすすめ。
私はキーボードを買いすぎてどちらも良いなと感じるのですが、正直慣れた配列、サイズのものに合わせるのが無難だと思います。
エレコムにはフルサイズから最もコンパクトなモデルまで用意されているので、ご自身の慣れたスタイルのキーボードを選ばれるのが良いでしょう。
メンブレンとパンタグラフ
ストロークはエレコム製がちょっと深いです。ここは好みかなと。ただ、エレコムはキーの揺れがあるのが気になるかもしれません。
ノートパソコンは同じくラバーを使いますが「パンタグラフ」という機構を使ってさらに薄型にできています。
横から見ると特に薄さの違いがわかります。エレコム TK-FDM109TKが一番低いところで約16mmなのに対してE-winは約8mmです。
個人的には一番手前のキー高さが20mm以内ならパームレストは不要かなと感じます。
また、パンタグラフ方式のメリットとして、構造上キーがあまりぐらつかない設計になっています。
ストローク量についてはメンブレン方式が深くとれるのですが、安定感や素早い操作にはパンタグラフ方式が向いています。
US配列は玄人向けか…
日本の製品はJIS(日本語)配列が一般的ですが、US配列が良いという場合にも一応探すとエレコムにもあったりします。
ただ、US配列が好みの方は恐らく結構キーボードに凝っておられると思うのでこの値段帯は狙われないかなとも思います。
US配列なら、キークロンあたりを買いたいなと思っているところです。(これ以上キーボード買って大丈夫なのか…?)
まとめ
エレコム TK-FDM109TKBKのレビューをしてみました。
確かに軽いうち心地で、個人的には結構好きな打鍵感。そしてテンキーレスで標準的な日本語配列。
なにより2,000円程度で購入できるコスパの高さ。普段使いや仕事で使うのにおすすめできるスタンダードなキーボードです。
高級感や素晴らしい打鍵感というのは無いですが、地味に使いやすい素直なキーボードと言えますね。
私も職場に持っていって使っていく予定です。