予算10万円でとにかくコスパの高いノートPC【個人的厳選機種】
予算10万円でコスパの高いノートPCを取り上げます。14インチ以内と15インチ以上の2つに分けて厳選した機種を取り上げます。
厳選ノートPCの紹介とともに、ノートPCを選ぶ際に要チェックなポイントをいくつかまとめてみました。
予算10万円の超コスパ重視ノートPC
14インチクラス
一般的には14インチサイズ以下のモデルは持ち運びにも最適なモバイルノートPC的なジャンルです。
とはいえ14インチあれば左右2画面表示で十分な情報を閲覧することもでき、携帯性と実用性を兼ねたサイズ感です。
Lenovo IdeaPad Slim 570(14型 AMD)

LenovoのRyzen CPU搭載のIdeaPad Slim 570は非常にコスパが高く、万人におすすめできる14インチノートです。
Slim 5シリーズは通常のクラムシェルタイプのノートPCで、ディスプレイは非光沢のIPSパネルでフルHD(1920×1080)。重量は約1.38kgと軽量です。
Slim 570はCPUにRyzen 5 5625U(もしくはRyzen 7 5825U)を搭載しており、非常にスペックが高いです。
その割に、最小構成のメモリ8GB・ストレージ256GBでは約70,000円程度から購入可能と、超ハイコスパな製品です。
CPUを上位グレードのRyzen 7、メモリを16GBにすれば、かなり重い作業もこなすことができるマシンになります。
価格は抑えつつも、しっかりと性能を重視したい方には間違いなくおすすめのモデルです。
Lenovo IdeaPad Flex 5 Gen 8 14型(AMD)

LenovoのIdeaPad Flex 5 Gen 8は人気のFlex 5シリーズのAMD製CPU搭載モデルです。
Slim 5シリーズと異なり、光沢のタッチパネル液晶は360°画面が回転する2in1タイプで、デジタルペンも付属しています。
先代のFlex 550と比べると画面サイズが縦長(1920×1080→1920×1200)に変更されて表示範囲が広くなっています。
また、CPUやメモリ速度が向上しており全体的にスペックアップされています。
AMD Ryzen 3 7330U~Ryzen 7 7730U、8~16GBメモリ、256~512GBSSDの構成で、直販サイトでクーポン適用すると税込8万円台~です。
いまだに人気の高い先代のFlex 550の実機レビューもしています。

Lenovo IdeaPad Flex 550(14)実機レビュー(Ryzen 5・メモリ8GB・SSD256GB) - plz-reference-blog
Lenovoの超ハイコスパモデル「IdeaPad Flex 550」の実機レビューです。特に外観を中心に、Yoga710との比較などから高いスペックを実感しました。
Flex 5は低価格なコンバーチブルタイプの2in1ノートPCで、特にRyzen 5 7530U搭載モデルがバランスが良くておすすめのモデルです。
Lenovo製品の購入方法
購入はLenovoの直販サイトからがおすすめです。 PCの細かなスペックごとに購入できるので1番合うモデルを選べます。
ただ、Lenovoのサイトでややこしいのが、同じモデルでもパターン別に非常に多くのモデルが並んでいる中から探すのが大変です。
※ Eクーポンコードを適用させるには、カートページにて「クーポンを利用」をクリックするかクーポンコードの入力が必要なので注意してください。
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クーポンを利用をクリックしてから購入手続きへ |
DELL New Inspiron 14 AMD
DELL Inspiron 14もコスパは圧倒的です。Ryzen 5 5625U・8GBメモリ・256GBの構成で直販サイトで7万円台~購入可能です。
スペック的にはLenovo IdeaPad Slim 570と近く、価格とスペックのバランスが非常に高くてデザインもシンプルで良いです。
また、画面比率が16:10(1920×1200)で作業しやすく、チルトアップ式のヒンジによってキーボードがほどよく傾くのも良いです。
DELL Inspiron 15 3000(3505)という15.6インチモデルのレビューもしています。CPUは旧型Ryzenですが、事務用途には十分なスペックでした。
Dell Inspiron 15 3000(3505)プレミアムの実機レビュー【AMD Ryzen5 3500U メモリ8GB】 - plz-reference-blog
Dellのハイコスパな15.6インチ、Ryzen 5 3500U搭載のノートPCをレビューします。外観チェックからベンチマークなども行ってみましたので、参考にされてください。
【Dell】New Inspiron 14 AMD プレミアム(DELL公式)
15インチ以上
15インチを超えるモデルは重量が2kg程度になる場合が多く、持ち運びにはあまり向きませんが、画面の大きさゆえに作業の効率が上がることがメリットです。
据え置きで使用したり、メインPCとして使われる場合にもこれくらいのサイズがあると様々な作業で余裕をもって行うことができます。
Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16)

