Anker PowerConf C200 実機レビュー【最高2K画質でハイコスパ】
結論から言うとAnker PowerConf C200のは、コスパの高い高解像度でコンパクトなWebカメラでした。
価格はAmazonで約7,000円で、エントリークラスの2,000円程度のWebカメラとは明らかにグレードが異なる製品です。(※数万円する上位グレードほどではないです)
Web会議やスクーリング等で威力を発揮するオートフォーカス機能や、ソフトウェアで画質・画角調整などが可能な高機能なWebカメラですね。
Anker PowerConf C200 詳細
スペック
- サイズ:約55 x 51 x 41mm
- 重さ:約83g
- 対応機種:Windows 10 / 11 Mac OS 10.11 以降
- 接続方式:USB-C(Webカメラ側)・USB-A(PC側)
- フレームレート:最大30fps
- 画角:65° / 78° / 95°(詳細設定も可能)
- 画質:最大 2560×1440
- 付属品:USB-C to USB-Aケーブル、クイックスタートガイド、安全マニュアル
外観
正面から見ると2K解像度に対応するカメラ部分と、左右下側にあるマイクが搭載されますが、前面のサイズ感は小さいです。
ディスプレイなどに引っ掛ける可動部分は結構自由度が高く、底面部分は最大180°くらい開けます。
裏面(USBポート側)はシンプルにUSB-C端子があるだけですね。ちょっと奥まったところにメス側コネクタがあります。
上部にはプライバシーシールド用の物理スイッチがあります。スムーズに開閉できて使いやすいです。ちなみに裏側には三脚用のネジ穴もあります。
付属品
付属品は、Webカメラ本体とUSB-C to USB-Aケーブル(90cm)、クイックスタートガイド、安全マニュアルです。
専用ソフトウェアはAnker公式サイトからダウンロードできます。(https://www.ankerjapan.com/products/a3369)
実際の使用感
2K(2560×1440)の高解像度による精細な映像
2Kの高画質で通信相手に鮮明な映像を送信することができます。また、特別な操作なく被写体に自動でピントを合わせるオートフォーカスも搭載しています。
この高解像度を本気で活用できる機会は多くないですが、画角調整でズームした際にもビデオ会議などで高画質をキープ可能です。
ビデオ会議用アプリは大体上限の解像度が決まっているので、1080p程度で十分ではありますが、もともとの画質が良いほど圧縮しても綺麗だと言われたりします。※
(※ 2K=1440p、Zoomの最大解像度は720p、Microsoft Teamsの最大解像度は360p)
F2.0の明るいレンズ
Webカメラとしては明るいF値(F2.0)により、暗い環境でも利用することが可能です。ただし、一定以上暗い場合はそこまで精細な映像にはなりません。
オートフォーカス機能
オートフォーカス機能を搭載し、特別な操作なく自動でピントを合わせることができます。
5cmくらいまで寄ってもちゃんとピントが合うのが安いWebカメラとは大きく異なると感じました。※オートフォーカスについては注意点でも扱っています。
ソフトウェアでのカスタマイズが優秀
「Anker Work」ソフトウェアを使用することで65°、78°、95°(さらに細かくも可能)に画角をカスタマイズ可能です。
画角調整(最小では恐らく1度単位)に加えて、カメラの中心位置も細かく設定できるのも便利です。
また、解像度も360p・720p・1080p・2K(1440p)から選択でき、あえて解像度を下げることもできます。
ほかにも、明るさ・コントラスト・彩度・シャープネスの調整も行うことができ、かなりカスタマイズの自由度が高いです。
初期状態で使うよりも、一度「Anker Work」を使って調整すれば、明らかに鮮明で見やすい映像になります。
個人的には「画像設定」は全体的に55~60くらいに設定すると良い感じに映るように感じます。オートフォーカスのON・OFFも可能です。
しかも、一度設定するとソフトウェアが動いていなくても本体に情報が記憶されるようで、各ビデオ通話アプリに自動反映されます。
