M1チップ搭載MacBook Airはメモリ8GBで十分?【用途次第で問題なく使える】

2020年11月に発売された、M1チップ搭載のMacBook Airはその圧倒的な性能の高さでIntelやAMDのCPUを搭載したモデルを上回るコストパフォーマンスを実現しました。

M1 MacBook Airは非常に高い性能を持ちつつも価格も抑え目でハイコスパなのですが、よく言われる質問が、メモリが8GBで足りるのか?という点です。

今回はM1 MacBook Airのメモリ量と、M2やM1 Pro、M1 Maxといったより強力なチップを搭載したMacBookを比べて、どう選べばいいのかも考えます。

メモリの役割と価格

メモリ容量は作業スペース的な例えをされることが多く、広い作業スペースがあるとそれだけ効率的にたくさんの作業を行えるというイメージです。

Appleストアからの購入の場合、M1 MacBook Airのメモリの容量は8GB以上から選択できます。例えば8GBから16GBに増量すると約28,000円程度が上乗せされます。

WindowsPCを自作で組んでいるとメモリを16GBに増量しただけで28,000円は高すぎるんですが、MacBookの場合は自力で換装できないのでしょうがないです。

M1 Macは、せっかく元々の価格が安いのにメモリを増量したらそれだけで20%近く価格が上がってしまうとなると、8GBじゃダメなのかな?となりますよね。

メモリ8GBで足りるか問題

MacBook Airの最低メモリ容量の8GBで足りるのかについて、よく言われることは次のような内容です。

メモリが8GBモデルでも重い動画編集や画像編集などをしないのであれば十分

この言い方は確かに大体合っていて、曖昧ではありますが重い作業をしないなら最低構成のメモリ8GB、SSD256GBで十分と言えます。

では、具体的にどんな作業が重くて、8GBだと厳しくなってくるのでしょうか。

私の使っているM1 MacBook Airがまさにメモリ8GB、SSD256GBの最小構成なので、実際に色々試したり、他の方の実際の声も加えて検証してみたいと思います。

ちなみに、Windows PCの場合にもメモリは最低8GBは必要という記事も書いています。

8GBのメモリを使い切る作業とは

正直メモリ8GBのM1 MacBook Airでも、その性能を使い切るにはかなり重いアプリを動作させたり、さまざまなアプリを同時に開いて作業する必要があります。

例えば、外部モニターに接続してSidecarでiPadもモニター化、その状態でChromeブラウザのタブを数十個開きながら記事作成なら問題ないです。(私が普段する作業ですね)

また、動画編集についてもフルHD画質で「iMovie」や「Final Cut Pro」などを用いたカット編集、テロップ入れなどは問題ないです。

しかし「Adobe Premiere Pro」を動作させるとメモリ使用量は10GBを超えてくるため、動作自体が困難になるというレビューも聞かれます。

Adobe系アプリのメモリ使用量が非常に多いので、これらのアプリを日常的に利用されるならメモリは最低16GB以上必要と考えておいて間違い無いでしょう。

その他、4Kなどの超高画質で長時間の動画編集や、RAWファイルの写真現像などの作業にも最低16GB以上のメモリが推奨されます。

このような、いわゆるプロ用途での使用となると8GBメモリで作業を行うことは現実的ではありません。「メモリスワップ」が多用されてレスポンスが悪くなったりします。

メモリスワップとは

macOS側で、メモリ(主記憶装置)からSSD(補助記憶装置)に仮想メモリとして一時的に退避させてくれる機能です。

メモリに比べるとSSD(記憶媒体)の速度は大幅に遅いため、メモリスワップの量が増えるとパフォーマンスは低下していきます。

8GBメモリで約34GB/s、256GB SSDで約2〜3GB/s(シーケンシャル)という速度差なので10倍以上の差があるわけです。(厳密な比較ではありません)