新型のIdeaPad Slim 560 ProはCPUがRyzen 5 5600H~、8~16GBメモリ、512GBのSSDで16インチ非光沢の2.5K IPS液晶にフルサイズのキーボードを搭載したモデルです。
特に16:10で2.5K(2560×1600)の100%sRGB、350nitのディスプレイは16インチの大画面と合わせて広い作業範囲と美しい映像を実現します。
筐体も裏面までアルミ製で質感も高く、Ryzen 5 5600H搭載モデルで約90,000円~、Ryzen 7 5800H搭載モデルで約100,000円~と圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
さらに価格は上がりますが、グラフィックボードにNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載したグレードもあり、動画編集やゲーム用途にもかなり使えます。
HP ENVY x360 15-ee

HP ENVY x360 15-eeはRyzen 5 5500Uを搭載して80,000円程度~購入可能な15.6型のコンバーチブルタイプの2in1ノートPCです。
画面が360°回転し、タブレットモードにしてイラストを描くことも可能です。(筆圧検知のスタイラスペンは別売り)
ディスプレイはFHD(1920×1080)の色彩が正確な100%sRGBのIPS光沢液晶を搭載していて、サウンドも3スピーカーで臨場感を出してくれます。
全体がアルミ製で質感も非常に高く、HPのロゴマークも上位機種用のお洒落なタイプが使われていて、デザインを重視される方にもおすすめです。
HP ENVY x360 15-ee追記:
今回の機種はRyzen 5やCore i5という中間グレードを狙っていますが、予算次第でさらに上のグレード(CPUをRyzen 7やCore i7に変更するなど)も良いです。
Ryzen 5000番台搭載モデルかIntel 第12世代搭載モデルの中で選んでいけば今後長く使える十分な性能です。紹介した全モデルでWindows 11に対応しています。
加えて価格の変動や、人気機種が多くて在庫状況も不安定で発送が遅くなるパターンもあるので注意が必要です。
MacBook Airという選択肢
現状ではM1チップ搭載のMacBook Airでも新品で13万円以上と10万円の予算を超えてしまいすが、高いスペックや美しいデザインはApple製品の強みです。
仕事や学校でWindowsの利用が必須ならMacは選択肢にはなりませんが、個人的な利用がメインなら、M1 MacBook Airは非常に完成度が高いモデルでおすすめです。
長期間使ってみた上でのレビューもしています。新型のM2モデルが出ている中でもM1 MacBookの強みはまだまだありますね。

M1 MacBook Airの長期レビューと追加した周辺機器やアプリ【最小構成でも強い】 - plz-reference-blog
M1チップ搭載のMacBook Airの長期レビューです。しばらく使い込んで感じたメリット・デメリットや、今でも新品などで購入する価値があるかどうかなどを考察しました。
購入はAppleからでも良いですが、Amaoznなどでポイント還元を受けるのがおすすめです。
10万円程度のPCでチェックすべき性能
メモリ8GB以上が基本
これは以前の記事でも取り上げた点ですが、メモリは最低8GB以上欲しいです。
たとえ重い作業を今する予定がなかったとしても、今後PCでの作業を機会がなにかしらありそうなのであればメモリは8GB以上を選びましょう。
今回取り上げたモデルはすべてメモリ8GB以上という構成で、上位になると16GBモデルもあります。
予算的に可能ならメモリ容量16GBを積んでおくと、将来的にも安心して使えるでしょう。