マイクの設定も全指向性(360°)か単一指向性(90°)で変更可能なのも優秀ですね。単一指向性で使うと周りの音が入りにくくなります。
結論としてAnker PowerConf C200を使うなら「Anker Work」の導入は必須に近いと感じました。
■ダウンロード先 Anker公式HP:https://www.ankerjapan.com/products/a3369
コンパクトサイズで取り回しやすい
可動部分を閉じると約5cm四方のコンパクトサイズで約83gの軽量設計となっています。おかげで設置の自由度が高く、外への持ち運びも楽です。
プライバシーシールド
カメラを使用しないときはレンズを物理的にカバーすることができるプライバシーシールドを搭載しているため、不要な映り込みを防ぐことができます。
シャッターを閉じると結構目立つ赤色なのが分かりやすいのですが、ちょっと目立ち過ぎる気もします。(個人的には気にならないです)
USB-C端子での接続が便利
Webカメラ側ではUSB-Cでの接続となり、取り外しが可能なことも便利です。カメラ側で外して、すぐにほかの端末に繋げられます。
ただし、端子が奥まったところにあるのがちょっと注意点で、USB-Cコネクタ側のサイズは結構細くないと使えないです。USB2.0規格だと思われます。
音声処理機能
本体に2台のマイクを搭載のデュアルマイク構造を採用して、環境雑音を自動で調節する「ノイズリダクション機能」もあります。
音声の入力ボリュームを自動で調整する「オートゲインコントロール機能」で相手への均一でクリアな音声が届きます。(※気になる点でも扱います)
気になる点・注意点
オートフォーカスには若干時間がかかる時がある
この価格帯でオートフォーカスが付いていて、5cmまで近づけてもしっかりピントが合うのは強いです。
ただ、若干ですがピントを合わせるまでの動作にもたつきを感じます。(※私自身カメラなど初心者なので詳しくは語れませんが感覚的な話です)
何か物を近づけてフォーカスしたい場合は、極端に近いところに持って行ってから徐々に後退していくとピントが合いやすいようです。
プライバシーシャッターを開けた時ももたつく時があり、この際も同様に手をカメラにかぶせるくらい近づけてから徐々に離していくと良い時があります。
ピントが合いさえすればかなりくっきりとした映像になるので、このクセには慣れてあげればいい感じがしますね。
マイク性能はほどほど
マイクはノイズリダクションやオートゲインコントロールなどが搭載されていて、鮮明に音を拾ってくれます。
ただ、ノイズ除去の影響なのか若干機械的な音質になるように感じます。コンデンサーマイクと比べると少し音程も高めに聞こえますね。
比較しての話なので、Webカメラ付属マイクとしてはクリアな音質でWeb会議等では十分な性能だと思います。
Web会議等で必要最低限ならもっと安価な製品もある
正直、実売価格5,000円以上のWebカメラは、メインで映る機会が多いなど画質を重視する場合に選ぶ製品だと思います。
普通にWeb会議等で画質に気を使う必要があまりないなら2,000円程度の製品でも十分だったりします。
例えば一人で使うにはカメラ(720p 画角60°)もマイクの性能も十分な「ロジクール C270n」などが売れ筋ですね。
他にも3,000円前後で売られている「Creative Live! Cam Sync 1080p V2」は画角が77°で1080p解像度、マイクも結構いい製品でおすすめです。
結局は用途次第
Anker PowerConf C200はこれらのWebカメラの倍くらいの価格で、高解像度・オートフォーカス・ソフトウェアによる細かい調整ができる点が強みです。
実際にはノートPCのインカメラで十分な場合などもあると思うので、用途に応じて選択するのが良いと思いますね。
Anker PowerConf C200のまとめ
Anker PowerConf C200の基本性能はとても高く、最大2K解像度でオートフォーカスにも対応しており色々な場面で使えます。
また、専用のソフトウェア「Anker Work」を使って微調整すれば個々の環境に合ったちょうどよい画角や画質を得ることができます。
コンパクトさやUSB-Cでの接続なども結構優秀で7,000円程度なためコスパも高く、利用頻度の高い方でも十分に満足できる製品だと思います。