できればメモリスワップという機能は使わずに、メインメモリのみで運用できているのが理想です。

プロ用途ならM1 MacBook Airは選択肢に入らない場合も

もしも、プロ仕様のスペックが求められる環境での使用が想定されるなら、そもそもMacBook Airというエントリーモデルを選ばない方が良い場合もあるでしょう。

M1 MacBook Airのメモリ量を8GBから16GBに変更よりも、さらに上のグレードのモデルを購入する方が将来的にも安心して重い作業を行えます。

14か16インチのMacBook Proで、メモリも16GB〜32GBくらいを積んだモデルがプロ向けのモデルと言えます。

プロ用途じゃないならM1チップ&メモリ8GBで十分

M1 MacBook Airはプロレベルの作業を行わない、ほとんどのユーザーにとって必要十分なポテンシャルを持っているモデルと言えます。

その意味ではメモリは8GBあれば十分、ということにもなります。もしも今後重い作業を行うことがわかっているなら上位グレードモデルを視野に入れましょう。

そうでない場合、つまりブラウザ上で完結できる作業や軽い画像、動画編集レベルであればメモリ8GBのM1 MacBook Airで十分過ぎるスペックなのです。

さらに言えば、そのくらいの作業で「Mac」を使う必要性が無いのであれば10万円以内でWindowsのノートPCが購入でき、スペックも十分だったりします。

メモリを浪費しない運用方法

重い作業を行わないけれど、なぜだかメモリ使用量がとても増えてしまう場合があります。

とりあえずは現状でどれくらいメモリを使用しているかをチェックしてみましょう。「Launchpad」の「その他」の中にある「アクティビティモニタ」で確認できます。

アクティビティモニタを選択

それでもって、次の画面になるわけですが、ずらっと現在使用しているアプリのメモリ使用量が多い順に並び、下にトータルで使われているメモリ量が出ています。

この状態ではメモリにはまだ余裕があり「メモリプレッシャー」というところもグリーンで問題なしです。

このメモリプレッシャーが黄色から赤になったくらいで結構ギリギリだよー、という状況を表してくれます。

スリープ状態でずっと運用したり(長い期間再起動などをしていない状態)アプリを大量に開いたままにすると結構そうなります。

対策例

これらの解決策は意外と簡単で、時々「再起動」や電源を落としてあげたり、給電をしないで使う期間を設けたりすると良いです。

MacBookは基本的にスリープ運用で電源挿しっぱなしでも問題ありませんが、時々リフレッシュしてあげることでメモリを解放して、またサクサクな動きを見せてくれます。

また、アプリを定期的に終了するとか、使っていないアプリを削除する、といったことでも動きを軽くしてあげられます。

ストレージも最低容量で十分

M1 MacBook Airのストレージはメモリと同様に最低容量の256GBで十分だと感じています。

動画編集などで重いファイルを扱う必要がある場合には512GB以上は欲しいところですが、外付けSSDなどを用いれば、ほとんど256GBで足りてしまうでしょう。

外付けSSDの速度低下について

ちなみにM1 MacBook Airの弱点に外付けSSDの速度が遅いという問題があります。

一定の条件(USB3.2接続など)で速度低下が見られるとのことです。Thunderboltでの接続では問題ないとのこと。

USB3.x接続で1000Mbpsを超えるような高速なSSDでは速度低下が大きくなるので、そこまで早くない500Mbpsくらいのモデルを選ぶのがいいかもしれません。

高速での通信を行うにはThunderbolt接続が可能なSSDを選ぶ必要があります。

速度低下の原因は不明のようなので、個人的にはM1 Macの外付けSSDは速度をあまり気にせずに使うくらいがよさそうです。 

ちなみに、ポータブルSSDはサンディスク製やSamsung製が評判が良くて安心です。

M2 Pro・Maxチップ搭載Macについて

最近立て続けにM1に続く新世代のチップが発表されていて、具体的にはどのモデルがどういう作業に向いているのかなどが分かりにくくなっています。

ここではざっくりとM2、M2 Pro、M2 Maxチップ搭載のMacBookのベストな利用用途を考えます。

結論から言ってしまうと、M1 MacBook Air(メモリ8GB)以上の性能が必要なら、メモリ量に加えて、M2 Pro以上のチップを搭載したモデルを選ぶのが良いでしょう。

M2チップ搭載MacBook AirとPro

・164,800円〜

M1 MacBookからデザインが変更されてカラーバリエーションも増え、MagSafe 3にも対応し、CPU性能も20%くらい向上しました。

M1同様にメモリを16GB、SSDを512GB以上積めば幅広い用途で長く使えるマシンです。(ストレージが256GBだとSSD速度がM1 Macより遅くなるため)

ただ、そこまでカスタマイズすると価格は約22万円以上で、M1 MacBook Airの最小構成から考えると+10万円くらい金額になってさらに上位機種が選択肢に入ります。

M2 MacBook Airの新しいデザインやカラー、M1 MacBookよりもちょっと軽量でディスプレイも少し大きいことなどに価値を見出せるかどうかですね。

M2 Pro搭載のMacBook Pro(14・16インチ)

・約28万円〜

プロ用途で使うならM2 Pro搭載モデルを選ぶとまず後悔は無いでしょう。最小構成で10コアCPU・16コアGPUで16GBメモリ、512GB SSDです。

M2 ProとM2チップを比較するとCPUとGPU性能はM2 Proが大きく上回っているようです。

もちろんメモリやストレージも選択可能で、作業環境に応じてベストなチョイスが可能です。

M1チップ以上の処理能力が必要な用途ではM2 Pro搭載のMacBook Proでメモリ16〜32GB、SSDは適量がおすすめです。

ちなみに一世代前のM1 ProもM2 Proとスペックは大差がなく、価格は安くなってくるのでこちらもおすすめですね。

M2 Max搭載のMacBook Pro(14・16インチ)

・約45万円〜

最小構成の時点で12コアCPUに30コアGPU、32GBメモリに1TB SSDと、とりあえず大体なんでもできる最強クラスのマシン。メモリは最大96GBまで搭載可能。

ベンチマークスコアではM2チップを大きく引き離し、圧倒的に高性能です。もちろん価格も跳ね上がります。

正直、ここまでのスペックはプロの作業以外不要なので、それ以外ではオーバースペックすぎて選択肢から外れます。

M1 MacBook Airは価格次第でコスパ最強

M1 MacBook Airの表面

繰り返しとなりますが、M1チップ搭載MacBook Airの性能があれば、本格的なプロ用途以外のほとんどのことが可能です。そしてメモリも8GBで良いんです。

もしも、それ以上の性能が必要になったらM2 Proチップあたりで、メモリ32GBくらいを積んであげればほぼ何でもできます。

M1 MacBook Airの利点はそのコストパフォーマンスの高さです。最小構成で134,000円で、高性能かつ静かでスタイリッシュ。

もしも中古品でも良いのなら9万円程度で手に入る場合もあります。

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慣れた方以外は「メルカリ」などの個人売買で、MacBookのような高価な買い物はあまりおすすめできません。

M1 MacBook Airの長期レビュー記事も参考にされてください。

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