Windows 10・11のPCはメモリ4GBで足りる?【8GB以上を推奨】 - plz-reference-blog
ノートパソコンを新しく購入される場合にメモリの容量はどれくらい必要なのかよくわからないこともあるかもしれません。パソコンでそんなに大掛かりな作業をしないから、という理由で安い4GBメモリ搭載のPCを選んでしまう前に、この記事を参考にされてください。
CPUの性能
CPUは「Core i5」や「Ryzen 5」といったグレードの物をチョイスしています。CPU性能については取り上げた機種はどれも高性能で十分に将来的に通用するスペックです。
最近になり「Intel」と競い合う「AMD」が安価でハイスペックなRyzenシリーズを販売してくれているおかげで選択肢が広がっています。
ブランドのイメージ的にはIntelが良さそうな雰囲気がありますが、AMDのRyzenも処理性能も良くて安いので、コスパの高い仕様に仕上がっているモデルが多いです。
ちなみにどちらも3⇒5⇒7の順に性能が上がります。その後の4桁の数字で世代やCPUの強さがわかるようになっています。
Windows 11に対応しているか
現在発売のモデルのほとんどはWindows 11に対応しています。細かな要件があるのですが、CPUがIntel第8世代以上、AMDのRyzen第2世代以上搭載ならほぼ大丈夫です。
メーカーの購入ページにも対応しているかどうかが記載されていることも増えています。ちなみにWindows 11をインストールしてみた印象をまとめた記事もあります。
正直Windows 10でも十分と感じる部分が大きいのですが、サポートが2025年10月で終了するため、今から新品PCを購入するなら11対応は必須ですね。
SSD(ストレージ)容量について
ほとんどのモデルの最小構成である、SSD256GBという容量は一般的用途には十分でしょう。
Windows 11になってほぼOSだけの状態でも50GB以上は食うようになっているようなので、128GBでは少ないですね。
容量は多いに越したことはないので予算の範囲内で選んでいただけると良いと思います。1TBあると動画のデータ保存なども余裕でしょう。
ちなみに外付けのSSDやHDDも利用できるので、そこまで本体容量にこだわらなくても良い場合もあります。
内蔵SSDでポータブルSSDを自作するとコスパが良い【気がした】 - plz-reference-blog
内蔵SSDをアルミケースに入れたらもうポータブルSSDの完成です。実際の通信速度などを計測しつつ、その使い勝手などを考えてゆきます。
ストレージは「HDD」「eMMC」を避ける
ストレージは「HDD」と「eMMC」搭載のモデルは避けましょう。
HDD搭載モデルは減っていますが、eMMC(embedded Multi Media Card)は時々安価なモデルに搭載されていたりします。
これらと比較するとSSDは体感10倍くらい高速です。(SSDにも種類がありますが、体感ではそこまで変わりません)
最近ではSSD搭載のモデルがほとんどなので、格安モデルでHDD・eMMC内蔵というパターンにだけ気をつけていただければと思います。
ディスプレイは非光沢か光沢か
ここはほぼ好みの問題になるところですが、IdeaPad Flex 570などは光沢液晶でタッチパネルです。
画面の綺麗さでは光沢のIPS液晶が上回りますが、非光沢液晶ディスプレイの良さもあり、目の疲れが少なく長時間の作業には非光沢が向いています。
好みの問題となってくるので何とも言い難いのですが、光沢ディスプレイでも非光沢フィルムを貼れば反射を減らせるので、どちらを選んでもOKという印象です。
Macbook Proに非光沢フィルムを貼ってみた記事も書いています。
2in1ノートPCというジャンル
今回紹介している中ではIdeaPad Flex 5シリーズなどがコンバーチブル型PCとしてタブレットしても使えるという意外に便利な機能を搭載しています。
この2in1ノートPCというジャンルも、動画視聴の機会が多かったり、プレゼンなどでタブレットとして使う機会がある場合など、用途に合えば良いチョイスになるでしょう。
2in1ノートPCのメリット・デメリットをまとめた記事も参考にされてください。
画面サイズは13インチ以上が良い
最近のノートPCはベゼル(画面の外のふち部分)がかなり狭く、小型軽量に作られているモデルが多いです。
個人的には14インチの大きさはとてもバランスよく、十分な画面サイズと持ち運び安さを兼ね備えていると感じます。
16インチクラスのノートPCは、家に据え置いての使用がメインになりますが、作業スペースの大きさからマルチタスクや動画編集もしやすいです。
さらに画面サイズが欲しくなったら
ちなみに画面サイズがもう少し欲しいなという方にはおすすめのアプリ「spacedesk」(無料)があります。
タブレットやスマホをPCのサブディスプレイにできてしまう便利アプリです。詳細は次の記事で扱っています。

無料の「spacedesk」アプリでAndroidタブレットやスマホもサブディスプレイ化【接続方法と利用例】 - plz-reference-blog
最近増えているテレワークにて、使用中のPCにサブモニターを追加したら作業効率は確実に上がります。でも、わざわざ大きなモニターを買うのもどうかと考え中の方に、簡単にスマホやタブレットがサブディスプレイになるアプリ「spacedesk」をご紹介します。
もちろんタブレットを利用するのではなく、外付けのディスプレイを追加で購入してHDMIなどで接続して利用するのもおすすめです。

ノートPCに外付けのディスプレイ追加によるメリットや接続方法を紹介 - plz-reference-blog
最近ではノートPCでほとんどの作業がこなせます。そんな中でマルチモニター化・サブ(外付け)ディスプレイ追加のメリットや必要性が確かにあることをお伝えします。ディスプレイの選び方や接続方法なども詳しく考えてゆきます。
予算10万円では総合的なコスパを考える
予算10万円ならかなり多くの機種から選べます。製品のデザインや重量、CPUの性能やディスプレイ性能などチェックしたい項目は多くあります。
個人的にはレノボ製品は長年利用してきたため耐久性やキータッチの良さなどの付加価値もあり、トータルでのコスパは高いです。
とはいえ、HPやDELLからも近い値段帯、スペックで競合するモデルが発売されていて、AppleもMacBookもM1チップ登場以降、高性能かつ比較的低価格になっています。
MacOSでも問題なく、Appleのデザインや連携機能などに惹かれるなら15万円近くになりますが、MacBookも選択肢になるでしょう。
製品情報はハイペースで更新されていくので、さらに新モデルが登場している場合は価格とスペックを見つつチョイスしていくのが良いと思います。
据え置きならデスクトップPCという選択もあり
最近のノートPCはデスクトップPCにも引けをとらない性能を持っていますが、現在でも性能と価格のバランスが高いのはデスクトップの場合が多いです。
また、ノートPCではどうしてもバッテリーの消耗や、ディスプレイの大きさの制約などを受けてしまいます。
この辺りもデスクトップPCでは基本的に消耗するパーツのサイクルが長いため、PCとして長く使えて拡張性も高いなどのメリットがあります。
もちろん、本体以外にディスプレイ、キーボード、マウスなどを用意する必要があるため、トータルでは高くつくこともありますが、一度揃えればそれらもずっと使えます。
Windows 11に対応した格安デスクトップの探し方も調査してみました。

格安デスクトップPCの選び方【Windows 11対応】 - plz-reference-blog
Windows 11対応で格安のデスクトップPCを選ぶための方法といくつかの注意点をまとめてみました。実際に選ぶ方法や用途別での最もコスパの高いモデルの紹介もします。